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2011_修士研究発表資料_10u1173_吉川典孝
- 1. 計画概要 渋谷区松濤にある鍋島松濤公園に隣接する敷地、約 1,200 ㎡ 全 17 戸の集合住宅と 5 つの店舗、１つのコモンスペースの計画 各住戸は 1∼2 人向け、50∼70 ㎡のメゾネット型住戸 南面と公園側の北面に必ず開口とテラスを持つ ターゲットは公園に興味を持つ人、テラスで生活をしたい人
- 2. 2011 年度修士設計 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案− 法政大学大学院 デザイン工学研究科建築学専攻 渡辺真理研究室所属 10u1173 吉川典孝 主査 ： 渡辺真理 教授 副査 ： 富永譲 教授 ： 下吹越武人 教授
- 3. 自発集合体とは 私的欲求に応える場所を共有することでうまれる新しい集合のかたち。 意思・目的を持って集合した状態を自発集合とし、自発集合した上で自らの意思で（あるいは自然に） 行動を起こした結果、他者と関係を築くシステムをもつ系。 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 4. 自発集合体とは 私的欲求に応える場所を共有することでうまれる新しい集合のかたち。 意思・目的を持って集合した状態を自発集合とし、自発集合した上で自らの意思で（あるいは自然に） 行動を起こした結果、他者と関係を築くシステムをもつ系。 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 5. 背景／思考 いまの集合住宅では、滅多に隣人と顔を合わせないし、気配をほとんど感じない。では、誰かを常に感じながら生活したいか？ そんなことはない。基本的には干渉されずに生活するのが居心地が良い。 でも、どんな人が住んでいるのか、 興味が全くないわけではない。 簡単に出会う事 ( 集合）が出来るようになった。 SNS の発達により同じ興味をもった人同士は 集合の意味が 「物理的な距離が近い関係」 → 「プライベート（空間・嗜好・意識）を共有・共感できる関係」 住宅は私的欲求に応える場と考えられる。 天気が良ければ窓を開けるし、テラスには綺麗な花を飾る。その行為は自慰的で決して他人のために行っていることではない。しかし、その行為が他人に影響を与えるとすれば、無意識に他者と関係を築いていると言 える。たまたま通る人、隣に住んでいる人がそうした お裾分けを受け取る。 無意識に集合すれば、そういった関係はうまれない。 私的欲求を満たすことで、実は接点をもつ集合住宅が考えられないか。それは私的欲求に応え、 自発集合体を提案する。 master s thesis 2011 尚かつ無意識的に他者との関係を孕む集合住宅、 Noritaka Yoshikawa 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 6. 高級集合住宅、高級住宅地 エゴがとても強い街 至渋谷 0 100m ギャラリー tom 敷地予定地 鍋島松濤公園 松濤美術館 sixinchi JAPAN 戸栗美術館 観世能楽堂 jm gallery Bunkamura 用途地域 第１種低層住居専用地域 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 敷地面積 1226.2 ㎡ 建ぺい率／容積率 60％／ 150％ 高度地区 第１種高度地区 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 7. master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 公園に隣接した場所で、私的欲求を叶える。 プライベートな行為は他者と無言のコミュニケーションをとる。 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 8. ヴォリューム検討 計画地周辺は高級住宅・高級集合住宅地であるため敷地の大きさが大きい。しかし、相続税の高さや財産分 与によってそれが小さくなりつつあり、広々とした空地が減少し日照や通風に悪影響を及ぼしかねない。 容積をみたしつつ住戸の環境、道路からの景観、公園への抜けを考えてヴォリュームを検討していく。 一棟 分棟 S＆M テラスハウス 路地 分棟 L 共有庭 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 分棟 M ジグラッド 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 9. a棟 b棟 c棟 山手通り d棟 e棟 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa コモン棟 広場 N 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 10. master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa ジグラッド状に重なるテラスの奥には公園、上には空が広がる。 建物間、建物内の抜けからは公園の風を感じることが出来る。 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 11. master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 広がりのある抜けは広場となる。 公園の入り口と全ての棟にアクセスできる裏道に繋がる。 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 12. master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 抜けの先には棟を繋げるデッキが通る。 デッキからは各住戸の生活が見えるかも知れない。 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 13. d棟 e棟 L MBR L L LDK LDK WC 住戸 D L K Bath Study 住戸 D 住戸 C Study Study 住戸 B 住戸 C 住戸 A 住戸 C Craft Shop Gallery WC UT Bath L WC Book Cafe MBR 住戸 B 住戸 A master s thesis 2011 住戸 A Noritaka Yoshikawa pit pit pit 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案− SECTION 1:100
- 14. 構造 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案− master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa
- 15. 内観 テラスに机を出しプライベートを満喫する。 全ての住戸に公園側のテラスがある。 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 16. テラスから採光をとる部屋。 光の向こうに自然が広がる master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 17. 公園側 風の選択 ex) a棟 住戸A 2F Living a棟 住戸B 2F MBR Kitchen アウ ドアリビング ト L型の窓をあけるとリビングが延長します。 作業しているときに公園の風をかすかに感じる 公園側 インドアテラス master s thesis 2011 対角線に複数窓をひらく とで大きく風を感じる。 こ Noritaka Yoshikawa 室内ながらテラスの感覚に変わる。 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 18. 私的欲求が集う風景。 公園がとの間に活動がひろがる。 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−
- 19. 公園からも感じられる行為。 ここに来ると新たな発見があるかも知れない。 master s thesis 2011 Noritaka Yoshikawa 自発集合体 −鍋島松濤公園に隣接する集合住宅の設計提案−