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医療データベース研究における
バイアスと交絡への対処法
倉敷中央病院
耳鼻咽喉科/臨床研究支援センター
藤原 崇志
2018/10/13
第32回 臨床疫学研究における報告の質向上のための統計学の研究会
大規模医療データベースを活用した治療効果研究の計画と報告
データベース研究への期待
• RCTは薬剤等の治療効果をみるための標準的な研究デザイン。
とはいえ・・・
1.除外基準の患者での効果は不明
2.実験なので患者に余計な負担をかけないよう、
複合エンドポイントを使用することがある
3.観察期間が短く長期間での効果は不明
- 臨床上のTrue outcomeでの長期間観察研究が望ましい
- 電子カルテの普及、データ解析技術にともない
普段臨床で蓄積されたデータを用いた研究が期待される
2
RCT
既存のRCTとリアルワールド
組入/除外基準
(RWDと比し標準化)
現場判断
(保険適応、現場判断)
リアルワールド
患者
ランダム割付割付 患者毎の判断
(患者嗜好、社会環境)
介入
事前に規定された
用法・容量
様々な使用法
(低用量・低服薬遵守)
評価 事前に規定
(評価法・タイミング)
雑多な評価
(限定された評価項目・
様々なタイミング)
しかし、リアルワールドはバイアスにまみれている・・・
3
検査オーダー
患者の動向と医療データの発生
投薬等の治療指示
薬局での処方受け取り
患者の内服・代謝
医科レセプト
調剤レセプト
患者の病院受診
問診・検査の実施
調剤記録
病気の診断
【病院/薬局EMR】 【病院/薬局 請求データ】
処方オーダー
病名登録
4
インフルエンザ様患者の受診行動
現場の行動
発熱患者受診
調剤レセプト
患者の帰宅
処方オーダー
付与された病名がいつ終了になるかは不明
検査オーダー
疑い病名付与
問診で診断不能
確定病名付与 確定病名付与? 病名(感冒)付与and 疑い病名
検査陽性 検査陰性
電子カルテEMR 請求データ
問診でインフル確定
抗ウイルス薬不要抗ウイルス薬希望
5
インフルエンザ様患者の受診行動
• インフルエンザ疑いの患者に全員検査をするわけではない。
• 検査には精度の問題があり、インフルエンザ患者で全員検
査陽性とは限らない
→ 検査陽性で患者数を推定するのは困難(検査による)
• 抗インフルエンザ薬を希望しない患者に「インフルエンザ
の確定病名」をつけるインセンティブはない。
→ 病名データが100%正確な診断を担保するわけではない
注:あくまでの発表者の診療行動と思想によります 6
RCT
既存のRCTとデータベース研究
組入/除外基準
(RWDと比し標準化)
現場判断
(保険適応、現場判断)
リアルワールド DB研究
患者
ランダム割付割付 患者毎の判断
(患者嗜好、社会環境)
介入
事前に規定された
用法・容量
様々な使用法
(低用量・低服薬遵守)
評価 事前に規定
(評価法・タイミング)
雑多な評価
(限定された評価項目・
様々なタイミング)
???
???
???
???
DB研究する際のバイアスにはどう対処したらよいの???
7
FINNERな臨床疑問を思いついたら
バイアスに対処しつつ研究を遂行する
(かつ、DB研究で研究するのがよさそうなら)
(臨床疑問が先です。DBが先にありきだと失敗リスク?です) 8
9
Task ForceのRecommendation
1. Classification bias
誤分類バイアス
2. Confounding and Casual Graphs
交絡と因果グラフ
3. Restriction
限定化
10
Classification bias/誤分類
Same or different?
Yamayaka© 123RF.com 11
誤分類バイアス
1. データベースから得た情報
・・・ところで実際はどうなの?
対象者
治療1 死亡生存
死亡生存治療2
12
誤分類バイアス
1. データベースから得た情報
2. 実際のところ
対象者
治療1 死亡生存
死亡生存治療2
対象者
治療1 死亡生存
死亡生存治療2
治療2
治療1
13
誤分類
1. 医薬品暴露の誤分類
対象者
治療1 死亡生存
死亡生存治療2
治療2
治療1
14
ISPOR RDB Task Force Report – Part2
Recommendations
1. どんな誤分類がありえて、それによって結果がど
う変わるか(Nullに傾くのか、逆か)記載する。
2. 薬剤暴露の組み入れ基準について調整・記載する。
3. 外来研究では入院による影響を解析時に考慮を。
4. Exposure time windowは薬物内服までの時間では
なく、薬効発現までの時間を考慮し設定する。
5. アウトカムは妥当性が検証されたものを使用する。
アウトカムの定義が複数があるなどの場合、感度
分析での確認を。
6. 疾病罹患をアウトカムにする場合、アウトカムの
定義は類似した対象群で妥当性が検証された定義
を用いる。 15
医薬品暴露における誤分類
【病院】
オーダー(電カル)
【薬局】
調剤(調剤レセ)
【患者】
内服
• 1日用量はよくわからない
• 入院中の処方は記録に正確に残りにくい
→ そういうデータは使用しない
• 患者が薬局で薬を受け取るとは限らない。
→ Claimデータの方がベスト
• 貧困層は試供品の薬をもらうことがある
→ どうしようもない(or対象者限定化)
• 患者が処方された薬を飲むとは限らない
→ 継続処方された患者のみ対象
16
医薬品請求ルール
• 保険請求に医師の意図した用法用量が記載されるか?
- 特に頓用でも処方される薬は注意
- 外用薬の記載方法はばらばら
- バイアル製剤は投与経路はよくわからない
(筋注/皮下注/局所噴霧etc)
- 抗癌剤バイアル製剤などでの残量請求
(注射剤のデータは電子カルテの方が多分正確)
JMDC Claimsデータベースとレセプト情報・特定健診等情報データベースを活用した
臨床疫学研究の事例と留意点 https://www.slideshare.net/okumurayasuyuki/jmdc-claims
17
医薬品請求ルール
• 外来→入院にともなうデータ不備
- 入院中は入院加療している疾病の薬は入院処方
(重複処方、残薬/処方歴のない期間の発生)
18
調剤請求データからの抽出
とある患者の
薬剤暴露歴(事実)
調剤請求データから
抽出された薬剤暴露
調剤請求データから
抽出された薬剤暴露
+15day rule
Schneeweiss et al. J Clin Epidemiol 2005;58(4):323-37 19
医薬品暴露における誤分類
【病院】
オーダー(電カル)
【薬局】
調剤(調剤レセ)
【患者】
内服
• 1日用量はよくわからない
• 入院中の処方は記録に正確に残りにくい
→ そういうデータは使用しない
• 患者が薬局で薬を受け取るとは限らない。
→ 薬局請求データの方がベター
• 貧困層は試供品の薬をもらうことがある
→ どうしようもない(or対象者限定化)
• 患者が処方された薬を飲むとは限らない
→ 継続処方された患者のみ対象
20
誤分類
1. アウトカムの誤分類
対象者
治療1 死亡生存
死亡生存治療2
治療2
治療1
21
ISPOR RDB Task Force Report – Part2
Recommendations
1. どんな誤分類がありえて、それによって結果がど
う変わるか(Nullに傾くのか、逆か)記載する。
2. 薬剤暴露の組み入れ基準について調整・記載する。
3. 外来研究では入院による影響を解析時に考慮を。
4. Exposure time windowは薬物内服までの時間では
なく、薬効発現までの時間を考慮し設定する。
5. アウトカムの定義は妥当性が検証されたものを使
用する。アウトカムの定義が複数があるなどの場
合、感度分析での確認を。
6. 疾病罹患をアウトカムにする場合、アウトカムの
定義は類似した対象群で妥当性が検証された定義
を用いる。 22
アウトカム測定における誤分類
【患者】
アウトカム発生
【病院受診】
アウトカムの診断
【請求データ】
病名付与・請求
• 医薬品暴露の誤分類とも関連するが、
医薬品暴露からアウトカム発生まで
タイムラグが生じる
→ Time-window(3か月等)の使用
• 医薬品・治療に比べると病名を付与する
インセンティブは少ない
→ 診療録と請求データを比較した
Validation studyについて論文で記載
• 保険請求の病名コードの確認
→ ICD-9使用かICD-10使用か確認を
23
• アウトカムを抽出するときに、どこまでアウトカムとして
カウントするか?薬剤投与直後は?投与後何日目まで?
発熱咽頭痛が生じた子供への抗菌薬投与と下痢
観察期間とアウトカム
24発熱・咽頭痛出現後の時間
day0
下痢の発生
薬剤暴露期間
day1 day4 day7
患者A
患者B
患者C
患者D
患者E
患者F
• 薬剤暴露とアウトカムに注目し適切なtime-windowの設定を
例)NSAIDsと潰瘍のtime-window
観察期間とアウトカム
薬剤暴露薬剤暴露
イベント発生
薬剤暴露直後のイベント発生は薬剤と関係ある??
因果関係のあるイベント発生 因果関係?
Weeks after exposure Weeks after exposure
J Clin Epidemiol. 1994 Feb;47(2):183-9.
Incidencedensity
25
医学研究におけるアウトカム
• 患者中心のアウトカムと医療データ上での記載
• 同じ「死亡」でも複数の定義がある(DPC, 電子カルテ, etc…)
• どの基準を採用するのか、それぞれの基準の精度は?
26
アウトカム ①疾病罹患
• アウトカムとして疾病の罹患が使用されるが、疾病によっ
て精度は異なる。
Schneeweiss et al. J Clin Epidemiol 2005;58(4):323-37
感度 特異度 感度 特異度
高血圧 60.6% 87.7% 65.0% 99.9%
COPD 53.4% 87.9% 91.0% 98.8%
糖尿病 63.6% 97.2% 88.0% 99.4%
腎不全 18.6% 99.0% 88.0% 99.4%
心不全 41.5% 96.1% 85.0% 99.0%
心筋梗塞 25.4% 96.8% 94.0% 100.0%
悪性腫瘍 44.8% 95.0% 91.0% 100.0%
救急外来の請求病名 退院時診断
27
日本での検証/Validation study
• 国立病院機構のうち急性期4か所での検討
Yamana H, et al J Epidemiol. 2017 Oct;27(10):476-482.
感度 特異度
心筋梗塞 52.2% 99.7%
脳血管疾患 50.0% 98.9%
認知症 37.5% 100.0%
リウマチ関連疾患 57.1% 99.7%
糖尿病(合併症なし) 52.2% 96.7%
糖尿病(合併症あり) 29.4% 99.7%
腎疾患 53.3% 99.3%
悪性腫瘍 83.5% 97.7%
転移性腫瘍 73.2% 96.0%
28
アウトカム ②死亡
• 倉敷中央病院電子カルテシステムでの死亡患者
-2016年に死亡した患者のうちランダム抽出50名
-DPCデータだけだと半数近い死亡患者が欠損
電子カルテ記録で
死亡と定義された患者
DPCデータで
死亡と定義された患者
24名50名
• 転院・紹介後死亡
-在宅医療で死亡(n = 2)
-転院先で死亡(n = 6)
• 院外死亡
-自宅で死亡/家族から連絡
-警察から連絡/その他 (n = 4)
その他
-他院で死亡/家族より連絡(n = 7)
-予後調査/家族から連絡等(n = 5)
29
その他の日本での検証
• がん診療連携拠点病院の保険請求乳癌病名の正確性
感度98.7% 特異度99.3%
• 青森県立中央病院でのオピオイド消費量の推定
DPC請求と電カルの差異 -0.1% (4721mg/year/hospital)
• JMDCにおける死亡データの正確性
感度22.8-62.4% 特異度99.96-99.99%
Asian-pacific areaのValidation studyのまとめ
Koram N, et al Pharmacoepidemiol Drug Saf. doi: 10.1002/pds.4616
病名+診療行為等を組み合わせると感度・陽性適中率向上
興味ある方は個別の論文にあたってください。
30
アウトカムの誤分類と対応
• どういう定義を用いると疾病の有無は正確に抽出できるか?
1. ICD10等で疾病有無を定義すると、精度に劣る。
疾患名だけでなく、疾患特異的な処置を用いで疾病の有無を同定
2. 短期入院を要する疾病/アウトカムを使用
3. 救急外来の病名は不正確であるため使用しない
• そもそもアウトカムの誤分類の影響は?
1. 誤分類が生じてもランダムに生じるなら結果への影響は乏しい
2. アウトカム定義の特異度が高ければ(陽性適中率が高ければ)、
あまり結果(相対リスク等)へ影響しない。バイアスがかからない
(Kelsy JL, Methods in observational epidemiology. Oxford University Press; 1996)
31
アウトカム測定における誤分類
【患者】
アウトカム発生
【病院受診】
アウトカムの診断
【請求データ】
病名付与・請求
• 医薬品暴露の誤分類とも関連するが、
医薬品暴露からアウトカム発生まで
タイムラグが生じる
→ Time-window(3か月等)の使用
• 医薬品・治療に比べると病名を付与する
インセンティブは少ない
→ 診療録と請求データを比較した
外的検証/Validationについて論文で記載
• 保険請求の病名コードの確認
→ ICD-9使用かICD-10使用か確認を
32
アウトカム測定の記載事例
• Exposure time windowは薬物内服までの時間ではなく、薬効
発現までの時間を考慮し設定する。
- We tested the definition of current use by varying the width of the
exposure time to 60 and 30 days. (Methods section)
• アウトカムは外部検証されたものを使用する。アウトカム
の定義が複数があるなどの場合、感度分析での確認を。
- We Recent reviews of all validation studies found that medical data in the
CPRD are of high quality. (Methods section)
• 疾病罹患をアウトカムにする場合、アウトカムの定義は類
似した対象患者で検証された定義を用いる。
- We identified acute kidney injury events by using hospital admission data,
whose validity has been demonstrated in the more clinically severe
subgroup requiring dialysis (sensitivity 90%; positive predictive value 94%).
When we restricted the analysis to this more severe subgroup, we
observed a lower point estimate. (Discussion section)
BMJ. 2013 Jan 8;346:e8525. 33
よくある意図しない病名
• 全身麻酔の術前検査、術中使用する薬剤にかかわる病名
- 循環作動薬にかかわる病名
- ヘパリン関連の入院病名(血栓病名等)
• 慢性胃炎、逆流性食道炎
- 抗血小板薬使用患者のPPI併用+逆流性食道炎
- NSAIDs処方時にもれなくでてくるムコスタ+慢性胃炎
• 救急外来受診時につく病名
- 脱水症
・・・多分、この辺りのデータは使わない方がよい気がします。。34
Which comes first?
Confounding and Casual Graphs
/交絡と因果グラフ
Vladimir Prusakov © 123RF.com 35
ISPOR RDB Task Force Report – Part2
Recommendations
1. 解析を開始する前に因果グラフ(DAG: Directed
Acyclic Graph)を作成する。
2. Base-case analysisでは因果グラフを報告する。
3. いくつかの仮定をおき感度分析をする場合、それ
ぞれの仮定において追加で因果グラフを報告する。
36
治療適応による交絡
• 同一疾患で重症度別に異なる薬を使用する場合、
薬別の効果の差が、重症度による差である場合がある。
例)Bell麻痺に対する高用量と通常量ステロイドの比較
本来、容量が多い方が効果も高くなるはず。
それが交絡により一見、通常量の方が効果がよくみえる
Bell
麻痺
通常量
ステロイド
高用量
ステロイド
通常量
ステロイド
高用量
ステロイド
重症
軽症
37Auris Nasus Larynx. 2018 Jun;45(3):465-470.
治療適応による交絡
例)Bell麻痺に対し、高用量ステロイドは
通常量ステロイドと比較し、非治癒率を減らすか?
38
重症度を加味せず解析 重症度を加味し解析
オッズ比 0.35 (0.13-0.93)オッズ比 0.51 (0.15-1.76)
時間依存性の交絡
39
• 医療現場において、治療を受けることで患者の状態が変化
し、その結果、治療方針も時間とともに変更されるサイク
ルが繰り返される。
例)高血圧に対する降圧薬と転帰(死亡)
高血圧① 降圧薬 高血圧② 降圧薬 転帰/死亡
Nephrol Dial Transplant. 2017 Apr 1;32(suppl_2):ii84-ii90.
時間依存性の交絡
例)インフルエンザワクチンの効果
BMC Infect Dis. 2015 Oct 17;15:429
In-season estimate
Off-(post-)season estimate
Pre-season estimate
流行直前でワクチンの効果を強く認める
オフシーズンではオッズ比は1に近づく
40
生存・死亡に係るバイアス
• 追跡中あるいは観察期間において死亡がおきない期間にと
もないバイアスが生じる(Immortal time bias)
1)誤分類にともなうImmortal time
2)除外されたImmortal time
41
薬剤暴露
治療なし
F/U開始 死亡
F/U開始 死亡処方開始
Immortal time
薬剤暴露
治療なし
診断&F/U開始 死亡
診断 死亡処方&F/U開始
BMJ 2010; 340:b5087
生存・死亡に係るバイアス
• COPDにおける薬剤曝露(吸入ステロイド)の有無と死亡
• 吸入ステロイドの効果
42
薬剤暴露
治療なし
診断 気管支拡張薬開始
診断 死亡
吸入ステロイド開始
気管支拡張薬開始
死亡
Crude-RR Adjusted-RR
初回薬剤投与を観察開始時に設定
Hierarchial intention to analysis 0.52 0.66 (0.57-0.76)
Accodring-to-treatment analysis 0.67 0.85 (0.73-0.98)
3回目薬剤投与を観察開始時に設定
Hierarchial intention to analysis 0.53 0.71 (0.60-0.83)
Accodring-to-treatment analysis 0.70 0.94 (0.81-1.09)
Eur Respir J. 2004 Mar;23(3):391-5.
測定されていること自体の交絡
• 同じ検査結果でも測定日によって目的はことなるし、
アウトカムへ影響することも
- 例えば単に検査日時と死亡率のデータをみた場合、週末に採血され
た人の方が死にやすいし、一般的に死ぬ直前に検査頻度は増える。
BMJ. 2018 Apr 30;361:k1479. 43
交絡因子と推定値の変化
• シミュレーションによる交絡因子と推定値の変化
Am J Epidemiol. 2007 Sep 15;166(6):646-55. 44
交絡因子に対する対応
• DB研究における課題
1. どこに因果関係をみいだすことができるか?
2. 入手可能なデータのみで交絡を補正できるか?
3. 交絡補正として適切な手法は?
• 因果グラフを用いて上記の3つに対処する。
45
交絡因子に対する対応
• 因果グラフを用いて交絡因子への対応を検討する。
46
因果グラフの事例
• ウガンダにおけるHIV患者の治療状況の評価
- 2年の観察期間で29%の患者が外来脱落する。
- リアルワールドでは死亡か外来脱落か判断困難。
Am J Epidemiol. 2012 May 15;170:1080-7 47
Restriction/限定化
Inclusion and exclusion
48
ISPOR RDB Task Force Report – Part2
Recommendations
• 限定化については具体的なRecommendationはなし。
いくつかの方法を提示
• 限定化の例
1. 研究のアウトカム(例えば疾病罹患)を過去に経験し
た患者を除外する
2. 新規に薬物を介した患者のみを対象とする
3. 薬剤禁忌の患者を除外する
4. アドヒアランスの悪い患者を除外する
• 研究の一般化/外的妥当性
49
RCTにおける適格基準
全人口
対象疾患(例:脂質代謝異常)
High risk patient(年齢、性別、リスク因子)
薬剤の禁忌除外
コンプライアンス良い患者(Run in phase)
ランダム割付
薬剤投与 Placebo/実薬投与
50
さまざまなRestriction/限定化
• バイアスの影響を避けるため、対象者を限定し、ある程度
均質な対象を設定する。実際いろいろ使用されてる。
- 薬剤疫学研究におけるExclusion criteriaの使用率
除外方法 使用率
Data quality and validation 87%
Patient characteristics 75%
Disease-related 69%
Exposure-related 38%
Miscellaneous 3%
Perrio M et al. Pharmacoepidemiol Drug Saf 2007;16(3):329-36. 51
• リスク因子によりアウトカム発生頻度は異なる
• 降圧薬の投与の有無と脳卒中(アウトカム)の発生
• 患者の背景によってアウトカムの発生頻度は異なる
患者背景から絞る
52
• リスク因子によりアウトカム発生頻度は異なる
• 降圧薬の投与の有無と脳卒中(アウトカム)の発生
• 患者の背景によってアウトカムの発生頻度は異なる
患者背景から絞る
53
今回の研究でのアウトカム罹患者を限定化
年齢、併存疾患等での限定化
患者背景とアウトカム
• 処方継続期間中、イベント発生が一定とは限らない
- ホルモン補充療法継続年数と冠動脈疾患(RCTより)
Ray WA. Am J Epidemiol. 2003 Nov 1;158(9):915-20.
RelativehazardofCHD
2
1
.5
54
Time
患者背景とアウトカム
• 処方継続期間中、イベント発生が一定とは限らない
- ホルモン補充療法継続年数と冠動脈疾患(RCTより)
Ray WA. Am J Epidemiol. 2003 Nov 1;158(9):915-20.
RelativehazardofCHD
2
1
.5 長期内服患者は安定している可能性
New userに限定したDesignの選択
55
Time
Incident user (new user) デザイン
• 注目する医薬品の新規使用者と、
同一/類似した適応を持つ医薬品の新規使用者で比較する
• 暴露開始直後のリスクが高く、経時的にリスクが減少して
いくような有害事象のリスクを評価する際に便利
• Incident userでは共変量を医薬品新規投与開始前の一定期間
から得る(新規使用者である確認のため)
患者背景が類似する利点
治療開始前の共変量の情報を確実に取得できる利点
(誤って中間因子で調整することを回避できる)
56
患者背景から絞る
• 禁忌などがあり服薬できない患者を除外する。
- ただRCTでは薬物アレルギーが除外基準によく記載される
が、データベースでは特定の薬物アレルギーは同定し難い
57
服薬状況から絞る
• 高齢者のスタチン使用者は処方半年後以降、5-6割の人しか
リフィルを使用していない
58
服薬状況から絞る
• アドヒアランスが悪い患者を除外する
- 服薬できない患者は薬物の効果を減弱させる誤分類バイア
スの要因
- RCTだとランダム化の前に、Run-in phaseで薬物治療が継続
可能かどうか評価する場合も
- 内服開始後、3か月以上の人だけ限定するなど
59
コントロールを設定する
• Nonusersとの比較はなるべく避ける
- High risk患者ほど薬物治療が行われる
- RCTと観察研究で結果が反対だった事例も、、、
例)高血圧治療と心不全の関係
RCTでは高血圧治療により心不全の減少を示したが、観察研究では、
測定可能な交絡を補正しても、高血圧治療は心不全の増加と関連。
MacMahon S et al. Lancet 2001:357;455-62
高血圧治療 治療なし
観察研究(交絡補正後) 6.0 % 2.1 %
RCTのメタ分析 3.9 % 4.6 %
CHDの発生率
60
コントロールを設定する
• 同効薬で比較する
- NSAIDsの種類により心不全入院の頻度が異なるか検討
- 欧州5か国の5か国のElectronic health database
Arfè A et al BMJ. 2016 Sep 28;354:i4857. 61
コントロールを設定する
• もしNon-usersを指定するなら・・・
- 効果測定する薬剤と関連のない指標で限定化
- できれば誤分類(患者、アウトカム)も抑える限定化
事例:
スタチンの効果の効果量の検討する場合、
対象者を甲状腺ホルモン剤使用者/緑内障点眼使用患者とする。
甲状腺ホルモン剤も、緑内障点眼薬も無症候性の病状を予防する
薬であり、かつ両剤ともコレステロールを低下させない。
(例えば甲状腺機能低下は高コレステロール血症になる)
62
限定化と効果量の推移
• 制限化と死亡率の推移
0: Drug user vs non-users (No restriction)
1: Incident drug users vs non-users
2: Incident drug users vs
incident comparison drug user
3: Incident drug users vs
incident comparison drug users
without contraindications
4: Adherent incident users vs
adherent incident comparison drug uses
without contraindications
5: RCT population
Schneeweiss S, et al. Med Care. 2007 Oct;45(10 Supl 2):S131-42. 63
本日のまとめ
• 医療データベースには様々なバイアス・交絡が生じる
• 薬剤暴露・アウトカムの誤分類
• 検証されたデータを用いどのような誤分類があるのか、また
誤分類は結果を支持するのか、それとも否定するのか検証を。
• 必要に応じて感度分析等を追加する。
• 治療適応、時間依存性などによる交絡
• 交絡については因果グラフを作成
• 仮定をおいて感度分析をする場合、追加の因果グラフの作成を
• 対象患者の限定化
• 標準的な方法はなく、研究テーマによって対象患者を限定化する。
• アウトカム発症者の除外、新規薬剤使用者のみ対象などが選択肢
64

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