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スクラムは救世主となるのか?
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- 優先順位の意思決定権限を持つ
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- 関係者と協働してバックログの作成や成果物のフィードバック
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開発チーム
開発チーム
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- チーム全員で成果物に責任を持つ
- チームの中に上下関係はない
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- 最良のやり方を自分たちで決める
- チーム全員が個人全員を助ける
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スクラムマスター
スクラムマスター
スクラムの理解と成立に責任を持つ
- サーバントリーダー
- チームの成長を促す
- 障害物を排除する
- 相談にのる・一緒に考える
スプリントの流れ
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- プロダクトバックログ作成
- スプリント計画会議(第一部)
- スプリント計画会議(第二部)
- 以下繰り返し
- デイリースクラム
- 開発
- 納品チェック
- バックログリファインメント(オプション)
- スプリントレビュー
- ふりかえり
スプリント計画会議(第一部)
- 2時間
- 参加者:PO・開発チーム・SM
- POからバックログの説明を受け、
見積もり可能な状態にする
- 優先度の高いものから開発チームが
プランニングポーカーで相対見積もりを行う
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(*) スプリントが2週間の場合
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- タスクはスプリント中に増減する
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- 質問やフィードバックで改善と協力を引き出す
ふりかえり
- 1〜2時間 スプリント終了時
- 参加者:開発チーム・SM(POはオプション)
- チーム・プロセスの振り返りと改善
- 抱えている問題は何か
- 良かったことは何か
- 前回のプラクティスの効果はどうか
ツールや手法
プロダクトバックログ
プロダクトバックログ
- 要求事項の一覧
- 顧客の価値が何かが記載されていると良い
- 誰でも追記ができる
- 順番はプロダクトオーナーが決定する
- 開発チームやスクラムマスターは作成に協力する
- 各スプリント開始前に都度優先度修正
プランニングポーカー
相対見積もり
プランニングポーカー
- ポイント制で相対的に見積もる
- 最初に基準となる2ポイントのバックログを選ぶ
- それと比較して何ポイントかを見積もる
- 全員が一致したら完了
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見解を聞く。それを元に再度見積もる
- 3回繰り返して一致しない場合は
大きい方を採用する
完了の定義
完了の定義
- チーム全員が合意する納品物の完了の定義
- リリースされた状態なのか
- QAテストが通った状態なのか
- テストコードが通った状態なのか
- コードレビューが通った状態なのか
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