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自作をとおして考
自作をとおして考える
   をとおして               2012年 2月 1日
              ソーラーカーチーム プロミネンス
EVの過去・現在・
EVの過去・現在・未来        代表 宮 村 智 也
おしながき


   1.About us~ソーラーカーチーム プロミネンスの紹介

   2.電動原チャリ「PCD」:自作の経緯
        ・電気自動車の歴史を考える
        ・電気自動車の現状
        ・モビリティのエネルギ源として考える「電池」の実際
        ・自作電動原チャリ「PCD」の考え方


   3.PCD:Prominence Commuting Deviceの紹介
        ・試作方針と仕様の検討
        ・構成要素
          -ボディ/シャシー
          -モータ/インバータ
          -計測システム
        ・試験結果と性能の位置づけ

   4.DIY視点から見るEVの今後
1.About us ~ ソーラーカーチーム プロミネンスの紹介
ソーラーカーチーム プロミネンスとは?

<団体概要>
 団体概要>
 1992年、能登で開催された「グランド・ソーラー・チャレンジ」に長野高専チームとして
 参加した有志が、ソーラーカー競技出場を目的として長野高専卒業後の1995年に結成。
 チーム員の過半が長野高専ソーラーカー研究会の出身でサラリーマン。

<活動の目的>
 活動の目的>
 ・サスティナブルモビリティの実践
 ・競技会参加を通じた技術レベルの客観的評価
 ・競技参加を通じて得た知見や技術の社会還元

<活動内容>
 活動内容>
 1.国内で開催される各種ソーラーカー競技会への参加
   国内で開催される各種ソーラーカー競技会への参加
         される各種ソーラーカー競技会への
  (主な実績)
  ・ワールドソーラーカーラリー in Akita (最高位:クラス優勝)
  ・ソーラーバイクレース in 浜松       (最高位:総合優勝)
  ・ソーラーカーレース鈴鹿            (最高位:14位/42台 大会史上最小出力)
  ・ソーラーカーレース in Tochigi   (最高位:クラス準優勝)

 2.国内で開催される電動車両競技会への参加
   国内で開催される電動車両競技会への参加
         される電動車両競技会への
  (主な実績)
  ・四国EVラリー          (最高位:クラス優勝)
2.電動原チャリ「PCD」:自作の経緯
電気自動車の歴史を考える
     米国で初の         ダイムラー            T型フォード発売
     機械堀油田         ガソリン車発売          1908年
     1856年         1892年
         アンダーソン      自動車が初めて           日本に                                     日本から
         最初のEV       100km/hを記録                  国産初のEV         たま電気自動車        EV専用の法律きえる
ボルタの電池                                 EV初上陸
1800年
         1830年代      動力は電気             1917年     1937年          1947年          1955年
                     1899年


                  自動車の
                  自動車の黎明期
         ガソリン車 電気自動車が性能を
         ガソリン車と電気自動車が性能を競っていた
                             エジソン                           このころ、第二次大戦後のガソリン不足により
            EV販売開始                                           電気自動車の生産が伸び、1949年国内の
ファラデーの電動機                    EV販売開始                              EV生産台数が3,299台に。
            1886年                                              (自動車全保有台数の3%に相当)
1821年                        1909年

            ・大政奉還                     ・第一次世界大戦          ・第二次世界大戦
            1867年 ・日清戦争               1914-18年          1939-45年
                  1894-95年


                  通産省大プロで              1995 トヨタ LAV4EV発売                   三菱自 i-MiEV発売
                                                             日産ハイパーミニ
                  EV開発 1971年           1996 G M EV1発売                      日 産 LEAF発売
                                                             発売 2000年
                                            ホンダ EV Plus発売                  2010年

                    大気汚染への対応
                    大気汚染への対応
                        への                                    持続可能性への対応
                                                              持続可能性への対応
                                                                   への
                  自動車の排気ガス問題への対応策
                  自動車の排気ガス問題への対応策
                        ガス問題への                                  地球温暖化/エネルギ多様化
                                                                地球温暖化 エネルギ多様化
                                                                      エネルギ

            ・マスキー法成立     ・オイルショック         ・カリフォルニア州で
            1963年        1973年             ZEV法成立1990年
電気自動車の現状
                                                           出典
                                                           佐藤・圷・宮村・篠木:
●モータ・インバータの今                   (ちょっと古いですが)                 Development of Traction Motor for Fuel Cell Vehicle
                                                           SAE TECHNICALPAPER 2004-01-0567




       E V P lu s                    03 FCX



                    1997                        2002
 M O T+PD U   モ ー ド 平 均 効 率   M O T+PD U   モ ー ド 平 均 効 率
           (LA -4)                      (L A -4)

          90%                          93%

             例えモータ・インバータ効率が100%(!)になっても
            エネルギ効率は数パーセント向上するにすぎない。
                        ↓
             出力密度向上・低コスト化への努力は必要だが、
              効率面で
              効率面で取り分があるとはもはやいえない
電池を乗り物のエネルギ源にするということ(1)
●たしかに電池は進化し続けていますが・・・




              2000年代~




                            1990年代~

19世紀~1980年代



     ここ30年くらいで、容量あたりの電池重量は ~ くらいにはなった
     ここ30年くらいで、容量あたりの電池重量は1/3~1/8くらいにはなった
       30        あたりの電池重量
電池を乗り物のエネルギ源にするということ(2)
●今の主流「ガソリン」と比較すると

                        ガソリンと電池のエネルギ密度差は 内燃機関とモータの ではない!
                        ガソリンと電池のエネルギ密度差は、内燃機関とモータの比ではない!
                                    密度差
   ガソリンと比べて30倍以上かさばる!
   →リチウムイオン電池でさえ、




                            →リチウムイオン電池でさえ、ガソリンと比べて120倍以上重い!


 ∴ 既存のガソリン車コンバートレベルでは満足のいく乗り物にはならない
   既存のガソリン車コンバートレベルでは満足のいく乗
                   では満足のいく
                          →電気自動車には発想の転換が必要!
                           電気自動車には発想の転換が必要!
                                には発想
電池を乗り物のエネルギ源にするということ(3)


●バッテリの進化見通し


                    2030年にエネルギー密度を7倍、価格は40分の1にする、
                        年 エネルギー密度を 倍 価格は 分
                               密度
                      というのが経産省主導で発足した「新世代自動車の
                    基礎となる次世代電池技術に関する研究会」のビジョン。

                                 ↓

                     20年先でも、重量比でガソリンの 程度しか走行
                     20年先でも、重量比でガソリンの1/3程度しか走行に
                       年先でも             程度しか走行に
                       使用できるエネルギーを確保できない見通し
                         できるエネルギー    できない見通
                       使用できるエネルギーを確保できない見通し。




        現状の電池技術を肯定してEVを成立させるには
        現状の電池技術を肯定してEVを成立させるには
                  してEV
     車両全体で消費エネルギを げる努力
     車両全体で消費エネルギを下げる努力が不可欠
            エネルギ
EVの走行抵抗を小さくすると
●四国EVラリー参加でわかったこと
 <四国EVラリー2005・結果サマリ>
  四国EVラリー
    EVラリー       サマリ>
             ・結果サマリ
   競技走行総距離      :245.9km / 13時間
   走行に要した電力量 :4024Wh
   実用エネルギ効率     :16.4Wh/km
   ガソリン換算実用燃費
       換算実用燃費:
   ガソリン換算実用燃費:454km/L

     排出量比較>
 <GHG排出量比較>
     排出量比較                                                  Prominence 4X-7 (四国EVラリー)
                            交通機関別CO2排出量

           4X-7
           鉄道

          乗合バス
           航空

        自家用乗用車

                  0   20   40   60   80   100   120   140    160   180
                                 原単位 [g-CO2/人キロ]


      低走行抵抗車体×電気推進の組み合わせで
これまでにない低環境負荷 実用モビリティ
これまでにない低環境負荷・実用モビリティが生み出せる可能性がある
       低環境負荷・  モビリティが   せる可能性
                          可能性がある
消費エネルギを
消費エネルギを減らすためには
  エネルギ

・車速と必要出力の関係(平地定速走行時)
 車速と必要出力の関係(平地定速走行時)


                                     転がり抵抗
                                      がり抵抗
                                                                   空気抵抗



・転がり抵抗と空気抵抗の内訳の例
  がり抵抗と空気抵抗の内訳の
    抵抗                                                          ・Prominence 4X-7の場合、
                                                                 実用域となる40km/h以上の領域では
                     走行抵抗の内訳(Prominence 4X-8)
                               (Prominence 4X-7)                 空気抵抗が全抵抗の
                                                                 空気抵抗が全抵抗の50%以上を占める  以上を
                                                                                     以上
          1200

          1000
走行抵抗[W]




           800

           600

           400                                    空気抵抗

           200
                                                   転がり抵抗
                                                    がり抵抗
             0
                 0      20      40           60            80
                             車両速度[km/h]
                                                                 Prominence 4X-7 (四国EVラリー)

             →軽量化はもちろん、空気抵抗の低減も同等以上に重要
              軽量化はもちろん、空気抵抗の低減も同等以上に
                 はもちろん
自作電動原チャリ「PCD」の考え方

“バイクでもない、クルマでもない
 バイクでもない、クルマでもない”
 バイクでもない     でもない
    EVの特長である エネルギ効率
          である高    効率を かしたコミュータビークル
                         コミュータビークルの
    EVの特長である高エネルギ効率を生かしたコミュータビークルの実現
                              ・大人1名の移動に必要な機能を絞込む
                              ・Curb Weight徹底削減
                              ・空力最優先デザイン
                      軽量化
                    +低空気抵抗化




 最も高価かつ重量増の
 要因であるバッテリの
 極小化
          搭載バッテリ量
          搭載バッテリ量
            バッテリ               走行エネルギ
                               走行エネルギ
            削減                   減少

                                     高効率な動力システムとの
                                     組合せでモビリティ中
                                     最高のエネルギ効率
                                     を実現
3.PCD:Prominence Commuting Deviceの紹介
PCD発想の原点~ベロモービルという乗り物




・欧州を中心に販売されているベロモービルのいろいろ
PCDの主要構成要素

     軽量化と空気抵抗の
     軽量化と空気抵抗の最小化                                          エネルギ効率の
                                                           エネルギ効率の高い動力システム
                                                               効率   動力システム

                      GFRP製
                      HPV競技用市販フェアリング
                      (豪D & H Enterprises社製 )


                                                             カナダ向け電動自転車用
                                                             500W-BLDCハブモータ
                                                           (中国Forward & Fortune社製 )      回生制動機能付
                                                                                        BLDC用コントローラ
                                                                                      (中国Kelly Controls社製 )



自転車の一種                                                                                     UPS用
フルサスペンション                                                                                  制御弁式鉛蓄電池
リカンベント・トライク
                                                                                           (古河電池㈱製 )
(豪MR Components社製 )

                                                   UART通信




                             車両管制用 車載PCシステム                  EV用高機能電力計
                        (AtomN270 / 1GB-SDRAM / 32G-SSD)     (カナダGrin Technologies社製)

             エネルギマネジメントによるインテリジェント・ライディング・
             エネルギマネジメントによるインテリジェント・ライディング・サポート
                       によるインテリジェント

  性能に直接影響するコンポーネントには市販品を採用、第三者による再現性を
  性能に直接影響するコンポーネントには市販品を採用、第三者による再現性を確保
         するコンポーネントには市販品       による再現性
Prominence Commuting Device :車               体
パッケージングの
パッケージングの狙い:                                       <カテゴリ>
                                                   カテゴリ>
大人1
大人1名の移動手段として、極限のエネルギ効率を狙う。
     移動手段として 極限のエネルギ効率を
         として、       効率                             日本:第1種原動機付自転車
 方針:オーストラリア製Pedal Prix用市販ボディと、                     北米:モーターサイクル
    フルサスペンション3輪リカンベントを流用。                          欧州:カテゴリL5e
GFRP製フェアリング(豪D & H Enterprises Pty Ltd社製 )+
      クロモリ鋼製チューブラーフレーム(豪MR Components社製)          <乗車定員>
                                                   乗車定員>
                                  開閉式キャノピー
                                                   1名
                                                  <サイズ>
                                                   サイズ>
                                                   L×W×H=2450×750×1100[mm]

                                                  <目標重量>
                                                   目標重量>
                                                   パワープラント/バッテリ別で35kg
                                                        目標値>
                                                  <Cd・A目標値>
                                                      ・ 目標値
                                                   Cd・A < 0.10


                                                  マクファーソンストラット
                                                  フロントサスペンション
                 空気抵抗低減
                 ホイールカバー    低転がりナロープロファイルタイヤ
トレーリングアーム/モノショック            (自転車用ベース)
リヤサスペンション
Prominence Commuting Device :パワープラント

 ・モータ:DCブラシレスハブモータ
  モータ                                                                                          駆動力の見積り
                                                                                                                                      Vbat    :48V

  (中国・Crystalyte社製 5300シリーズ)
                                                                                                                                      Ibattmax:50A
                                                                                            Crystalyte X5300シリーズ                      Imotmax:90A
                                                                                                                                      タイヤ  :20×1.75

   連続定格:0.5kW                                      350

                                                             X5303
   重   量:11kg                                      300


                                                   250

                                                             X5302




                                          駆動力[N]
                                                   200
                                                                           走行抵抗
                                                   150                    ( 勾配 10%)
                                                                               10 %


                                                   100
                                                                                                                        最高速度73km/hが
                                                                                                 X5303では最高速
                                                                                                                        可能か?
                                                                                                 50km/hに
                                                   50                      走行抵抗                  留まりそう
                                                                          ( 勾配 ゼロ )

                                                    0
                                                         0           10               20    30         40          50      60            70           80
                                                                                                     車速[km/h]




     ※自転車用モータのため、通常のリヤアクスル(アクスル幅135mm)に
     ボルトオンで取り付け可能

  ・インバータ
   72V-75A 3相PWM BLDCコントローラ 回生機能付
   (米Kelly Controls, LLC社製 KBL72151)
   重量:1.7kg

  ・バッテリ:制御弁式鉛電池
   バッテリ
   容量:12V-17Ah×8個(4S2P) 1.6kWh
   重量:48kg
Prominence Commuting Device 性能予測

   1.目標諸元                                                                       3.動力性能
              curb weight            72kg                                                 30km/hで10%登坂可能。最高速は70km/h超。
                                                                                                                                                              Vbat    :48V
                                                                                                                    図5 駆動力の見積り
              GVW                   142kg                                                                          Crystalyte X5300シリーズ
                                                                                                                                                              Ibattmax:50A
                                                                                                                                                              Imotmax:90A
                                                                                                                                                              タイヤ  :20×1.75
              μr                    0.008                                     350


              Cd・A                   0.10
                                                                                        X5303
                                                                              300



              Tire size            20×1.75                                    250

                                                                                        X5302




                                                                     駆動力[N]
              E-Drive Eff.            80%
                                                                              200

                                                                                                  走行抵抗
                                                                              150                ( 勾配10% )
                                                                                                   勾配10

                                                                              100
                                                                                                                                                最高速度73km/hが
                                                                                                                        X5303では最高速
                                                                                                                                                可能か?
                                                                                                                        50km/hに
                                                                               50                 走行抵抗                  留まりそう

   2.車速-走行エネルギ(最高速の検討)
     車速 走行エネルギ(最高速の検討)
        走行エネルギ                                                                  0
                                                                                                 ( 勾配ゼロ )
                                                                                                   勾配ゼロ



                      原付定格出力(600W)で71km/hクルーズ可能。                                    0           10           20    30         40
                                                                                                                            車速[km/h]
                                                                                                                                           50      60            70           80




                                  速度ー走行エネルギ                                     4.電費・航続距離
                                                                                  電費・
                                                                                                                     有効エネスト容量:1.4kWhで算出。
            800                                                                                                   各モードパターンより区分求積法で算出。
                                         原付定格出力(0.6kW)                               モード     DC電費[Wh/km]                                  レンジ[km/charge]
走行エネルギ[W]




            600
                                                                                    LA4-City    18.7                                          74.8
            400                                                                      NEDC       22.7                                          61.7
                                                                                     10-15      16.7                                          83.8
            200                                                                      JC08       17.4                                          80.5

             0
                  0          20          40       60            80
                                                       71km/h                           一充電で日米欧3極の
                                     車 速 [km/h]
                                                                                    1日あたり運転距離はほぼカバー可能。
Prominence Commuting Device :主回路構成
・ブロック図
                            AC3Φ
                          0~48Vpeak
          DC48V
   バッテリ           インバータ                モータ
                                               ・主回路図

                  DC-DC    DC12V
                                      灯火器類
                  コンバータ
                                      計測制御装置
高圧電装部品の実装

               車載充電器
   (スイッチング直流安定化電源を流用)
                        モータ駆動用
                         インバータ




      車体電装用
  DC-DCコンバータ

                        メインコンタクタ

                        メインヒューズ
    前
モータ/バッテリの実装

                                     回生指令用
                前                    スロットルポジションセンサ



  モータは後輪へ取り付け




                    電池は搭載スペースの関係で     力行指令用
                    座席下とライダーひざ下へ配置    スロットルポジションセンサ
計測システム
                            ミニITXボードが
                              載っている↓



                           筐体は
                     強化ダンボール製→
               (+CFRP風カッティングシート)




                   車載PC
                   (モニタはPC本体にビルトイン)
                             Cycle Analyst

                                      ウィンカー
                                    ↓インジケータ

                          速度→

                        消費電力→            ←バッテリ電流

         (ポータブルGPSナビ)
                シフトポジション→                ←SOC
                インジケータ
                                ↑バッテリ電圧


            前後進切り替えSw
         (シフトレバーに相当)→

                                        ↑PCの電源swや
                                        リセットSw等が割り当てて
                                        ある
電動自転車用高機能メータ Cycle Analyst

                            これ一台で
                          電圧・電流・消費電力
<主な特徴>
   特徴>
                          積算電流・積算電力
・電源電圧は200Vまで対応              車速・距離が
                            モニタできる
・分流器は外付け式で、電動自転車だけでなく
 大型のEVにも適用可能

・積算電流計 積算電力計の機能があり
 積算電流計/積算電力計 機能があり
 積算電流計 積算電力計の  がありSOC計と
                     計
 しても使用
    使用できる
 しても使用できる

・防水ケースに収められた製品もある

・TTLシリアルで計測値を出力可能
    シリアルで計測値を
    シリアル

・バックライト付きで夜間の使用も可




   →PCDでは
    PCDではCycle Analystをフロントエンドとして ベースのインパネを構成
       では             をフロントエンドとしてPCベース インパネを
                              として ベースの
インパネのシステム構成

   (PCD主回路)
                                             M
                                                                         <Cycle Analystのインターフェース>
                                                                              S+、S-:分流器入力 最大±400mVアナログ




                                                         (ホールセンサ信号)
                                                                              V+、G:電源と電圧測定を兼ねる 最大200VDC
                                                                              Sp :速度信号入力 0~5V 1kHzmax
                                      +B




                                           インバータ
駆動バッテリ




                                                                                                      ・車載の振動環境を考慮してSSDを採用
                 電流検出用                                                                                ・OS、アプリケーションが入っている
                  分流器                              HA                        32GB-
                                                                             32 -SSD                  ・走行時の各種データを保存
                                      -B           HB                        SDS5C-032G
                                                   HC                          (Sandisk)
                                                                                                        計器盤として使用
                                                                                                        各種メータ/インジケータを一括表示


                                                                           (SATA)
                                                                                         (アナログVGA)          8インチ
                                              モータのホールセンサ信号を                  ミニITXマザーボード                    カラーLCDモニタ
              S+

                       V+

                       Sp




                                              速度信号として使用
              S-



                       G




                                                                               D945GSEJT
                                                   TTLシリアル-USB                        (インテル)                  アナログ/ディジタルI/O
             Cycle Analyst CA-HS-LS
                                      Tx               変換器                 (USBポート)        (USBポート)
             (Grin Technologies)                                                                                 USB-6009
                                                   (Grin Technologies)                                      (ナショナルインスツルメンツ)

         電圧・電流・速度・距離などの
                                                                      ・DC12V単電源で動作するAtomN230搭載の               ウィンカー等の動作状態の
         データをTTLレベルの
                                      FT232RL(FTDI)等で                  低消費電力DOS/V互換ボード                        取り込みとインバータへ
         UARTで送出する
                                      作ってもよい                          ・OSはWinXP,アプリケーションはLabVIEW              前進/後退切り替え信号を
                                                                       (ナショナルインスツルメンツ)で記述                     出力
PCD主要緒元
   項目                     仕様              備考
  車体寸法     L×W×H =2490×720×1100 [mm]    サイドミラー除く
  車両重量                    124kg       バッテリ込み/乗員除く
   Cd・A                  0.1以下
   ボディ          GFRP製ゲルコート仕上げ
   シャシ      Cr-Mo鋼管製バックボーンフレーム
              Fr:ワイヤ駆動機械式ディスク
   ブレーキ
               Rr:カンチ式Vブレーキ+KERS
                Fr:マクファーソンストラット
 サスペンション
                  Rr:トレーリングアーム            市販品
  ステアリング    アンダーシート/サイドスティック式
                       Fr:16×1.5
  タイヤサイズ
                      Rr:20×1.75
  バッテリ種類          制御弁式鉛酸蓄電池
   原動機     電動自転車用ハブ内蔵型DCブラシレス
原動機定格出力                   500W
  バッテリ容量                 1.6kWh          カタログ値
   最高速度                 75km/h            実測値
   航続距離                   90km       消費電力実測値より算出
WTW-GHG原単位         13.4g-CO2/人キロ

 (平成22年電気学会産業応用部門大会特別展示の様子)
  平成22年電気学会産業応用部門大会特別展示の様子)
    22年電気学会産業応用部門大会特別展示
                                 プロミネンス PCD         ホンダ EV-neo      三菱自 i-MiEV
                                  実証実験車)
                                 (実証実験車)             リース販売中
                                                        販売中)
                                                    (リース販売中)         リース販売中
                                                                        販売中)
                                                                    (リース販売中)




                                                                 富士重
          日産 PIVO2                                               プラグインステラ
                                                                 (リース販売中)
                                                                     販売中)
                                                                  リース販売中
          (09東京モーターショー参考出品車)
           09東京モーターショー参考出品車)
             東京モーターショー参考出品車
4.試験結果と性能の位置づけ
試験条件

・試験方法
  -長野市内の一般公道をチーム員5人で走行し、エネルギ消費量と充電に要する
   電力量をそれぞれ調べた。
  -公道を一般車両と混走するため、周囲の流れにのる運転状態とした。
・試験条件
           項  目              内  容                   備考
           コース     長野研~長野市卸売団地間往復                 距離:10.0km
           運転者          チームメンバー5人
         車載直流電力計     Cycle Analyst CA-HC-LS    Grin Technologies製
         交流電力量計      ワットチェッカー 2000MS1         (株)計測技術研究所製



・試験コース
 試験コース
  -四国仕様4X-7開発時に一充電あたり走
  行距離を把握するために走行したコース
  を採用。

  -四国大会実績では、本コース走行により
  求めた一充電走行距離と実際の一充電
  走行距離の差異は3%以下。
電費性能


<エネルギ効率試験結果(公表値)>
 エネルギ効率試験結果(公表値)>
     効率試験結果
          項  目               結  果               備考
          平均速度              36.4km/h
          最高速度              74.9km/h
      エネルギ効率(直流端)          17.8Wh/km             *1
          〃   (交流端)        29.9Wh/km             *1
       WTW-GHG排出量                             電力原単位
                        13.4g-CO2/人キロ 
    (電中研電力原単位ベース)                           454g-CO2/kWh
                            *1)全開加減速/最高速度試験を含んだ走行における値




<エネルギ効率試験結果(n=5)>
 エネルギ効率試験結果(
     効率試験結果    )>
           項  目              内  容                備考
          被験者数                 5人          プロミネンスメンバー
    平均エネルギ効率(直流端)          13.7 Wh/km     標準偏差:2.72 Wh/km
            〃   (交流端)      22.4 Wh/km     標準偏差:4.45 Wh/km
      平均WTW-GHG排出量                             標準偏差:
                        10.2g-eqCO2/人キロ
    (電中研電力原単位ベース)                          2.02g-CO2/人キロ
動力性能

                                               試験結果と実機の重量測定から求めた                        Wt : 190kg(車両124kg + ライダー66kg)
                         この範囲で10%勾配の               PCDの駆動力線図                            A : 0.7m2
                         登板が可能                                                          μr : 0.006
                                                                                        駆動輪タイヤサイズ:20×1.75
              250
                                                                                                            走行抵抗:
                                                                                                            10%勾配
              200                   駆動力
駆動力・走行抵抗[N]




              150
                                                                                                            走行抵抗:
                                                                                                             5%勾配
                                               反復運転領域
              100


               50                                                                                           走行抵抗:
                                          連続運転領域                                                             0%勾配



                0
                    0          10         20       30       40       50            60               70              80
                                                          車速[km/h]
                                                                      60km/h巡航時の                A=0.7m2より
                        直線部はインバータの                                    所要出力は420W                 Cd=0.12と逆算できる
                        連続定格電流(75A)で           曲線部は500W出力時の
                        線を引いた                  駆動力で線を引いた
                                               (モータの定格は500W)
他のEVに対する性能位置づけ
                                        他の電気自動車との位置づけ

                  60
                                          プロミネンス
                                              PCD
                                                                                         !
                  50                                                               tt er
                                                                                 Be
 エネルギ効率[km/kWh]




                  40



                  30
                                                 ゼロスポーツ
                       タケオカ                     エレクシードRS         三菱自
                       ミリュー                                      i-MiEV
                  20
                           トヨタ車体
                                                                                日産
                             コムス
                                                                                LEAF
                  10
                                             タジマ
                                          EVスポーツ
                   0
                       0           50     100              150            200                250
                                                航続距離[km]

                               既販EV比3~5倍のエネルギ効率と
                            原付ミニカーEV中トップクラスの航続距離を達成
環境性能の位置づけ

                                                        W T W - GHG 原単位比較

               PCD             13.4
                                                              一般家庭の高出現頻度メニュー*及び調理形態等を参考に献立例
              自転車                21                           を朝・昼・夜にそれぞれ設定、献立例の熱量・食品インベントリデー
                                                                                                               数値出典:
                                                              タと調理時エネルギ消費量より算出。                                -自家用乗用車:国交省・運輸部門における二酸化炭素排出量
 国内旅客鉄道                         19                             *MRSメニューセンサス(マーケティングリサーチサービス㈱)                  -国内旅客鉄道:         〃
                                                                                                               -軽自動車EV:三菱自工・テクニカルレビュー2008 No.20
                                                              1999, 2001, 2003版の平均値を使用                         -自転車:産総研 安全科学研究部門 田原聖隆主任研究員および
                                                                                                                    共立女子大 津田淑江教授ご提供の食品LC-CO2データより算出
  軽自動車EV                                      41                                                               -PCD:実測値から国内電力原単位454g-eqCO2/kWh(電中研)で算出



 自家用乗用車                                                                                                164

                     0                   40               80                          120        160         200
                                                   WTW-GHG原単位                    [g-eqCO2/人キロ]

- 自家用乗用車・国内旅客鉄道・電気自動車のWell to Wheel GHG排出量考え方
  自家用乗用車・国内旅客鉄道・電気自動車の                 排出量考え
                                       排出量考

  資源採掘               輸 送        エネルギ転換             流 通                   消 費
                               ・燃料精製    CO2                  CO2


                                                                                                             国内における
                                                                           CO2
                         CO2
              CO2                                                                ←自家用乗用車


                               ・発 電     CO2
                                                   (送配電ロス)


                                                                                 ←国内旅客鉄道(約9割が電化)
                                                                                                             旅客鉄道はもちろん、
                                                                                  電気自動車
                                                                                  (最終消費でのGHG発生なし)            自転車をも凌ぐ
  自転車の                 排出量考え
- 自転車のWell to Wheel GHG排出量考え方
                       排出量考
                                                                                 (走行によるカロリー消費)
                                                                                                             Well to Wheel
   食料生産              輸 送          加 工              流 通              調理・消費
  CH4
  NO2
                         CO2
                                       CO2
                                                             CO2
                                                                   CO2
                                                                                       -消費カロリーの算出方法
                                                                                        厚労省・健康づくりのための
                                                                                                             GHG排出原単位を
                                                                                        運動基準2006による

                                                                                       -計算条件
                                                                                                             達成。
                                                                                        ライダーWt:=60kg
        CO2
                                                                                        V=20km/h
自転車のWTW-GHG原単位の試算
 (概念)
  概念)                                                                    (サイクリングによるカロリー消費率の算出法)
                                                                          サイクリングによるカロリー消費率の算出法)
                                                                                によるカロリー消費率
   食料生産            輸 送     加 工            流 通            調理・消費
                                                                                              -消費カロリーの算出方法
  CH4
  NO2
                     CO2
                             CO2
                                                CO2
                                                        CO2
                                                                                               厚労省・健康づくりのための
                                                                                               運動基準2006による
                                                                                              -計算条件
                                                                                               ライダーWt:=60kg
        CO2
                                                                                               V=20km/h


                                                                                家庭内食熱量/LC-CO2データご提供元:
(家庭内食メニューとLC-CO2および熱量)
 家庭内食メニューと
     メニュー       および熱量
                および熱量)                                                          産総研 田原聖隆主任研究員/共立女子短大 津田淑江教授




                                                                 熱量あたり       サイクリング            自転車
                              熱量           LC-CO2
                                                                GHG原単位       エネルギ効率 WTW-GHG原単位
                             [kcal]       [g-eqCO2]
                                                              [g-eqCO2/kcal]  [kcal/km]   [g-eqCO2/人km]
              Case 1(和)            1936               1549            0.8002         25.2            20.2
              Case 2(洋)            2381               2242            0.9416         25.2            23.7
              Case 3(中)            2143               1518            0.7081         25.2            17.8
              avg.                 2153               1769            0.8166         25.2           2 0.6
国内旅客鉄道に対する環境性能競争力
                             国内旅客鉄道 の 1 両 あ たり 乗車人員 と GHG原単位 の 関係
                                                               GHG 原単位
                        須永ら:CO2排出の少ない都市交通への転換を目的とした公共交通利便性の要因分析とLRT導入時のCO2排出削減余力の試算
                                          (電力中央研究所 研究報告書 V05012) による
                       1000




                                    自家用乗用車

                        164
                       100                    軽乗用車EV
                                              軽乗用車
           gC 2人 ロ
          [ - O/ キ ]
   H原 位
  GG 単




                         41
                                        国内旅客鉄道平均
                        19
                        10



                                                         ←通勤電車の
                                                          乗車定員
                                                          (140人/両)
                                                                     →東京圏の混雑率
                                                                      東京圏の
                         1
                              05   22    66
                                        50      100      150 200 250
                                                       1両あたり乗車人員[人]
                                                                          300   350



                  ・国内旅客鉄道のGHG原単位は、都会の高い混雑率に支えられている。
                                   都会の
                                   都会    混雑率に えられている。
                  ・PCDによる移動は、鉄道に常時 人/両以上の搭乗を担保するのと同等。
                      による移動
                      による移動は 鉄道に常時66人 両以上 搭乗を担保するのと同等。
                                      両以上の     するのと同等

地方では鉄道利用促進よりも、
地方では鉄道利用促進よりも、PCD的移動手段普及促進のほうが効果的か
  では鉄道利用促進よりも    的移動手段普及促進のほうが効果的か
                 的移動手段普及促進のほうが効果的
4.DIY視点から見るEVの今後
日本のDIY-EVを取り巻く環境は変化したか?
・いわゆる「コンバージョンEV」 (数十 レベル)
 いわゆる「コンバージョンEV」 数十kWレベル
                     レベル)
・90年代~                                          ・2011年
                               ・モータ
                                Advanced DC社の
                                           社
                                直流直巻機
                               ・ドライバ
                                Curtis社の
                                      社
                                        チョッパ
                                FET-PWMチョッパ
                                        ↓
                               基本的な構成は
                               基本的な構成は変わらず




・ソーラーカーとその周辺 (~数kWレベル)
 ソーラーカーとその周辺 ~
       とその        レベル)
                  レベル
 ・1996年               ・1997年                ・2002年        ・2008年



モータ:フェライト磁石界磁         モータ:DCブラシレス
    サーボモータ(ブラシ付)      ドライバ:モータ内蔵
ドライバ:自作IGBT-PWMチョッパ
                                            ●ミツバが競技専用      ●中国製の
       ●ホンダが0.6kW汎用DCブラシレス                   インホイールDD供給     電気自転車用モータ/インバータが
        発売(約13万円)                            開始(約20万円~)     安価で買えることに気が付く
                                                            (モータ+インバータで10万円以下)

 DIYの世界では、小容量のEV部品のほうが変化あり
 DIYの世界では、小容量のEV部品のほうが変化あり : 使えるものの種類が増えた
       では       部品のほうが変化      えるものの種類
                                   種類が
中国の電気自転車事情(1)
                                                                      資料:ヤマハテクニカルレビュー・2006年
 ・中国の電気自転車
  中国の                            ・日本の電気自転車
                                  日本の
           ペダルをこがなくても              電池は
           バイクのようにEV走行可能で、         NiMH・Li-ionが                      操作は普通の自転車と
           出力調整ができる                主流                                全く同じ



                        電池は
                        鉛電池が主流




     ペダルで普通の自転車としても                                   モータ出力はペダル踏力と
     乗れる                                              車速で決定。EV走行はできない。

    価格帯:USD200~250                                価格帯:JPY60,000~200,000

・中国の免許制度と電気自転車の位置づけ
 中国の免許制度と電気自転車の位置づけ              ・中国の電気自転車要件(抜粋)
                                  中国の電気自転車要件(抜粋)
                                                                    最も重要な内容で、
                                                                    違反することが許されない


                      電気自転車は                                        重要な内容で、
                      免許不要で                                         3項目の違反まで許容
                      自転車専用道も
                      走行可


                                                                    一般的な内容で、
                                                                    4項目の違反まで許容



   →車両区分上は「自転車」の一部として位置づけられ、適用されるルールも自転車と同様
    車両区分上は 自転車」 一部として位置づけられ、適用されるルールも自転車と
                  として位置づけられ   されるルール
中国の電気自転車事情(2)
                                                                                                                                               資料:ヤマハテクニカルレビュー・2006年
   ・中国の電気自転車生産台数推移
    中国の                                                                                                                                           日本自転車産業振興協会
                            中国の電動自転車生産台数推移                                                                                                        金属資源情報センター 資料より作成


               2500
                                                                                                          ・生産台数は2001年から 年で31倍以上に急成長。
                                                                                                           生産台数は    年から5年   倍以上に
                                                                                                                            倍以上 急成長。
               2000                                                                                            年以降生産台数は ばい。
                                                                                                           2007年以降生産台数は横ばい。
                                                                                                               年以降生産台数
    生産台数[万台]




               1500
                                                                                                          ・中国国内にはトータル9,000万台超の電気自転車が
                                                                                                           中国国内にはトータル
                                                                                                               にはトータル     万台超の
                                                                                                                          万台超 電気自転車が
               1000                                                                                        出回っているとされる
                                                                                                             っているとされる。
                                                                                                           出回っているとされる。
                500
                                                                                                          ・膨大な台数背景により、モータやドライバが安価に
                                                                                                           膨大な台数背景により、モータやドライバが安価に
                                                                                                                   により
                  0                                                                                        供給されている
                                                                                                             されている。
                                                                                                           供給されている。
                  1996   1998       2000      2002       2004           2006                2008

<モータ製品例>
 モータ製品例>
       製品例                                                                                                <ドライバ製品例>
                                                                                                           ドライバ製品例>
                                                                                                               製品例
 Golden Motor(江蘇省常州)社製          Golden Motor(江蘇省常州市)社製    Crystalyte(北京)社製5300シリーズ
 MBG36R(36V-250W USD83)         HBS36R(36V-500W USD85)    (36V-500W USD380)                                 Crystalite (北京市)社製 C3620PF        Kelly Controls (安徽省合肥市)社製
                                                                                                            (48V-20A 960VA USD99 )            KBS48051
                                                                                                                                              (48V-20A 960VA 回生機能付 USD99 )




                                                                                                            eCityPower (広東省広州市)社製
 eZee Kinetics Technology社(上海)製 Nine Continent社(浙江省温州市)製                                                     E-Bike Brushless Motor 130 BOX
 ハブモータキット                       JZ-FCハブモータキット(48V-500W)                                                     ( 48V-20A 960VA USD25 )
 (36V-400W 5:1プラネタリ減速機内蔵) モータ+PDUでUSD300                 その他多数の中国メーカーが
 モータ+PDUでUSD750                                          同様の製品を生産・輸出している。                                                                        各社共通機能:
                                                                                                                                                 各社共通機能:
                                                                                                                                                   ・過電流保護
                                                                資料:
                                                                                                                                                   ・ストール保護
                                                                http://www.goldenmotor.com/                                                        ・ブレーキ入力(接点)による出力遮断機能
                                                                http://www.crystalyte.com/                                                         ・トルク制御 /制御入力はアナログ 0~5V
                                                                http://www.ezeebike.com
                                                                http://www.ezeebike.com/Kit_product.htm
                                                                                                                                                        ・・・・この他にも無数の製品が存在する。
e-コマースサイトから見えるEV関連部品市場
 ・シャシー/フレーム (最小ロット 台)
  シャシー フレーム 最小ロット
               ロット50台                                                                    ・ボディ (生産条件応談)
                                                                                               生産条件応談)
                                                                                          (FRP)                                      (プレス)




         http://www.alibaba.com/product-gs/51714590/ATV_Frame.html
                                                                                         http://www.alibaba.com/product-gs/232670221/fiberglass_car_body.html
                                                                                         http://speedtopcn.en.made-in-china.com/product/IbWEKvFZkzVp/China-Stamping-Panels.html


 ・モータ/高圧電装 バッテリ (1コから)
      高圧電装/バッテリ
  モータ 高圧電装         から)                                                                   ・その他(サス/ブレーキ 内装部品 灯火器等)
                                                                                          その他 サス ブレーキ 内装部品/灯火器等
                                                                                                 ブレーキ/内装部品 灯火器等)
 MOT/BLDC                       PDU Assy                        D/V
 4kW-3000rpm/54V                72V-150A                        60V to 12V 300W




  Pedal w/ TPS             Battery Charger                       AGM Lead-Acid Battery
  0-5K Potentiometer       60V-12A Output 110V AC Input          12V-200Ah




   http://www.newkellycontroller.com/index.php
   http://upbattery.en.made-in-china.com/



                         EV製作に必要なあらゆるものが小口購入できる環境が
                         EV製作に必要なあらゆるものが小口購入できる環境が既に存在する
                           製作   なあらゆるものが小口購入できる環境   存在する
そして今、中国で起こっていること
                                                  資料:NHK
                                             ダイヤモンドオンライン
     <製品例と顧客ターゲット>
            ターゲット>
      製品例と顧客ターゲット              <電気自動車生産の様子>
                                電気自動車生産の様子>
                                    元農家が起こしたEVメーカー。
                                    元農家が こしたEVメーカー。
                                             EVメーカー
          中国・山東省の農村。                従業員は20名
                                    従業員は20名。
          走ってきたのは電気自動車。
           人乗りで 最高速は
             りで、
          4人乗りで、最高速は40km/h。
                          。         みようみまねで生産を始め、
                                    3年で月産 台になった。
                                       月産100台
                                       月産



          村の空き地で試乗会が開かれた。           電池とモーターを積んで、
          あっという間に人だかりができた。          そこに車輪をつければ
                ・・・人  関心は
                ・・・人々の関心は高い。        走ることはできる。



          「ニュートラルってなんだ?」
           ニュートラルってなんだ?」
                 ってなんだ
                                    ボディは初期投資の少ないFRP
                                    ボディは初期投資の ない
          中国の8割以上が初めて
          中国の 割以上が                  で作る。エンジン等の熱源がない
          自動車を購入する たち。
                する人
          自動車を購入する人たち。              ので、金属である必要がない。

          価格は1万元(約13万円)。
          価格は 万元( 13万円)。
                    万円
          これまで自動車の購入など
          思いもよらなかった農村の人たちも          「オートバイ・電動車部品市場」。
                                     オートバイ・電動車部品市場」。
          これなら手が届く。
            ・・・中国農村部人口
               中国農村部人口は
            ・・・中国農村部人口は約7億人               電気自動車部品を
                                    オートバイ・電気自動車部品を
                                          電気自動車部品
                                        数百軒並んでいる
                                             んでいる。
                                    売る店が数百軒並んでいる。
          「当社は山東省を拠点に中国全土に          あらゆるものが手
                                    あらゆるものが手に入る。
          展開します。世界市場にも目を
          向けています。                   店頭にインホイールモータが
          世界中の しい人
          世界中の貧しい人々がターゲット           並んでいるのが見える。
          です。」
          です。

  世界中の新興国を対象とした中小零細EVメーカーが 雨後の のように起業している
  世界中の新興国を対象とした中小零細EVメーカーが、雨後の筍のように起業している
            とした中小零細EVメーカー          起業
クルマみたいだけどクルマじゃない:クワドリシクル/NEV
EU2・3輪車(カテゴリL)クライテリア(2002/24/EC)
                                                                                                                                                                                                     原動機要件
                                                                                              最大車両寸法                                            空車重量要件
                  カテゴリ                             車輪の数                                                                                                                        内燃機                    内燃機                               設計最高速度制限
                                                                                              (93/93/EEC)                                       (93/93/EEC)                                                            電動機
                                                                                                                                                                             (火花点火式)               (火花点火式以外)
  L1e                原付2輪                             2                      L×W×H = 4000×1000×2500        なし                                                                                                       最大4kW未満
                                                                                                                                                                                50cc未満              最大4kW未満                                      45km/h
  L2e                原付3輪                             3                                                   270kg                                                                                                    連続定格4kW未満
  L3e                自動2輪                             2                                                    なし
  L4e               側車付2輪                       3(左右非対称配置)                                               1000kg                                                                 50cc以上                                    なし
  L5e                自動3輪                        3(左右対称配置)                                          (EVの場合電池は除く)
                                                                             L×W×H = 4000×2000×2500       350kg
  L6e             軽クワドリシクル                                  4                                                                                                                   50cc未満              最大4kW未満        連続定格4kW未満                     45km/h
                                                                                                    (EVの場合電池は除く)
                                                                                                        乗用:400kg
  L7e             重クワドリシクル                                  4                                          貨物用:550kg                                                                50cc以上                         最大15kW未満                           なし
                                                                                                    (EVの場合電池は除く)

US : NEV classification                                                                                                                                                                              US : Motorcycle classification
 EU : Category L6e classification                                                                                                                                                                    EU : Category L5e classification
   Lita Gle-2SH           CVPK01                  E-CAR-4                 LBC80E                        CV001                   jinghang JHEC-003Z2     XFD3000ZK            Zibo Boshan Hongda       SH20KW         bullex JB250ZK-7   EP-308




   KJ-A1X-3                   SXZ-EV020/040                 MEKO ZE780K                   OLIFT BD-B Series (1t/2t)   XFD6000                         INEC-KARO                SHIFENG SFK4030B




                                                                                                                                                                                                     ・北米では、
  EU : Category L7e classification                                                                                                                                                                     3輪:モーターサイクル
  BTDDC03                SH8500B                  XFD6000                 LJ-E-MINI VAN                  LJ-E-CAR 6               HY-B22120                ALD-FC2               ALD-FC6
                                                                                                                                                                                                       4輪:設計最高速25mph
                                                                                                                                                                                                           (45km/h)でNEV扱い
   JY-6356                yincheng YC-E-CAR-2      LUJUN FC-E-CAR-5        LUJUN FC-E-CAR-5               WAYHI                   ALD-FC5                 Longwise EVL050V      Longwise EVL025F
                                                                                                                                                                                                               ↓
                                                                                                                                                                                                     欧州カテゴリLに準じてつくっておけば
                                                                                                                                                                                                     北米でも商品になる。


                     ・山東省を中心に、DIYを飛び越えてビジネスになっている
                      山東省を中心に DIYを       えてビジネスになっている
                                           ビジネス
                      北米へは
                        へはMotorcycle~NEV,欧州へは
                     ・北米へは          ~   ,欧州へは
                                           へはCategory L5e~L7eとして輸出。
                                                         ~   として輸出
                                                             として輸出。
欧州クワドリシクルのルーツ(CG誌 2010年6月号)

                            長年フランスでは14歳になれば誰でも無免許 運転でき
                            長年フランスでは 歳になれば誰でも無免許で運転でき
                               フランスでは                 無免許で
                           た。「サン・ペルミ(sans permis=無免許)とも呼ばれるのはそ
                                              年以降は 歳 取得できる
                           のためである。ようやく1988年以降は16歳で取得できる原
                                              年以降         できる原
                           付免許が必要になった
                                   になったが、それでも1988年出生以前のドラ
                           付免許が必要になった
                           イバーは引き続き免許不要で運転できる。

                           ナンバーは最寄りの県庁で取得可能で 車検もない
                                  りの県庁          もない。
                           ナンバーは最寄りの県庁で取得可能で、車検もない。保険
                           は必要だが、金額は原付二輪並みである。道路交通法上
                            必要だが、金額は原付二輪並みである。
                              だが         みである
                           は原付二輪と同じ扱いなので高速道路の走行は不可だが、
                                        高速道路の
                                        高速道路 走行は不可だがだが、
                             二輪用の公共駐車場に めることが可能
                                              可能だ。一般車が
                           逆に二輪用の公共駐車場に停めることが可能   一般車が
                                                  一般車
                           入れない歴史的旧市街にも入れる場合が多い。
                            れない歴史的旧市街にも れる場合
                               歴史的旧市街にも入  場合が




  まずはヴォワテュレットというカテゴリーについて説明して                 ヴォワテュレットは高齢者から大きな支持を得てき
 おこう。時代によって若干の違いはあるが、現行法にしたが                  た。大メーカーの一般車と違い、量産による価格低
         ガソリンが
         ガソリン 排気量50cc以下、ディーゼルは
 って説明すると、ガソリンが排気量    以下、
                     以下 ディーゼルは                減効果が上がらないため価格は大して安くないが
                                                          価格は して安
                                                          価格
 出力4kW以下で、車両重量350kg以下、最高速45km/h以
 出力   以下で 車両重量
      以下           以下、最高速
                   以下          以              、安い維持費は年金生活者の懐に優しかった。同
                                                 維持費は年金生活者の     しかった。
     められている。
 下と定められている。草創期のエンジンは二輪車の流用だ                      免許更新に
                                                 免許更新 必要な健康診断が視力低下な
                                              時に、免許更新に必要な健康診断が視力低下な
 ったが、今日生産されるヴォワテュレットの大半は汎用エン                  どで通らなくなったりしても乗れる。一般的に考え
                                              どで通らなくなったりしても乗れる
 ジンを用いている。                                    れば危険であるが、公共交通機関に恵まれない山
                                                        公共交通機関に まれない山
                                                        公共交通機関
                                              村部では
                                                では、 らの貴重
                                                       貴重な となったのである。
                                              村部では、彼らの貴重な足となったのである。
北米のNEV事情
・Wall Street Journal 09/10/31付記事 「ゴルフカートの公道進出は憂慮すべきなのか?」より
                             付記事 ゴルフカートの公道進出は憂慮すべきなのか?」より
                                                すべきなのか?」
                                               ・行政の対応
                                                行政の
・顧客像/購入の動機
 顧客像/購入の                                         アリゾナ、フロリダ、コロラドなどの自治体はNEVの
  リンカーンで老後を送る元ソフトウェアエンジニア
        老後を
        老後     ソフトウェアエンジニアのDan Karleskint氏は、     増加を受け入れており、NEV専用車線や専用駐車場を
                                                             NEV専用車線
                                                             NEV専用車線や専用駐車場を
  低速電気自動車(NEV)として知られるバッテリーカーを、                    けた町もある。
                                                 設けた町もある。
  燃料代の節約と、自身がより環境に配慮したドライバーとなるために
  燃料代の節約と 自身がより環境に配慮したドライバーとなるために
             がより環境    したドライバーとなるため
  購入した
  購入した。
    した。
                                               ・市場規模
                                                 関係者は   10万台 NEVが使用中だとするが
                                                          万台の       だとするが、
                                                 関係者は、約10万台のNEVが使用中だとするが、
・使われ方
  われ方                                            より多くのNEVが市場に存在するとする調査結果もある。
                                                 より多くのNEVが市場に存在するとする調査結果もある。
                                                      NEV       するとする調査結果もある
  多くはセカンドカーやサードカーとして、子供の送り迎え、
   くはセカンドカーやサードカーとして 子供の
     セカンドカー      として、
  食料品の買出し 短距離の通勤用として購入されている
                   として購入されている。
  食料品の買出し、短距離の通勤用として購入されている。
                                               ・最近の売れ行き
                                                最近の
  「年間4,000マイルくらいNEVに乗っているよ。遠出をしない限り、
   年間4,000マイルくらいNEV
   年間4,000マイルくらいNEVに っているよ。遠出をしない限
                             をしない                約3万8000台のNEVを販売したクライスラー子会社の
     BMWはガレージから てこないんだ」
               から出
  私のBMWはガレージから出てこないんだ                            Global Electric Motorcarsは過去5年間で販売が二桁増の
                                                                           過去5年間で販売が二桁増
                                                                           過去
                                                 成長をみせているとしている。
                                                 燃料価格が ガロンあたり ドルに した昨年夏
                                                 燃料価格が1ガロンあたり4ドルに達した昨年夏、
                                                                    あたり4         昨年夏、
                                                 販売台数は            ハイペースで伸張した
                                                 販売台数は特にハイペースで伸張した。           した。
・NEVの認識
 NEVの
  57歳で広告代理店を営むBeaulieu氏は、「NEVに乗る人々は、
  流れの激しい道を避けなければならないことくらいよくわかっている。
  普通は すいていて足
  普通は、すいていて足が遅くても問題ないルートを選ぶべきと理解
                 くても問題ないルートを ぶべきと理解
                    問題ないルート
  している。」と述べ、NEVで高速走行すること自体ばかげていると言う。
  している。     NEVで
            NEV 高速走行すること自体ばかげていると
                      すること自体ばかげていると言

  一部のNEVのオーナーは、NEVのあまりしられていない特長を指摘
          、NEVの運転の想像を えた楽しさである。
  している。それは、NEVの運転の想像を超えた楽しさである。
  サンタモニカのBeaulieu氏は、彼の2002年式GEMこそ、彼がこれまで
                    彼 2002年式GEMこそ
                          年式GEMこそ、
  運転した
  運転した中で「最も楽しいクルマ」である
    した中        しいクルマ であると述べ、彼は自分のレンジ
                  クルマ」
  ローバーSUVに乗ることがめっきり減った、と言っている。
そして日本でも
・国土交通省の「超小型モビリティ」構想
        超小型モビリティ
           モビリティ」




                      →日本でも
                       欧州カテゴリL6e/L7e
                       北米NEV相当の
                       カテゴリ新設なるか??
EVのトレンドは「クルマ」でないクルマ?
  モータ出力[kW]




                                          ~2010まで
                                               まで
                                     既存エンジン
                                       エンジン車 電化)
                                    (既存エンジン車の電化)
              ~2011
               (1~2人乗り/カテゴリL相当)
                 ~ 人乗 カテゴリ 相当)
                    人乗り カテゴリL




                        車両重量 [kg]
EVは軽く・小さくなっていく、か?
■Automotive World (12/1/18~20 於東京ビッグサイト)での
 VW クレブス副社長の講演要旨
    クレブス副社長 副社長の

 ◆EV、課題の多くはバッテリー技術に起因
    、課題の くはバッテリー技術に
           バッテリー技術                                 http://response.jp/article/2012/01/25/168945.html
 「EVの現実を見ると、まだエンジン車に取って代わるだけのものにはなっていない。
    の現実を ると、まだエンジン車
              エンジン    って代わるだけのものにはなっていない。
 たとえば高速道路を時速130kmで巡航した場合、EVの航続距離は公称値の半分以
          バッテリー 性能アップ 車両各部のエネルギーロス削減
 下になってしまう。バッテリーの性能アップ、車両各部のエネルギーロス削減な
          バッテリーの   アップ、
 どをやっていかなければならない。」

 ◆用途によって を使い分ける
  用途によってEVを
    によって
 「エンジン車に置き換え可能なEVということを考えた場合、コスト、技術の両面でベス
 トな選択はプラグインハイブリッド(PHEV)だと思う。いざとなればバッテリー残量を気
 にせずエンジンを使って長距離を走行することもできる。
                       利便性の
                       利便性    非常に有用なのは二輪EV。
 一方、都市内では郊外とニーズが異なる。利便性の点で非常に有用なのは二輪       。
 また、航続距離
    航続距離    程度 コミューターも きな存在意義
    航続距離50km程度のコミューターも大きな存在意義を持つ。
            程度の
 用途に じて適切なクルマを ることが重要
 用途に応じて適切なクルマを作ることが重要だ」
         適切

 ◆Well-to-Wheelに着目
               に
 VWのディーゼル車『ゴルフTDIブルーモーション』はWell-to-WheelのCO2排出量が
      ディーゼル車 ゴルフ
      ディーゼル       ブルーモーション』
                  ブルーモーション              の   排出量が
                                            排出量
                                   『ゴルフブルーeモーショ
 111g/kmである。EVは走行段階ではゼロ・エミッションだが、『ゴルフブルー モーショ
       らせた場合 石炭火力由来の電力だと
 ン』を走らせた場合、石炭火力由来の電力だと
          場合、            だと196g/km、石油火力で
                                     石油火力で
                                     石油火力
                    天然ガスコンバインド
                    天然ガスコンバインドでようやく
 167g/kmものCO2が出てしまう。天然ガスコンバインドでようやく
 113g/kmだ。
        だ
 欧州の電源構成だと
 欧州の電源構成だと2008年時点で88g/kmで、20年では61g/kmが目標。一
            だと  年時点で
                年時点
    中国は 年段階では184g/km、20年でも140g/kmにとどまると予想され
          年段階では
 方、中国は08年段階では
 る。」


   技術・電力供給の両面から、EVは
   技術・電力供給の両面から、EVは「軽く・小さく」が合理的 → 私もそう思います
             から、EV      さく」        もそう思
終わりに

P.C.D.研究プロジェクトは下記の助成 / ご支援を頂いて推進しています




                   財団法人    日立環境財団
       第   8   回   環   境   N   P   O   助   成
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自作をとおして考えるEVの過去・現在・未来

  • 1. 自作をとおして考 自作をとおして考える をとおして 2012年 2月 1日 ソーラーカーチーム プロミネンス EVの過去・現在・ EVの過去・現在・未来 代表 宮 村 智 也
  • 2. おしながき 1.About us~ソーラーカーチーム プロミネンスの紹介 2.電動原チャリ「PCD」:自作の経緯 ・電気自動車の歴史を考える ・電気自動車の現状 ・モビリティのエネルギ源として考える「電池」の実際 ・自作電動原チャリ「PCD」の考え方 3.PCD:Prominence Commuting Deviceの紹介 ・試作方針と仕様の検討 ・構成要素 -ボディ/シャシー -モータ/インバータ -計測システム ・試験結果と性能の位置づけ 4.DIY視点から見るEVの今後
  • 3. 1.About us ~ ソーラーカーチーム プロミネンスの紹介
  • 4. ソーラーカーチーム プロミネンスとは? <団体概要> 団体概要> 1992年、能登で開催された「グランド・ソーラー・チャレンジ」に長野高専チームとして 参加した有志が、ソーラーカー競技出場を目的として長野高専卒業後の1995年に結成。 チーム員の過半が長野高専ソーラーカー研究会の出身でサラリーマン。 <活動の目的> 活動の目的> ・サスティナブルモビリティの実践 ・競技会参加を通じた技術レベルの客観的評価 ・競技参加を通じて得た知見や技術の社会還元 <活動内容> 活動内容> 1.国内で開催される各種ソーラーカー競技会への参加 国内で開催される各種ソーラーカー競技会への参加 される各種ソーラーカー競技会への (主な実績) ・ワールドソーラーカーラリー in Akita (最高位:クラス優勝) ・ソーラーバイクレース in 浜松 (最高位:総合優勝) ・ソーラーカーレース鈴鹿 (最高位:14位/42台 大会史上最小出力) ・ソーラーカーレース in Tochigi (最高位:クラス準優勝) 2.国内で開催される電動車両競技会への参加 国内で開催される電動車両競技会への参加 される電動車両競技会への (主な実績) ・四国EVラリー (最高位:クラス優勝)
  • 6. 電気自動車の歴史を考える 米国で初の ダイムラー T型フォード発売 機械堀油田 ガソリン車発売 1908年 1856年 1892年 アンダーソン 自動車が初めて 日本に 日本から 最初のEV 100km/hを記録 国産初のEV たま電気自動車 EV専用の法律きえる ボルタの電池 EV初上陸 1800年 1830年代 動力は電気 1917年 1937年 1947年 1955年 1899年 自動車の 自動車の黎明期 ガソリン車 電気自動車が性能を ガソリン車と電気自動車が性能を競っていた エジソン このころ、第二次大戦後のガソリン不足により EV販売開始 電気自動車の生産が伸び、1949年国内の ファラデーの電動機 EV販売開始 EV生産台数が3,299台に。 1886年 (自動車全保有台数の3%に相当) 1821年 1909年 ・大政奉還 ・第一次世界大戦 ・第二次世界大戦 1867年 ・日清戦争 1914-18年 1939-45年 1894-95年 通産省大プロで 1995 トヨタ LAV4EV発売 三菱自 i-MiEV発売 日産ハイパーミニ EV開発 1971年 1996 G M EV1発売 日 産 LEAF発売 発売 2000年 ホンダ EV Plus発売 2010年 大気汚染への対応 大気汚染への対応 への 持続可能性への対応 持続可能性への対応 への 自動車の排気ガス問題への対応策 自動車の排気ガス問題への対応策 ガス問題への 地球温暖化/エネルギ多様化 地球温暖化 エネルギ多様化 エネルギ ・マスキー法成立 ・オイルショック ・カリフォルニア州で 1963年 1973年 ZEV法成立1990年
  • 7. 電気自動車の現状 出典 佐藤・圷・宮村・篠木: ●モータ・インバータの今 (ちょっと古いですが) Development of Traction Motor for Fuel Cell Vehicle SAE TECHNICALPAPER 2004-01-0567 E V P lu s 03 FCX 1997 2002 M O T+PD U   モ ー ド 平 均 効 率 M O T+PD U   モ ー ド 平 均 効 率 (LA -4) (L A -4) 90% 93% 例えモータ・インバータ効率が100%(!)になっても エネルギ効率は数パーセント向上するにすぎない。 ↓ 出力密度向上・低コスト化への努力は必要だが、 効率面で 効率面で取り分があるとはもはやいえない
  • 8. 電池を乗り物のエネルギ源にするということ(1) ●たしかに電池は進化し続けていますが・・・ 2000年代~ 1990年代~ 19世紀~1980年代 ここ30年くらいで、容量あたりの電池重量は ~ くらいにはなった ここ30年くらいで、容量あたりの電池重量は1/3~1/8くらいにはなった 30 あたりの電池重量
  • 9. 電池を乗り物のエネルギ源にするということ(2) ●今の主流「ガソリン」と比較すると ガソリンと電池のエネルギ密度差は 内燃機関とモータの ではない! ガソリンと電池のエネルギ密度差は、内燃機関とモータの比ではない! 密度差 ガソリンと比べて30倍以上かさばる! →リチウムイオン電池でさえ、 →リチウムイオン電池でさえ、ガソリンと比べて120倍以上重い! ∴ 既存のガソリン車コンバートレベルでは満足のいく乗り物にはならない 既存のガソリン車コンバートレベルでは満足のいく乗 では満足のいく →電気自動車には発想の転換が必要! 電気自動車には発想の転換が必要! には発想
  • 10. 電池を乗り物のエネルギ源にするということ(3) ●バッテリの進化見通し 2030年にエネルギー密度を7倍、価格は40分の1にする、 年 エネルギー密度を 倍 価格は 分 密度 というのが経産省主導で発足した「新世代自動車の 基礎となる次世代電池技術に関する研究会」のビジョン。 ↓ 20年先でも、重量比でガソリンの 程度しか走行 20年先でも、重量比でガソリンの1/3程度しか走行に 年先でも 程度しか走行に 使用できるエネルギーを確保できない見通し できるエネルギー できない見通 使用できるエネルギーを確保できない見通し。 現状の電池技術を肯定してEVを成立させるには 現状の電池技術を肯定してEVを成立させるには してEV 車両全体で消費エネルギを げる努力 車両全体で消費エネルギを下げる努力が不可欠 エネルギ
  • 11. EVの走行抵抗を小さくすると ●四国EVラリー参加でわかったこと <四国EVラリー2005・結果サマリ> 四国EVラリー EVラリー サマリ> ・結果サマリ 競技走行総距離 :245.9km / 13時間 走行に要した電力量 :4024Wh 実用エネルギ効率 :16.4Wh/km ガソリン換算実用燃費 換算実用燃費: ガソリン換算実用燃費:454km/L 排出量比較> <GHG排出量比較> 排出量比較 Prominence 4X-7 (四国EVラリー) 交通機関別CO2排出量 4X-7 鉄道 乗合バス 航空 自家用乗用車 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 原単位 [g-CO2/人キロ] 低走行抵抗車体×電気推進の組み合わせで これまでにない低環境負荷 実用モビリティ これまでにない低環境負荷・実用モビリティが生み出せる可能性がある 低環境負荷・ モビリティが せる可能性 可能性がある
  • 12. 消費エネルギを 消費エネルギを減らすためには エネルギ ・車速と必要出力の関係(平地定速走行時) 車速と必要出力の関係(平地定速走行時) 転がり抵抗 がり抵抗 空気抵抗 ・転がり抵抗と空気抵抗の内訳の例 がり抵抗と空気抵抗の内訳の 抵抗 ・Prominence 4X-7の場合、 実用域となる40km/h以上の領域では 走行抵抗の内訳(Prominence 4X-8) (Prominence 4X-7) 空気抵抗が全抵抗の 空気抵抗が全抵抗の50%以上を占める 以上を 以上 1200 1000 走行抵抗[W] 800 600 400 空気抵抗 200 転がり抵抗 がり抵抗 0 0 20 40 60 80 車両速度[km/h] Prominence 4X-7 (四国EVラリー) →軽量化はもちろん、空気抵抗の低減も同等以上に重要 軽量化はもちろん、空気抵抗の低減も同等以上に はもちろん
  • 13. 自作電動原チャリ「PCD」の考え方 “バイクでもない、クルマでもない バイクでもない、クルマでもない” バイクでもない でもない EVの特長である エネルギ効率 である高 効率を かしたコミュータビークル コミュータビークルの EVの特長である高エネルギ効率を生かしたコミュータビークルの実現 ・大人1名の移動に必要な機能を絞込む ・Curb Weight徹底削減 ・空力最優先デザイン 軽量化 +低空気抵抗化 最も高価かつ重量増の 要因であるバッテリの 極小化 搭載バッテリ量 搭載バッテリ量 バッテリ 走行エネルギ 走行エネルギ 削減 減少 高効率な動力システムとの 組合せでモビリティ中 最高のエネルギ効率 を実現
  • 16. PCDの主要構成要素 軽量化と空気抵抗の 軽量化と空気抵抗の最小化 エネルギ効率の エネルギ効率の高い動力システム 効率 動力システム GFRP製 HPV競技用市販フェアリング (豪D & H Enterprises社製 ) カナダ向け電動自転車用 500W-BLDCハブモータ (中国Forward & Fortune社製 ) 回生制動機能付 BLDC用コントローラ (中国Kelly Controls社製 ) 自転車の一種 UPS用 フルサスペンション 制御弁式鉛蓄電池 リカンベント・トライク (古河電池㈱製 ) (豪MR Components社製 ) UART通信 車両管制用 車載PCシステム EV用高機能電力計 (AtomN270 / 1GB-SDRAM / 32G-SSD) (カナダGrin Technologies社製) エネルギマネジメントによるインテリジェント・ライディング・ エネルギマネジメントによるインテリジェント・ライディング・サポート によるインテリジェント 性能に直接影響するコンポーネントには市販品を採用、第三者による再現性を 性能に直接影響するコンポーネントには市販品を採用、第三者による再現性を確保 するコンポーネントには市販品 による再現性
  • 17. Prominence Commuting Device :車 体 パッケージングの パッケージングの狙い: <カテゴリ> カテゴリ> 大人1 大人1名の移動手段として、極限のエネルギ効率を狙う。 移動手段として 極限のエネルギ効率を として、 効率 日本:第1種原動機付自転車 方針:オーストラリア製Pedal Prix用市販ボディと、 北米:モーターサイクル フルサスペンション3輪リカンベントを流用。 欧州:カテゴリL5e GFRP製フェアリング(豪D & H Enterprises Pty Ltd社製 )+ クロモリ鋼製チューブラーフレーム(豪MR Components社製) <乗車定員> 乗車定員> 開閉式キャノピー 1名 <サイズ> サイズ> L×W×H=2450×750×1100[mm] <目標重量> 目標重量> パワープラント/バッテリ別で35kg 目標値> <Cd・A目標値> ・ 目標値 Cd・A < 0.10 マクファーソンストラット フロントサスペンション 空気抵抗低減 ホイールカバー 低転がりナロープロファイルタイヤ トレーリングアーム/モノショック (自転車用ベース) リヤサスペンション
  • 18. Prominence Commuting Device :パワープラント ・モータ:DCブラシレスハブモータ モータ 駆動力の見積り Vbat :48V (中国・Crystalyte社製 5300シリーズ) Ibattmax:50A  Crystalyte X5300シリーズ Imotmax:90A タイヤ  :20×1.75 連続定格:0.5kW 350 X5303 重 量:11kg 300 250 X5302 駆動力[N] 200 走行抵抗 150 ( 勾配 10%) 10 % 100 最高速度73km/hが X5303では最高速 可能か? 50km/hに 50 走行抵抗 留まりそう ( 勾配 ゼロ ) 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 車速[km/h] ※自転車用モータのため、通常のリヤアクスル(アクスル幅135mm)に ボルトオンで取り付け可能 ・インバータ 72V-75A 3相PWM BLDCコントローラ 回生機能付 (米Kelly Controls, LLC社製 KBL72151) 重量:1.7kg ・バッテリ:制御弁式鉛電池 バッテリ 容量:12V-17Ah×8個(4S2P) 1.6kWh 重量:48kg
  • 19. Prominence Commuting Device 性能予測 1.目標諸元 3.動力性能 curb weight 72kg 30km/hで10%登坂可能。最高速は70km/h超。 Vbat :48V 図5 駆動力の見積り GVW 142kg  Crystalyte X5300シリーズ Ibattmax:50A Imotmax:90A タイヤ  :20×1.75 μr 0.008 350 Cd・A 0.10 X5303 300 Tire size 20×1.75 250 X5302 駆動力[N] E-Drive Eff. 80% 200 走行抵抗 150 ( 勾配10% ) 勾配10 100 最高速度73km/hが X5303では最高速 可能か? 50km/hに 50 走行抵抗 留まりそう 2.車速-走行エネルギ(最高速の検討) 車速 走行エネルギ(最高速の検討) 走行エネルギ 0 ( 勾配ゼロ ) 勾配ゼロ 原付定格出力(600W)で71km/hクルーズ可能。 0 10 20 30 40 車速[km/h] 50 60 70 80 速度ー走行エネルギ 4.電費・航続距離 電費・ 有効エネスト容量:1.4kWhで算出。 800 各モードパターンより区分求積法で算出。 原付定格出力(0.6kW) モード DC電費[Wh/km] レンジ[km/charge] 走行エネルギ[W] 600 LA4-City 18.7 74.8 400 NEDC 22.7 61.7 10-15 16.7 83.8 200 JC08 17.4 80.5 0 0 20 40 60 80 71km/h 一充電で日米欧3極の 車 速 [km/h] 1日あたり運転距離はほぼカバー可能。
  • 20. Prominence Commuting Device :主回路構成 ・ブロック図 AC3Φ 0~48Vpeak DC48V バッテリ インバータ モータ ・主回路図 DC-DC DC12V 灯火器類 コンバータ 計測制御装置
  • 21. 高圧電装部品の実装 車載充電器 (スイッチング直流安定化電源を流用) モータ駆動用 インバータ 車体電装用 DC-DCコンバータ メインコンタクタ メインヒューズ 前
  • 22. モータ/バッテリの実装 回生指令用 前 スロットルポジションセンサ モータは後輪へ取り付け 電池は搭載スペースの関係で 力行指令用 座席下とライダーひざ下へ配置 スロットルポジションセンサ
  • 23. 計測システム ミニITXボードが 載っている↓ 筐体は 強化ダンボール製→ (+CFRP風カッティングシート) 車載PC (モニタはPC本体にビルトイン) Cycle Analyst ウィンカー ↓インジケータ 速度→ 消費電力→ ←バッテリ電流 (ポータブルGPSナビ) シフトポジション→ ←SOC インジケータ ↑バッテリ電圧 前後進切り替えSw (シフトレバーに相当)→ ↑PCの電源swや リセットSw等が割り当てて ある
  • 24. 電動自転車用高機能メータ Cycle Analyst これ一台で 電圧・電流・消費電力 <主な特徴> 特徴> 積算電流・積算電力 ・電源電圧は200Vまで対応 車速・距離が モニタできる ・分流器は外付け式で、電動自転車だけでなく 大型のEVにも適用可能 ・積算電流計 積算電力計の機能があり 積算電流計/積算電力計 機能があり 積算電流計 積算電力計の がありSOC計と 計 しても使用 使用できる しても使用できる ・防水ケースに収められた製品もある ・TTLシリアルで計測値を出力可能 シリアルで計測値を シリアル ・バックライト付きで夜間の使用も可 →PCDでは PCDではCycle Analystをフロントエンドとして ベースのインパネを構成 では をフロントエンドとしてPCベース インパネを として ベースの
  • 25. インパネのシステム構成 (PCD主回路) M <Cycle Analystのインターフェース> S+、S-:分流器入力 最大±400mVアナログ (ホールセンサ信号) V+、G:電源と電圧測定を兼ねる 最大200VDC Sp :速度信号入力 0~5V 1kHzmax +B インバータ 駆動バッテリ ・車載の振動環境を考慮してSSDを採用 電流検出用 ・OS、アプリケーションが入っている 分流器 HA 32GB- 32 -SSD ・走行時の各種データを保存 -B HB SDS5C-032G HC (Sandisk) 計器盤として使用 各種メータ/インジケータを一括表示 (SATA) (アナログVGA) 8インチ モータのホールセンサ信号を ミニITXマザーボード カラーLCDモニタ S+ V+ Sp 速度信号として使用 S- G D945GSEJT TTLシリアル-USB (インテル) アナログ/ディジタルI/O Cycle Analyst CA-HS-LS Tx 変換器 (USBポート) (USBポート) (Grin Technologies) USB-6009 (Grin Technologies) (ナショナルインスツルメンツ) 電圧・電流・速度・距離などの ・DC12V単電源で動作するAtomN230搭載の ウィンカー等の動作状態の データをTTLレベルの FT232RL(FTDI)等で 低消費電力DOS/V互換ボード 取り込みとインバータへ UARTで送出する 作ってもよい ・OSはWinXP,アプリケーションはLabVIEW 前進/後退切り替え信号を (ナショナルインスツルメンツ)で記述 出力
  • 26. PCD主要緒元 項目 仕様 備考 車体寸法 L×W×H =2490×720×1100 [mm] サイドミラー除く 車両重量 124kg バッテリ込み/乗員除く Cd・A 0.1以下 ボディ GFRP製ゲルコート仕上げ シャシ Cr-Mo鋼管製バックボーンフレーム Fr:ワイヤ駆動機械式ディスク ブレーキ Rr:カンチ式Vブレーキ+KERS Fr:マクファーソンストラット サスペンション Rr:トレーリングアーム 市販品 ステアリング アンダーシート/サイドスティック式 Fr:16×1.5 タイヤサイズ Rr:20×1.75 バッテリ種類 制御弁式鉛酸蓄電池 原動機 電動自転車用ハブ内蔵型DCブラシレス 原動機定格出力 500W バッテリ容量 1.6kWh カタログ値 最高速度 75km/h 実測値 航続距離 90km 消費電力実測値より算出 WTW-GHG原単位 13.4g-CO2/人キロ (平成22年電気学会産業応用部門大会特別展示の様子) 平成22年電気学会産業応用部門大会特別展示の様子) 22年電気学会産業応用部門大会特別展示 プロミネンス PCD ホンダ EV-neo 三菱自 i-MiEV 実証実験車) (実証実験車) リース販売中 販売中) (リース販売中) リース販売中 販売中) (リース販売中) 富士重 日産 PIVO2 プラグインステラ (リース販売中) 販売中) リース販売中 (09東京モーターショー参考出品車) 09東京モーターショー参考出品車) 東京モーターショー参考出品車
  • 28. 試験条件 ・試験方法 -長野市内の一般公道をチーム員5人で走行し、エネルギ消費量と充電に要する 電力量をそれぞれ調べた。 -公道を一般車両と混走するため、周囲の流れにのる運転状態とした。 ・試験条件 項  目 内  容 備考 コース 長野研~長野市卸売団地間往復 距離:10.0km 運転者 チームメンバー5人 車載直流電力計 Cycle Analyst CA-HC-LS Grin Technologies製 交流電力量計 ワットチェッカー 2000MS1 (株)計測技術研究所製 ・試験コース 試験コース -四国仕様4X-7開発時に一充電あたり走 行距離を把握するために走行したコース を採用。 -四国大会実績では、本コース走行により 求めた一充電走行距離と実際の一充電 走行距離の差異は3%以下。
  • 29. 電費性能 <エネルギ効率試験結果(公表値)> エネルギ効率試験結果(公表値)> 効率試験結果 項  目 結  果 備考 平均速度 36.4km/h 最高速度 74.9km/h エネルギ効率(直流端) 17.8Wh/km *1    〃   (交流端) 29.9Wh/km *1 WTW-GHG排出量 電力原単位 13.4g-CO2/人キロ  (電中研電力原単位ベース) 454g-CO2/kWh *1)全開加減速/最高速度試験を含んだ走行における値 <エネルギ効率試験結果(n=5)> エネルギ効率試験結果( 効率試験結果 )> 項  目 内  容 備考 被験者数 5人 プロミネンスメンバー 平均エネルギ効率(直流端) 13.7 Wh/km 標準偏差:2.72 Wh/km        〃   (交流端) 22.4 Wh/km 標準偏差:4.45 Wh/km 平均WTW-GHG排出量 標準偏差: 10.2g-eqCO2/人キロ (電中研電力原単位ベース) 2.02g-CO2/人キロ
  • 30. 動力性能 試験結果と実機の重量測定から求めた Wt : 190kg(車両124kg + ライダー66kg) この範囲で10%勾配の PCDの駆動力線図 A : 0.7m2 登板が可能 μr : 0.006 駆動輪タイヤサイズ:20×1.75 250 走行抵抗: 10%勾配 200 駆動力 駆動力・走行抵抗[N] 150 走行抵抗: 5%勾配 反復運転領域 100 50 走行抵抗: 連続運転領域 0%勾配 0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 車速[km/h] 60km/h巡航時の A=0.7m2より 直線部はインバータの 所要出力は420W Cd=0.12と逆算できる 連続定格電流(75A)で 曲線部は500W出力時の 線を引いた 駆動力で線を引いた (モータの定格は500W)
  • 31. 他のEVに対する性能位置づけ 他の電気自動車との位置づけ 60 プロミネンス PCD ! 50 tt er Be エネルギ効率[km/kWh] 40 30 ゼロスポーツ タケオカ エレクシードRS 三菱自 ミリュー i-MiEV 20 トヨタ車体 日産 コムス LEAF 10 タジマ EVスポーツ 0 0 50 100 150 200 250 航続距離[km] 既販EV比3~5倍のエネルギ効率と 原付ミニカーEV中トップクラスの航続距離を達成
  • 32. 環境性能の位置づけ W T W - GHG 原単位比較 PCD 13.4 一般家庭の高出現頻度メニュー*及び調理形態等を参考に献立例 自転車 21 を朝・昼・夜にそれぞれ設定、献立例の熱量・食品インベントリデー 数値出典: タと調理時エネルギ消費量より算出。 -自家用乗用車:国交省・運輸部門における二酸化炭素排出量 国内旅客鉄道 19 *MRSメニューセンサス(マーケティングリサーチサービス㈱) -国内旅客鉄道: 〃 -軽自動車EV:三菱自工・テクニカルレビュー2008 No.20 1999, 2001, 2003版の平均値を使用 -自転車:産総研 安全科学研究部門 田原聖隆主任研究員および 共立女子大 津田淑江教授ご提供の食品LC-CO2データより算出 軽自動車EV 41 -PCD:実測値から国内電力原単位454g-eqCO2/kWh(電中研)で算出 自家用乗用車 164 0 40 80 120 160 200 WTW-GHG原単位 [g-eqCO2/人キロ] - 自家用乗用車・国内旅客鉄道・電気自動車のWell to Wheel GHG排出量考え方 自家用乗用車・国内旅客鉄道・電気自動車の 排出量考え 排出量考 資源採掘 輸 送 エネルギ転換 流 通 消 費 ・燃料精製 CO2 CO2 国内における CO2 CO2 CO2 ←自家用乗用車 ・発 電 CO2 (送配電ロス) ←国内旅客鉄道(約9割が電化) 旅客鉄道はもちろん、 電気自動車 (最終消費でのGHG発生なし) 自転車をも凌ぐ 自転車の 排出量考え - 自転車のWell to Wheel GHG排出量考え方 排出量考 (走行によるカロリー消費) Well to Wheel 食料生産 輸 送 加 工 流 通 調理・消費 CH4 NO2 CO2 CO2 CO2 CO2 -消費カロリーの算出方法 厚労省・健康づくりのための GHG排出原単位を 運動基準2006による -計算条件 達成。 ライダーWt:=60kg CO2 V=20km/h
  • 33. 自転車のWTW-GHG原単位の試算 (概念) 概念) (サイクリングによるカロリー消費率の算出法) サイクリングによるカロリー消費率の算出法) によるカロリー消費率 食料生産 輸 送 加 工 流 通 調理・消費 -消費カロリーの算出方法 CH4 NO2 CO2 CO2 CO2 CO2 厚労省・健康づくりのための 運動基準2006による -計算条件 ライダーWt:=60kg CO2 V=20km/h 家庭内食熱量/LC-CO2データご提供元: (家庭内食メニューとLC-CO2および熱量) 家庭内食メニューと メニュー および熱量 および熱量) 産総研 田原聖隆主任研究員/共立女子短大 津田淑江教授 熱量あたり サイクリング 自転車 熱量 LC-CO2 GHG原単位 エネルギ効率 WTW-GHG原単位 [kcal] [g-eqCO2] [g-eqCO2/kcal] [kcal/km] [g-eqCO2/人km] Case 1(和) 1936 1549 0.8002 25.2 20.2 Case 2(洋) 2381 2242 0.9416 25.2 23.7 Case 3(中) 2143 1518 0.7081 25.2 17.8 avg. 2153 1769 0.8166 25.2 2 0.6
  • 34. 国内旅客鉄道に対する環境性能競争力 国内旅客鉄道 の 1 両 あ たり 乗車人員 と GHG原単位 の 関係 GHG 原単位 須永ら:CO2排出の少ない都市交通への転換を目的とした公共交通利便性の要因分析とLRT導入時のCO2排出削減余力の試算 (電力中央研究所 研究報告書 V05012) による 1000 自家用乗用車 164 100 軽乗用車EV 軽乗用車 gC 2人 ロ [ - O/ キ ] H原 位 GG 単 41 国内旅客鉄道平均 19 10 ←通勤電車の 乗車定員 (140人/両) →東京圏の混雑率 東京圏の 1 05 22 66 50 100 150 200 250 1両あたり乗車人員[人] 300 350 ・国内旅客鉄道のGHG原単位は、都会の高い混雑率に支えられている。 都会の 都会 混雑率に えられている。 ・PCDによる移動は、鉄道に常時 人/両以上の搭乗を担保するのと同等。 による移動 による移動は 鉄道に常時66人 両以上 搭乗を担保するのと同等。 両以上の するのと同等 地方では鉄道利用促進よりも、 地方では鉄道利用促進よりも、PCD的移動手段普及促進のほうが効果的か では鉄道利用促進よりも 的移動手段普及促進のほうが効果的か 的移動手段普及促進のほうが効果的
  • 36. 日本のDIY-EVを取り巻く環境は変化したか? ・いわゆる「コンバージョンEV」 (数十 レベル) いわゆる「コンバージョンEV」 数十kWレベル レベル) ・90年代~ ・2011年 ・モータ Advanced DC社の 社 直流直巻機 ・ドライバ Curtis社の 社 チョッパ FET-PWMチョッパ ↓ 基本的な構成は 基本的な構成は変わらず ・ソーラーカーとその周辺 (~数kWレベル) ソーラーカーとその周辺 ~ とその レベル) レベル ・1996年 ・1997年 ・2002年 ・2008年 モータ:フェライト磁石界磁 モータ:DCブラシレス サーボモータ(ブラシ付) ドライバ:モータ内蔵 ドライバ:自作IGBT-PWMチョッパ ●ミツバが競技専用 ●中国製の ●ホンダが0.6kW汎用DCブラシレス インホイールDD供給 電気自転車用モータ/インバータが 発売(約13万円) 開始(約20万円~) 安価で買えることに気が付く (モータ+インバータで10万円以下) DIYの世界では、小容量のEV部品のほうが変化あり DIYの世界では、小容量のEV部品のほうが変化あり : 使えるものの種類が増えた では 部品のほうが変化 えるものの種類 種類が
  • 37. 中国の電気自転車事情(1) 資料:ヤマハテクニカルレビュー・2006年 ・中国の電気自転車 中国の ・日本の電気自転車 日本の ペダルをこがなくても 電池は バイクのようにEV走行可能で、 NiMH・Li-ionが 操作は普通の自転車と 出力調整ができる 主流 全く同じ 電池は 鉛電池が主流 ペダルで普通の自転車としても モータ出力はペダル踏力と 乗れる 車速で決定。EV走行はできない。 価格帯:USD200~250 価格帯:JPY60,000~200,000 ・中国の免許制度と電気自転車の位置づけ 中国の免許制度と電気自転車の位置づけ ・中国の電気自転車要件(抜粋) 中国の電気自転車要件(抜粋) 最も重要な内容で、 違反することが許されない 電気自転車は 重要な内容で、 免許不要で 3項目の違反まで許容 自転車専用道も 走行可 一般的な内容で、 4項目の違反まで許容 →車両区分上は「自転車」の一部として位置づけられ、適用されるルールも自転車と同様 車両区分上は 自転車」 一部として位置づけられ、適用されるルールも自転車と として位置づけられ されるルール
  • 38. 中国の電気自転車事情(2) 資料:ヤマハテクニカルレビュー・2006年 ・中国の電気自転車生産台数推移 中国の 日本自転車産業振興協会 中国の電動自転車生産台数推移 金属資源情報センター 資料より作成 2500 ・生産台数は2001年から 年で31倍以上に急成長。 生産台数は 年から5年 倍以上に 倍以上 急成長。 2000 年以降生産台数は ばい。 2007年以降生産台数は横ばい。 年以降生産台数 生産台数[万台] 1500 ・中国国内にはトータル9,000万台超の電気自転車が 中国国内にはトータル にはトータル 万台超の 万台超 電気自転車が 1000 出回っているとされる っているとされる。 出回っているとされる。 500 ・膨大な台数背景により、モータやドライバが安価に 膨大な台数背景により、モータやドライバが安価に により 0 供給されている されている。 供給されている。 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 <モータ製品例> モータ製品例> 製品例 <ドライバ製品例> ドライバ製品例> 製品例 Golden Motor(江蘇省常州)社製 Golden Motor(江蘇省常州市)社製 Crystalyte(北京)社製5300シリーズ MBG36R(36V-250W USD83) HBS36R(36V-500W USD85) (36V-500W USD380) Crystalite (北京市)社製 C3620PF Kelly Controls (安徽省合肥市)社製 (48V-20A 960VA USD99 ) KBS48051 (48V-20A 960VA 回生機能付 USD99 ) eCityPower (広東省広州市)社製 eZee Kinetics Technology社(上海)製 Nine Continent社(浙江省温州市)製 E-Bike Brushless Motor 130 BOX ハブモータキット JZ-FCハブモータキット(48V-500W) ( 48V-20A 960VA USD25 ) (36V-400W 5:1プラネタリ減速機内蔵) モータ+PDUでUSD300 その他多数の中国メーカーが モータ+PDUでUSD750 同様の製品を生産・輸出している。 各社共通機能: 各社共通機能: ・過電流保護 資料: ・ストール保護 http://www.goldenmotor.com/ ・ブレーキ入力(接点)による出力遮断機能 http://www.crystalyte.com/ ・トルク制御 /制御入力はアナログ 0~5V http://www.ezeebike.com http://www.ezeebike.com/Kit_product.htm ・・・・この他にも無数の製品が存在する。
  • 39. e-コマースサイトから見えるEV関連部品市場 ・シャシー/フレーム (最小ロット 台) シャシー フレーム 最小ロット ロット50台 ・ボディ (生産条件応談) 生産条件応談) (FRP) (プレス) http://www.alibaba.com/product-gs/51714590/ATV_Frame.html http://www.alibaba.com/product-gs/232670221/fiberglass_car_body.html http://speedtopcn.en.made-in-china.com/product/IbWEKvFZkzVp/China-Stamping-Panels.html ・モータ/高圧電装 バッテリ (1コから) 高圧電装/バッテリ モータ 高圧電装 から) ・その他(サス/ブレーキ 内装部品 灯火器等) その他 サス ブレーキ 内装部品/灯火器等 ブレーキ/内装部品 灯火器等) MOT/BLDC PDU Assy D/V 4kW-3000rpm/54V 72V-150A 60V to 12V 300W Pedal w/ TPS Battery Charger AGM Lead-Acid Battery 0-5K Potentiometer 60V-12A Output 110V AC Input 12V-200Ah http://www.newkellycontroller.com/index.php http://upbattery.en.made-in-china.com/ EV製作に必要なあらゆるものが小口購入できる環境が EV製作に必要なあらゆるものが小口購入できる環境が既に存在する 製作 なあらゆるものが小口購入できる環境 存在する
  • 40. そして今、中国で起こっていること 資料:NHK ダイヤモンドオンライン <製品例と顧客ターゲット> ターゲット> 製品例と顧客ターゲット <電気自動車生産の様子> 電気自動車生産の様子> 元農家が起こしたEVメーカー。 元農家が こしたEVメーカー。 EVメーカー 中国・山東省の農村。 従業員は20名 従業員は20名。 走ってきたのは電気自動車。 人乗りで 最高速は りで、 4人乗りで、最高速は40km/h。 。 みようみまねで生産を始め、 3年で月産 台になった。 月産100台 月産 村の空き地で試乗会が開かれた。 電池とモーターを積んで、 あっという間に人だかりができた。 そこに車輪をつければ ・・・人 関心は ・・・人々の関心は高い。 走ることはできる。 「ニュートラルってなんだ?」 ニュートラルってなんだ?」 ってなんだ ボディは初期投資の少ないFRP ボディは初期投資の ない 中国の8割以上が初めて 中国の 割以上が で作る。エンジン等の熱源がない 自動車を購入する たち。 する人 自動車を購入する人たち。 ので、金属である必要がない。 価格は1万元(約13万円)。 価格は 万元( 13万円)。 万円 これまで自動車の購入など 思いもよらなかった農村の人たちも 「オートバイ・電動車部品市場」。 オートバイ・電動車部品市場」。 これなら手が届く。 ・・・中国農村部人口 中国農村部人口は ・・・中国農村部人口は約7億人 電気自動車部品を オートバイ・電気自動車部品を 電気自動車部品 数百軒並んでいる んでいる。 売る店が数百軒並んでいる。 「当社は山東省を拠点に中国全土に あらゆるものが手 あらゆるものが手に入る。 展開します。世界市場にも目を 向けています。 店頭にインホイールモータが 世界中の しい人 世界中の貧しい人々がターゲット 並んでいるのが見える。 です。」 です。 世界中の新興国を対象とした中小零細EVメーカーが 雨後の のように起業している 世界中の新興国を対象とした中小零細EVメーカーが、雨後の筍のように起業している とした中小零細EVメーカー 起業
  • 41. クルマみたいだけどクルマじゃない:クワドリシクル/NEV EU2・3輪車(カテゴリL)クライテリア(2002/24/EC) 原動機要件 最大車両寸法 空車重量要件 カテゴリ 車輪の数 内燃機 内燃機 設計最高速度制限 (93/93/EEC) (93/93/EEC) 電動機 (火花点火式) (火花点火式以外) L1e 原付2輪 2 L×W×H = 4000×1000×2500 なし 最大4kW未満 50cc未満 最大4kW未満 45km/h L2e 原付3輪 3 270kg 連続定格4kW未満 L3e 自動2輪 2 なし L4e 側車付2輪 3(左右非対称配置) 1000kg 50cc以上 なし L5e 自動3輪 3(左右対称配置) (EVの場合電池は除く) L×W×H = 4000×2000×2500 350kg L6e 軽クワドリシクル 4 50cc未満 最大4kW未満 連続定格4kW未満 45km/h (EVの場合電池は除く) 乗用:400kg L7e 重クワドリシクル 4 貨物用:550kg 50cc以上 最大15kW未満 なし (EVの場合電池は除く) US : NEV classification US : Motorcycle classification EU : Category L6e classification EU : Category L5e classification Lita Gle-2SH CVPK01 E-CAR-4 LBC80E CV001 jinghang JHEC-003Z2 XFD3000ZK Zibo Boshan Hongda SH20KW bullex JB250ZK-7 EP-308 KJ-A1X-3 SXZ-EV020/040 MEKO ZE780K OLIFT BD-B Series (1t/2t) XFD6000 INEC-KARO SHIFENG SFK4030B ・北米では、 EU : Category L7e classification 3輪:モーターサイクル BTDDC03 SH8500B XFD6000 LJ-E-MINI VAN LJ-E-CAR 6 HY-B22120 ALD-FC2 ALD-FC6 4輪:設計最高速25mph (45km/h)でNEV扱い JY-6356 yincheng YC-E-CAR-2 LUJUN FC-E-CAR-5 LUJUN FC-E-CAR-5 WAYHI ALD-FC5 Longwise EVL050V Longwise EVL025F ↓ 欧州カテゴリLに準じてつくっておけば 北米でも商品になる。 ・山東省を中心に、DIYを飛び越えてビジネスになっている 山東省を中心に DIYを えてビジネスになっている ビジネス 北米へは へはMotorcycle~NEV,欧州へは ・北米へは ~ ,欧州へは へはCategory L5e~L7eとして輸出。 ~ として輸出 として輸出。
  • 42. 欧州クワドリシクルのルーツ(CG誌 2010年6月号) 長年フランスでは14歳になれば誰でも無免許 運転でき 長年フランスでは 歳になれば誰でも無免許で運転でき フランスでは 無免許で た。「サン・ペルミ(sans permis=無免許)とも呼ばれるのはそ 年以降は 歳 取得できる のためである。ようやく1988年以降は16歳で取得できる原 年以降 できる原 付免許が必要になった になったが、それでも1988年出生以前のドラ 付免許が必要になった イバーは引き続き免許不要で運転できる。 ナンバーは最寄りの県庁で取得可能で 車検もない りの県庁 もない。 ナンバーは最寄りの県庁で取得可能で、車検もない。保険 は必要だが、金額は原付二輪並みである。道路交通法上 必要だが、金額は原付二輪並みである。 だが みである は原付二輪と同じ扱いなので高速道路の走行は不可だが、 高速道路の 高速道路 走行は不可だがだが、 二輪用の公共駐車場に めることが可能 可能だ。一般車が 逆に二輪用の公共駐車場に停めることが可能 一般車が 一般車 入れない歴史的旧市街にも入れる場合が多い。 れない歴史的旧市街にも れる場合 歴史的旧市街にも入 場合が まずはヴォワテュレットというカテゴリーについて説明して ヴォワテュレットは高齢者から大きな支持を得てき おこう。時代によって若干の違いはあるが、現行法にしたが た。大メーカーの一般車と違い、量産による価格低 ガソリンが ガソリン 排気量50cc以下、ディーゼルは って説明すると、ガソリンが排気量 以下、 以下 ディーゼルは 減効果が上がらないため価格は大して安くないが 価格は して安 価格 出力4kW以下で、車両重量350kg以下、最高速45km/h以 出力 以下で 車両重量 以下 以下、最高速 以下 以 、安い維持費は年金生活者の懐に優しかった。同 維持費は年金生活者の しかった。 められている。 下と定められている。草創期のエンジンは二輪車の流用だ 免許更新に 免許更新 必要な健康診断が視力低下な 時に、免許更新に必要な健康診断が視力低下な ったが、今日生産されるヴォワテュレットの大半は汎用エン どで通らなくなったりしても乗れる。一般的に考え どで通らなくなったりしても乗れる ジンを用いている。 れば危険であるが、公共交通機関に恵まれない山 公共交通機関に まれない山 公共交通機関 村部では では、 らの貴重 貴重な となったのである。 村部では、彼らの貴重な足となったのである。
  • 43. 北米のNEV事情 ・Wall Street Journal 09/10/31付記事 「ゴルフカートの公道進出は憂慮すべきなのか?」より 付記事 ゴルフカートの公道進出は憂慮すべきなのか?」より すべきなのか?」 ・行政の対応 行政の ・顧客像/購入の動機 顧客像/購入の アリゾナ、フロリダ、コロラドなどの自治体はNEVの リンカーンで老後を送る元ソフトウェアエンジニア 老後を 老後 ソフトウェアエンジニアのDan Karleskint氏は、 増加を受け入れており、NEV専用車線や専用駐車場を NEV専用車線 NEV専用車線や専用駐車場を 低速電気自動車(NEV)として知られるバッテリーカーを、 けた町もある。 設けた町もある。 燃料代の節約と、自身がより環境に配慮したドライバーとなるために 燃料代の節約と 自身がより環境に配慮したドライバーとなるために がより環境 したドライバーとなるため 購入した 購入した。 した。 ・市場規模 関係者は 10万台 NEVが使用中だとするが 万台の だとするが、 関係者は、約10万台のNEVが使用中だとするが、 ・使われ方 われ方 より多くのNEVが市場に存在するとする調査結果もある。 より多くのNEVが市場に存在するとする調査結果もある。 NEV するとする調査結果もある 多くはセカンドカーやサードカーとして、子供の送り迎え、 くはセカンドカーやサードカーとして 子供の セカンドカー として、 食料品の買出し 短距離の通勤用として購入されている として購入されている。 食料品の買出し、短距離の通勤用として購入されている。 ・最近の売れ行き 最近の 「年間4,000マイルくらいNEVに乗っているよ。遠出をしない限り、 年間4,000マイルくらいNEV 年間4,000マイルくらいNEVに っているよ。遠出をしない限 をしない 約3万8000台のNEVを販売したクライスラー子会社の BMWはガレージから てこないんだ」 から出 私のBMWはガレージから出てこないんだ Global Electric Motorcarsは過去5年間で販売が二桁増の 過去5年間で販売が二桁増 過去 成長をみせているとしている。 燃料価格が ガロンあたり ドルに した昨年夏 燃料価格が1ガロンあたり4ドルに達した昨年夏、 あたり4 昨年夏、 販売台数は ハイペースで伸張した 販売台数は特にハイペースで伸張した。 した。 ・NEVの認識 NEVの 57歳で広告代理店を営むBeaulieu氏は、「NEVに乗る人々は、 流れの激しい道を避けなければならないことくらいよくわかっている。 普通は すいていて足 普通は、すいていて足が遅くても問題ないルートを選ぶべきと理解 くても問題ないルートを ぶべきと理解 問題ないルート している。」と述べ、NEVで高速走行すること自体ばかげていると言う。 している。 NEVで NEV 高速走行すること自体ばかげていると すること自体ばかげていると言 一部のNEVのオーナーは、NEVのあまりしられていない特長を指摘 、NEVの運転の想像を えた楽しさである。 している。それは、NEVの運転の想像を超えた楽しさである。 サンタモニカのBeaulieu氏は、彼の2002年式GEMこそ、彼がこれまで 彼 2002年式GEMこそ 年式GEMこそ、 運転した 運転した中で「最も楽しいクルマ」である した中 しいクルマ であると述べ、彼は自分のレンジ クルマ」 ローバーSUVに乗ることがめっきり減った、と言っている。
  • 44. そして日本でも ・国土交通省の「超小型モビリティ」構想 超小型モビリティ モビリティ」 →日本でも 欧州カテゴリL6e/L7e 北米NEV相当の カテゴリ新設なるか??
  • 45. EVのトレンドは「クルマ」でないクルマ? モータ出力[kW] ~2010まで まで 既存エンジン エンジン車 電化) (既存エンジン車の電化) ~2011 (1~2人乗り/カテゴリL相当) ~ 人乗 カテゴリ 相当) 人乗り カテゴリL 車両重量 [kg]
  • 46. EVは軽く・小さくなっていく、か? ■Automotive World (12/1/18~20 於東京ビッグサイト)での VW クレブス副社長の講演要旨 クレブス副社長 副社長の ◆EV、課題の多くはバッテリー技術に起因 、課題の くはバッテリー技術に バッテリー技術 http://response.jp/article/2012/01/25/168945.html 「EVの現実を見ると、まだエンジン車に取って代わるだけのものにはなっていない。 の現実を ると、まだエンジン車 エンジン って代わるだけのものにはなっていない。 たとえば高速道路を時速130kmで巡航した場合、EVの航続距離は公称値の半分以 バッテリー 性能アップ 車両各部のエネルギーロス削減 下になってしまう。バッテリーの性能アップ、車両各部のエネルギーロス削減な バッテリーの アップ、 どをやっていかなければならない。」 ◆用途によって を使い分ける 用途によってEVを によって 「エンジン車に置き換え可能なEVということを考えた場合、コスト、技術の両面でベス トな選択はプラグインハイブリッド(PHEV)だと思う。いざとなればバッテリー残量を気 にせずエンジンを使って長距離を走行することもできる。 利便性の 利便性 非常に有用なのは二輪EV。 一方、都市内では郊外とニーズが異なる。利便性の点で非常に有用なのは二輪 。 また、航続距離 航続距離 程度 コミューターも きな存在意義 航続距離50km程度のコミューターも大きな存在意義を持つ。 程度の 用途に じて適切なクルマを ることが重要 用途に応じて適切なクルマを作ることが重要だ」 適切 ◆Well-to-Wheelに着目 に VWのディーゼル車『ゴルフTDIブルーモーション』はWell-to-WheelのCO2排出量が ディーゼル車 ゴルフ ディーゼル ブルーモーション』 ブルーモーション の 排出量が 排出量 『ゴルフブルーeモーショ 111g/kmである。EVは走行段階ではゼロ・エミッションだが、『ゴルフブルー モーショ らせた場合 石炭火力由来の電力だと ン』を走らせた場合、石炭火力由来の電力だと 場合、 だと196g/km、石油火力で 石油火力で 石油火力 天然ガスコンバインド 天然ガスコンバインドでようやく 167g/kmものCO2が出てしまう。天然ガスコンバインドでようやく 113g/kmだ。 だ 欧州の電源構成だと 欧州の電源構成だと2008年時点で88g/kmで、20年では61g/kmが目標。一 だと 年時点で 年時点 中国は 年段階では184g/km、20年でも140g/kmにとどまると予想され 年段階では 方、中国は08年段階では る。」 技術・電力供給の両面から、EVは 技術・電力供給の両面から、EVは「軽く・小さく」が合理的 → 私もそう思います から、EV さく」 もそう思