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静岡ギルド(準備中)勉強会
“これからアジャイル”のはじめ方を、アジャイ
ルの源流XPから辿る
2020/9/10
富士通ソフトウェアテクノロジーズ
神部知明
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED0
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED1
掲載内容は私自身の見解であり、
富士通グループを代表するもの
ではありません。
17年にわたるアジャイル開発への取組み
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
SNS
コンシューマ向けSNS
浪江町SNS
ソーシャルクラウド
どうぶつ医療
在宅医療
野球映像検索
など
グループウェア
通信大手SI
SNS
知創空間(製品)
知創空間SaaS
大規模辞書サイト
など
エバンジェリスト活動・
標準化活動
製品・受託・共創案件でアジャイル開発
講演活動
Agile Japan
Scrum Gathering
IPA 情報処理推進機構
日本プロジェクトマネジメント協会
など
開発現場見学会
お客様・営業・SE向け
富士通事例を寄稿
アジャイル開発とスクラム
野中先生、平鍋社長共著
2013翔泳社
2
私の特徴
• 巨大SIerの中でアジャイル
• 顧客システム(受託)~ 富士通製品(受託) ~ 自社製品
• 開発リーダー ~ 管理職
• 地方在住(静岡)
• 中規模アジャイル(~50名、~270チケット/週)
• ふつうの開発者たち
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED3
今日話したいこと
① DXとアジャイル開発
皆がなぜアジャイル開発を理解できないのか
② SI現場の開発に限界を感じた2003年
WF開発にXPを組み込む
③ 巨大SIerの中でのアジャイル開発
その中で起きる様々なこと
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED4
①DXとアジャイル開発
~なぜアジャイル開発を理解できないのか~
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED5
Agile+
Studio 静岡 見学者の声
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
Digital Transformation
参考)https://riverflex.com/so-youre-in-charge-of-a-
digital-transformation-what-exactly-does-that-mean/
テクノロジーの変革
アジャイルへの変革
新しい
ビジネスモデル
顧客と
チャネル
DevOps
アジャイル開発の見積りや計画に
成功するイメージが持てない
正直、ペアプログラミングは
生産性が悪そう
DXにはアジャイル開発
と言われても、やっぱりよくわからない
大規模な開発になると
上手く管理できる気がしない
6
私のDXのイメージ(事例から)
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
https://www.inditex.com/en/our-pictures
各店舗から集めた顧客の声を2~3週間で商品化
・企画、デザイン、生産は本社に近い欧州
・デザイナー、リサーチ、バイヤーの3人チームで決定
多品種少量生産、ハイトレンド
グローバルNo1
顧客を起点とした商品づくり
ファストファッション
=原価低減(途上国での大量生産)
Zara
=顧客価値&スピード志向 ≠
7
INDITEX
Digital Transformation (DX)
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
「企業の在り方や、そこで働く人たちを変化させること」
データとデジタル技術を活用して
顧客や社会のニーズをもとに
私のDXの捉え方
8
DXとアジャイル開発
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
「企業の在り方や、そこで働く人たちを変化させること」
私のDXの捉え方
顧客価値&スピード志向
どう変化させるか
アジャイル開発
ITシステムの在り方
9
アジャイル開発の様々なプラクティス
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
カンバンボード バーンダウンチャートイテレーション 共同所有 属人性の排除
バックログ チケット化 ふりかえりペアプログラミング モブプログラミング
10
自動テストマイクロサービス ローコード自動デプロイ
様々な問題が発生
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
理解したつもりでも、そう簡単には上手く行かない。
要件が終息せず、デスマーチ状態になってしまった。
全体を結合したら、インターフェースや機能に不整合が多発した。
スピード優先で開発したら、品質問題が発生した。
上手く折り合いがつかず、結局ウォーターフォールに戻した。
経験者が足りない 顧客と認識が合わない 社内で説明できない
11
どこまで受け入れられますか?
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
半信半疑
計画がアバウト
取組める
タスク化、見える化、改善
生産性が悪そうで
理解が得られない
過剰なチーム志向
バックログイテレーション
チケット化
カンバンボード ペアプログラミング モブプログラミング
バーンダウンチャート 共同所有 属人性の排除ふりかえり
12
なぜアジャイル開発を理解できないのか
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Waterfall
Agile
価値創出
原価低減
未来の失敗
から学ぶ
過去の成功
から学ぶ
実験的
計画的
スペシャリストが分業し
効率的に
チーム一丸となって
小さくすばやく
13
開発チームに求められること
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成功の鍵
全体マネジメント
強いヒエラルキー
適切に分業 SAVE MONEY
WF開発
綿密に計画を立て
失敗しないよう
ぬかりなく対応すること
スペシャリストがそれぞ
れの能力を最大に発揮
できるよう調整する
優秀なチームを
育てるしくみ
アジャイル開発
EARN MONEY
権限委譲
自律分散
事前に予測できない
失敗から学び
すばやく対応すること
多様な背景の技術者が
チームを組んで
課題を解決する
14
チームの育成に効果的なプラクティス
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
過剰なチーム志向
ペアプログラミング
多様な背景の技術者が
創発し学び合えるチームをつくる
モブプログラミング
15
DXとアジャイル
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「企業の在り方や、そこで働く人たちを変化させること」
私のDXの捉え方
16
顧客価値を追求し、
未知の課題へ挑む
アジャイル開発で最も重要な視点
「失敗から学び高速に成長できるチームづくり」
②SI現場の開発に限界を感じた2003年
~WF開発にXPを組み込む~
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Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED18
昔の資料から(知創空間の作り方 2010/5)
富士通製品開発 通信大手SI 自社製品開発 その後は受託メインに
受託開発を始めてから悩み始めている(笑)
課長に
アジャイル開発に取組むきっかけ
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Scrum
XP
Lean
2002 2010 2015
日
本
③共創案件に積極的に適用
②XPに取り組む中で実感
・開発者のモチベーションUP
・高い品質、スピード向上
・イテレーション
・プロセス継続改善
・自動化
第1次ブーム
XPを開発者が導入
試行錯誤
第2次ブーム
導入しやすいScrumが普及
コンサル・資格教育
第3次ブーム
大規模へ適用
改めて価値が見直される
①通信大手SI(WF開発)
開発期間が1/2に短縮
・短期の人員育成
・リスク早期発見
2003~
・ペアプログラミング(知識伝搬、プロセス徹底)
・常時結合(現物確認、検証の前倒し)
19
2003年 ウォーターフォールにXP?
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED20
① 体制の流動化に伴い、未熟な開発者が急激に増えた
② 開発サイクルが短期化する中で、性能問題が一番のリスクだった
要件定義 運用試験
設計
実装
テスト
②設計段階から
実装&性能検証
技術力の底上げ、
規律
リスク検知、
動くコード=設計
イテレーション
オープンな作業空間
ふりかえり
計画ゲーム
ストーリー
テスト駆動
ペアプログラミング
コードの共同所有
継続的インテグレーション
リファクタリング
デイリーミーティング
タスクボード
①最初に取り入れた
プラクティス
デイリースクラム
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毎日、ボードの前で短い時間で開催
チームごとの朝会チームごとの朝会
全体の朝会 遠地との朝会
Sprint
計画
開発
Sprint
レビュー
リリース
21
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
22
チケットの作業に着手
チケット作業完了し、第三者
によるレビュー待ち
リーダーによる作業内容のレ
ビュー待ち
チケットの作業が全て完了
新規にチケットを作成作業前
チケットステータス
進行中
第三者確認
リーダー確認
完了
チケット駆動開発 Sprint
計画
開発
Sprint
レビュー
リリース
厳格なルールを全員が順守する
22
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バーンダウンチャート
常に見える場所に掲示
残
作
業
の
ポ
イ
ン
ト
残り時間(日数)
Sprint
計画
開発
Sprint
レビュー
リリース
具体的な数字で管理 %ではない
23
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
ふりかえり Sprint
計画
開発
Sprint
レビュー
リリース
プロセスを改善し続ける
24
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
アジャイル開発の考え方
XP
よいものをつくるための
知恵の集まり
Scrum
反復型開発をうまく
回すための仕組み
Lean software development
見える化する、ムダを無くす、品質を作りこむ
自律とリーダーシップ
顧客満足、市場創造
(eXtreamProgramming)
25
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED26
スクラムとXPの調和 https://www.fujitsu.com/jp/group/fst/about/resources/featurestories/about-agile-03.html
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
ウォーターフォールとアジャイル
あらかじめ、要件が定義
できる場合に効率的
・分業して効率的に
・ドキュメント重視
ビジネス環境(要件)の
変化に追従しやすい
・一丸となってすばやく
・動くソフトウェア重視
フルスタック・多能工チーム
機能Z機能Y機能X機能D
27
むだを省く・品質を作りこむ・透明化する
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
チケット化 バーンダウンチャート タスクボード
日々の作業状況を確認しチーム
が自律的に活動するための基盤
残タスクの状況を全員がいつ
も見える場所に掲示
ソースコードとタスクの紐付け
/ 作業のエビデンス / 予実管理
自動化
継続的に素早いフィードバック
を得ることで変更コストを削減
勉強会ふりかえり
毎週、開発作業をふりかえり、
継続的にプロセスを改善
定期的に勉強会を開催し、
チームメンバーのスキルアップ
ペアプログラミング
迅速に関係者を集めて検討ドライバーとナビゲーターの双方
が知力を合わせてプログラミング
スタンドアップミーティング
28
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重要なのは、プロセスの改善とチームメンバーの成長
XP:eXtreme Programing
29
SI/受託開発での課題
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
SIでのアジャイルの課題 当社の取組み / 育成ノウハウ
顧客都合で変動が多い
お客様の投資額に依存
チームの変動耐性向上
◼担当制(個別最適)の排除、リーダーの定期ローテーション
◼詳細なエビデンス記録による業務知識の流出防止
常に育成が必要
入替わり多、WFから転換
技術の継続的獲得
◼徹底したペア作業で即戦力化
◼技術領域をまたぐ部門間ローテでフルスタックエンジニア育成
高品質が前提
スピード優先の提案は危険
アジャイルプロセスのガバナンス+WFの技法
◼ツールの徹底利用、ルールの徹底、WFの品質管理組み込み
◼リアルタイムで定量的な進捗確認
WFからの転換は難しい
準委任(契約問題)
計画主導から価値主導へ
顧客への透明性確保
KAIZENの伝道ノウハウ
◼5Sから始まる意識改革
◼フリーアドレス導入でチーム志向へ
◼見える化で自律化、ふりかえりによるプロセス改善を定着
体制
品質
人材
文化
30
9:00 始業後
意識改革
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED31
フリーアドレス制で
清潔な作業場所を維持
8:20 始業前
個からチーム志向へ
意識改革
意識改革
32 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
アジャイル開発は働き方を変えた
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
OCAI(Organization Culture
Assessment Instrument)より各人
が組織文化をどのように捉えてい
るかをアンケート調査
対象:当社のアジャイル開発者
・アジャイルで開発中のメンバー34名
・過去に関わったウォーターフォール
型開発と比較
出典 『IPA 非ウォーターフォール
型開発の普及要因と適用領域の拡大
に関する調査 平成24年3月28日』
0.3
0.35
0.4
0.45
0.5
0.55
0.6
Non Waterfall Waterfall
Stress
Stress
0.3
0.35
0.4
0.45
0.5
0.55
0.6
Non Waterfall Waterfall
Quality of Life
Quality of Life
生きがい(QoL)が高く
ストレスが若干低い
官僚文化からイノベーション文化へ
33
③巨大SIerの中でのアジャイル開発
~その中で起きる様々なこと~
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED34
アジャイル適用分野の拡大
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
要件が社外にあり、ユーザからのフィード
バックによって改善していくしかない世界
SIにおけるアジリティ向上
企業システムの
モダナイゼーション
Enterprise Agile
ビジネス要求に対する
迅速なサービス提供
・デジタル技術の活用
・SIerアジャイル変革
・顧客接点、営業の業務改新
・基幹系の周辺機能強化
開発しながら業界・業務知識を蓄積
SoE + SoR
現場に密着
ソフトウェアで業務改革
高齢者ケアクラウド
動物医療 など
提案価値が高い機能から開発
SoE
リーンスタートアップで
新たな価値創出
野球映像
検索システム
ドローン活用
避難誘導システム
35
大手のお客様から、アジャイル適用の相談が急増
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
商談 何故アジャイルか
通信
SM・チーム派遣
コンシューマ向けサービス改版スピードの向上、魅力UP
金融
アジャイル導入
新マーケット商品、顧客接点、業務改新、基幹系の周辺強化
金融
アジャイル導入
上位の顧客向けサービス、基幹系の周辺強化
自動車
チーム派遣・ツール導入
グローバルな社内システムの利用者からの要望反映を迅速化
自動車
開発管理ツール導入
塩漬け大規模システムの運用・保守を効率改善
自動車
アジャイル導入・コーチ
次世代モビリティサービス展開にむけた開発力の強化
36
商談急増の背景
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
デジタルディスラプション
新たなテクノロジーを
活用した市場破壊
働き方改革
IT技術者の生産性向上
ビジネスとITの融合
ITをビジネスに直結
差別化のコア
市場での生き残り IT人材確保
デジタル技術活用 SoE+SoR 人材育成
ツール導入
2015 2016 2017
アジャイル関連商談 ※ツール導入商談を除く
費用削減・スピード向上 DX 人材育成
【アジャイル商談のキーワード】
従来
“開発費用の削減” ”スピード向上” ”品質問題の解決”
(Digital transformation)
最近
”DX” ”内製化” ”人材育成”
37
アジャイル導入への課題
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
デジタルディスラプション
新たなテクノロジーを
活用した市場破壊
働き方改革
IT技術者の生産性向上
ビジネスとITの融合
ITをビジネスに直結
差別化のコア
市場での生き残り IT人材確保
デジタル技術活用 SoE+SoR 人材育成
ツール導入
大規模開発
複数のアジャイルチーム
ウォーターフォール混在
品質の考え方
ウォーターフォール開発の考え方が適用できない
マイグレーション
マイクロサービス化
分散システムの監視・運用
SIerとの付き合い方
多重請負構造の中での契約
社内の人材確保
SIer側も人材が不足
38
なんちゃってアジャイルの典型的な失敗事例
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
それぞれが
自分を主張し
要求をチケット投入
タスク管理ツール
開発チーム
お客様
矛盾 心変わり 丸投げ
すべてが最優先
アジャイルは、タスク管理ツールを導入し、チケットで進捗管理すればいい
お客様の要求は
すべて正しいと信じている
受け身体質
112 113
114 115
116 117
大量の要求
チケット
残タスク 1168件
ソース中のTodo 250箇所
プロセス・ルール無しの安易なツール導入による混乱
39
WFとアジャイル開発混成プロジェクトでの失敗事例
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
共通DB
入金
システム
(A社)
与信DB
与信
システ
ム
帳票
システム
入会受付
システム
請求
システム
変更
変更 変更
変更 変更
Waterfall
アジャイル
(C社)(B社)
(D社) (E社)
WFとアジャイル混成チームの障害割合
IF漏れ
IF誤り
70%
(参考)WFでの障害割合
IF漏れ
IF誤り
15%
顧客管理請求売上 照会 発行
漏れ漏れ 漏れ遅れ 遅れ
x 30
40
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
参考)State of Testing Report 2020
41
https://qablog.practitest.com/state-of-testing/ 80ヵ国 1,500人のテストエンジニアへの調査
参考)USでAgileの普及が加速している要因
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
•アジャイルの成熟
スクラム (1986) やXP (1996)といった根本的な考えやプラクティスをベースに アジャイルソフトウェア開発
宣言が2001に提言された。その後、様々なエンジニアがこの宣言を元にプラクティスを熟練させていき、
SAFeなど大規模向けのフレームワークが整備されるなど、10年の時を経てアジャイルが成熟した。
SAFe® for Lean Enterprises 5.0 Kniberg and Anders (2012). “Scaling Agile @ Spotify”
42
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
FYI :Volvo Cars
43
https://europe.safesummit.com/presentations/
From 0 to 500 Agile Teams in 18 Months –
Volvo Cars implementing SAFe
Mikael Westerdahl
Team Agile から Enterprise Agile へ
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開発チーム 企業横断
プロダクトValue
ビジネスValue
企業活動全体の価値向上
組織風土変革スキル
Lean Enterprise
単一システムの価値向上
エンジニアリングスキル
自律組織
Team Agile
Enterprise Agile
←(マネジメント対象)→
企業変革コンサル
・組織風土改革
・PPM連携
Agileコーチ
・プロセス/Testing
・自動化/ツール
・品質(QCD)改善
プロジェクト・
ポートフォリオ管理
財務会計
Agile/WFの同期管理
Issueの依存関係管理
XP,Scrum,Lean
Team
Large Solution
Portfolio
44
参考)USでAgileが普及が加速している要因
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https://www.ibm.com/developerworks/community/blogs/c914709e-8097-4537-92ef-8982fc416138/entry/comparing_approaches_to_scaling_agile?lang=en
45
FYI : Cultural Diversity and Agile
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED
US Japan
トップの強いコミットメント
ビジネスモデルを変革
現場まかせ
ビジネスモデルは不変
Menlo Innovation headquarters in Ann Arbor, Mich. Photo by Elise Hu/NPR 46
スクラムは
「組織変革」
日本人にとっては
「新しい開発手法」
https://www.fujitsu.com/jp/group/fst/about/resources/featurestories/download-agile.html
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED47
http://www.fujitsu.com/jp/group/fst/agileplus.html
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED48
さて、どこから始めよう
◼ POもSMも置けない状態でどこからやるか
受託開発をしていて、ペアプロできる状況にないし、勉強会の時間も取れない
ふりかえり?
朝会?
タスクボードで見える化?
タスク管理ツールの導入?
Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED49
まず、何かを”やめる”ことを考える
長時間の会議、上司しか読まない報告書
バグを見つけられないテスト
形骸化した改善活動
新しくやることを増やすのではなく。
やめられたら、その時間で、自分たちが一番変えたいと思う事から始めよう。

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  • 2. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED1 掲載内容は私自身の見解であり、 富士通グループを代表するもの ではありません。
  • 3. 17年にわたるアジャイル開発への取組み Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED SNS コンシューマ向けSNS 浪江町SNS ソーシャルクラウド どうぶつ医療 在宅医療 野球映像検索 など グループウェア 通信大手SI SNS 知創空間(製品) 知創空間SaaS 大規模辞書サイト など エバンジェリスト活動・ 標準化活動 製品・受託・共創案件でアジャイル開発 講演活動 Agile Japan Scrum Gathering IPA 情報処理推進機構 日本プロジェクトマネジメント協会 など 開発現場見学会 お客様・営業・SE向け 富士通事例を寄稿 アジャイル開発とスクラム 野中先生、平鍋社長共著 2013翔泳社 2
  • 4. 私の特徴 • 巨大SIerの中でアジャイル • 顧客システム(受託)~ 富士通製品(受託) ~ 自社製品 • 開発リーダー ~ 管理職 • 地方在住(静岡) • 中規模アジャイル(~50名、~270チケット/週) • ふつうの開発者たち Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED3
  • 5. 今日話したいこと ① DXとアジャイル開発 皆がなぜアジャイル開発を理解できないのか ② SI現場の開発に限界を感じた2003年 WF開発にXPを組み込む ③ 巨大SIerの中でのアジャイル開発 その中で起きる様々なこと Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED4
  • 7. Agile+ Studio 静岡 見学者の声 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED Digital Transformation 参考)https://riverflex.com/so-youre-in-charge-of-a- digital-transformation-what-exactly-does-that-mean/ テクノロジーの変革 アジャイルへの変革 新しい ビジネスモデル 顧客と チャネル DevOps アジャイル開発の見積りや計画に 成功するイメージが持てない 正直、ペアプログラミングは 生産性が悪そう DXにはアジャイル開発 と言われても、やっぱりよくわからない 大規模な開発になると 上手く管理できる気がしない 6
  • 8. 私のDXのイメージ(事例から) Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED https://www.inditex.com/en/our-pictures 各店舗から集めた顧客の声を2~3週間で商品化 ・企画、デザイン、生産は本社に近い欧州 ・デザイナー、リサーチ、バイヤーの3人チームで決定 多品種少量生産、ハイトレンド グローバルNo1 顧客を起点とした商品づくり ファストファッション =原価低減(途上国での大量生産) Zara =顧客価値&スピード志向 ≠ 7 INDITEX
  • 9. Digital Transformation (DX) Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 「企業の在り方や、そこで働く人たちを変化させること」 データとデジタル技術を活用して 顧客や社会のニーズをもとに 私のDXの捉え方 8
  • 10. DXとアジャイル開発 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 「企業の在り方や、そこで働く人たちを変化させること」 私のDXの捉え方 顧客価値&スピード志向 どう変化させるか アジャイル開発 ITシステムの在り方 9
  • 11. アジャイル開発の様々なプラクティス Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED カンバンボード バーンダウンチャートイテレーション 共同所有 属人性の排除 バックログ チケット化 ふりかえりペアプログラミング モブプログラミング 10 自動テストマイクロサービス ローコード自動デプロイ
  • 12. 様々な問題が発生 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 理解したつもりでも、そう簡単には上手く行かない。 要件が終息せず、デスマーチ状態になってしまった。 全体を結合したら、インターフェースや機能に不整合が多発した。 スピード優先で開発したら、品質問題が発生した。 上手く折り合いがつかず、結局ウォーターフォールに戻した。 経験者が足りない 顧客と認識が合わない 社内で説明できない 11
  • 13. どこまで受け入れられますか? Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 半信半疑 計画がアバウト 取組める タスク化、見える化、改善 生産性が悪そうで 理解が得られない 過剰なチーム志向 バックログイテレーション チケット化 カンバンボード ペアプログラミング モブプログラミング バーンダウンチャート 共同所有 属人性の排除ふりかえり 12
  • 14. なぜアジャイル開発を理解できないのか Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED Waterfall Agile 価値創出 原価低減 未来の失敗 から学ぶ 過去の成功 から学ぶ 実験的 計画的 スペシャリストが分業し 効率的に チーム一丸となって 小さくすばやく 13
  • 15. 開発チームに求められること Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 成功の鍵 全体マネジメント 強いヒエラルキー 適切に分業 SAVE MONEY WF開発 綿密に計画を立て 失敗しないよう ぬかりなく対応すること スペシャリストがそれぞ れの能力を最大に発揮 できるよう調整する 優秀なチームを 育てるしくみ アジャイル開発 EARN MONEY 権限委譲 自律分散 事前に予測できない 失敗から学び すばやく対応すること 多様な背景の技術者が チームを組んで 課題を解決する 14
  • 16. チームの育成に効果的なプラクティス Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 過剰なチーム志向 ペアプログラミング 多様な背景の技術者が 創発し学び合えるチームをつくる モブプログラミング 15
  • 17. DXとアジャイル Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 「企業の在り方や、そこで働く人たちを変化させること」 私のDXの捉え方 16 顧客価値を追求し、 未知の課題へ挑む アジャイル開発で最も重要な視点 「失敗から学び高速に成長できるチームづくり」
  • 19. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED18 昔の資料から(知創空間の作り方 2010/5) 富士通製品開発 通信大手SI 自社製品開発 その後は受託メインに 受託開発を始めてから悩み始めている(笑) 課長に
  • 20. アジャイル開発に取組むきっかけ Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED Scrum XP Lean 2002 2010 2015 日 本 ③共創案件に積極的に適用 ②XPに取り組む中で実感 ・開発者のモチベーションUP ・高い品質、スピード向上 ・イテレーション ・プロセス継続改善 ・自動化 第1次ブーム XPを開発者が導入 試行錯誤 第2次ブーム 導入しやすいScrumが普及 コンサル・資格教育 第3次ブーム 大規模へ適用 改めて価値が見直される ①通信大手SI(WF開発) 開発期間が1/2に短縮 ・短期の人員育成 ・リスク早期発見 2003~ ・ペアプログラミング(知識伝搬、プロセス徹底) ・常時結合(現物確認、検証の前倒し) 19
  • 21. 2003年 ウォーターフォールにXP? Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED20 ① 体制の流動化に伴い、未熟な開発者が急激に増えた ② 開発サイクルが短期化する中で、性能問題が一番のリスクだった 要件定義 運用試験 設計 実装 テスト ②設計段階から 実装&性能検証 技術力の底上げ、 規律 リスク検知、 動くコード=設計 イテレーション オープンな作業空間 ふりかえり 計画ゲーム ストーリー テスト駆動 ペアプログラミング コードの共同所有 継続的インテグレーション リファクタリング デイリーミーティング タスクボード ①最初に取り入れた プラクティス
  • 22. デイリースクラム Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 毎日、ボードの前で短い時間で開催 チームごとの朝会チームごとの朝会 全体の朝会 遠地との朝会 Sprint 計画 開発 Sprint レビュー リリース 21
  • 23. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 22 チケットの作業に着手 チケット作業完了し、第三者 によるレビュー待ち リーダーによる作業内容のレ ビュー待ち チケットの作業が全て完了 新規にチケットを作成作業前 チケットステータス 進行中 第三者確認 リーダー確認 完了 チケット駆動開発 Sprint 計画 開発 Sprint レビュー リリース 厳格なルールを全員が順守する 22
  • 24. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED バーンダウンチャート 常に見える場所に掲示 残 作 業 の ポ イ ン ト 残り時間(日数) Sprint 計画 開発 Sprint レビュー リリース 具体的な数字で管理 %ではない 23
  • 25. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED ふりかえり Sprint 計画 開発 Sprint レビュー リリース プロセスを改善し続ける 24
  • 26. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED アジャイル開発の考え方 XP よいものをつくるための 知恵の集まり Scrum 反復型開発をうまく 回すための仕組み Lean software development 見える化する、ムダを無くす、品質を作りこむ 自律とリーダーシップ 顧客満足、市場創造 (eXtreamProgramming) 25
  • 27. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED26 スクラムとXPの調和 https://www.fujitsu.com/jp/group/fst/about/resources/featurestories/about-agile-03.html
  • 28. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED ウォーターフォールとアジャイル あらかじめ、要件が定義 できる場合に効率的 ・分業して効率的に ・ドキュメント重視 ビジネス環境(要件)の 変化に追従しやすい ・一丸となってすばやく ・動くソフトウェア重視 フルスタック・多能工チーム 機能Z機能Y機能X機能D 27
  • 29. むだを省く・品質を作りこむ・透明化する Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED チケット化 バーンダウンチャート タスクボード 日々の作業状況を確認しチーム が自律的に活動するための基盤 残タスクの状況を全員がいつ も見える場所に掲示 ソースコードとタスクの紐付け / 作業のエビデンス / 予実管理 自動化 継続的に素早いフィードバック を得ることで変更コストを削減 勉強会ふりかえり 毎週、開発作業をふりかえり、 継続的にプロセスを改善 定期的に勉強会を開催し、 チームメンバーのスキルアップ ペアプログラミング 迅速に関係者を集めて検討ドライバーとナビゲーターの双方 が知力を合わせてプログラミング スタンドアップミーティング 28
  • 30. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 重要なのは、プロセスの改善とチームメンバーの成長 XP:eXtreme Programing 29
  • 31. SI/受託開発での課題 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED SIでのアジャイルの課題 当社の取組み / 育成ノウハウ 顧客都合で変動が多い お客様の投資額に依存 チームの変動耐性向上 ◼担当制(個別最適)の排除、リーダーの定期ローテーション ◼詳細なエビデンス記録による業務知識の流出防止 常に育成が必要 入替わり多、WFから転換 技術の継続的獲得 ◼徹底したペア作業で即戦力化 ◼技術領域をまたぐ部門間ローテでフルスタックエンジニア育成 高品質が前提 スピード優先の提案は危険 アジャイルプロセスのガバナンス+WFの技法 ◼ツールの徹底利用、ルールの徹底、WFの品質管理組み込み ◼リアルタイムで定量的な進捗確認 WFからの転換は難しい 準委任(契約問題) 計画主導から価値主導へ 顧客への透明性確保 KAIZENの伝道ノウハウ ◼5Sから始まる意識改革 ◼フリーアドレス導入でチーム志向へ ◼見える化で自律化、ふりかえりによるプロセス改善を定着 体制 品質 人材 文化 30
  • 32. 9:00 始業後 意識改革 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED31
  • 34. アジャイル開発は働き方を変えた Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED OCAI(Organization Culture Assessment Instrument)より各人 が組織文化をどのように捉えてい るかをアンケート調査 対象:当社のアジャイル開発者 ・アジャイルで開発中のメンバー34名 ・過去に関わったウォーターフォール 型開発と比較 出典 『IPA 非ウォーターフォール 型開発の普及要因と適用領域の拡大 に関する調査 平成24年3月28日』 0.3 0.35 0.4 0.45 0.5 0.55 0.6 Non Waterfall Waterfall Stress Stress 0.3 0.35 0.4 0.45 0.5 0.55 0.6 Non Waterfall Waterfall Quality of Life Quality of Life 生きがい(QoL)が高く ストレスが若干低い 官僚文化からイノベーション文化へ 33
  • 36. アジャイル適用分野の拡大 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 要件が社外にあり、ユーザからのフィード バックによって改善していくしかない世界 SIにおけるアジリティ向上 企業システムの モダナイゼーション Enterprise Agile ビジネス要求に対する 迅速なサービス提供 ・デジタル技術の活用 ・SIerアジャイル変革 ・顧客接点、営業の業務改新 ・基幹系の周辺機能強化 開発しながら業界・業務知識を蓄積 SoE + SoR 現場に密着 ソフトウェアで業務改革 高齢者ケアクラウド 動物医療 など 提案価値が高い機能から開発 SoE リーンスタートアップで 新たな価値創出 野球映像 検索システム ドローン活用 避難誘導システム 35
  • 37. 大手のお客様から、アジャイル適用の相談が急増 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 商談 何故アジャイルか 通信 SM・チーム派遣 コンシューマ向けサービス改版スピードの向上、魅力UP 金融 アジャイル導入 新マーケット商品、顧客接点、業務改新、基幹系の周辺強化 金融 アジャイル導入 上位の顧客向けサービス、基幹系の周辺強化 自動車 チーム派遣・ツール導入 グローバルな社内システムの利用者からの要望反映を迅速化 自動車 開発管理ツール導入 塩漬け大規模システムの運用・保守を効率改善 自動車 アジャイル導入・コーチ 次世代モビリティサービス展開にむけた開発力の強化 36
  • 38. 商談急増の背景 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED デジタルディスラプション 新たなテクノロジーを 活用した市場破壊 働き方改革 IT技術者の生産性向上 ビジネスとITの融合 ITをビジネスに直結 差別化のコア 市場での生き残り IT人材確保 デジタル技術活用 SoE+SoR 人材育成 ツール導入 2015 2016 2017 アジャイル関連商談 ※ツール導入商談を除く 費用削減・スピード向上 DX 人材育成 【アジャイル商談のキーワード】 従来 “開発費用の削減” ”スピード向上” ”品質問題の解決” (Digital transformation) 最近 ”DX” ”内製化” ”人材育成” 37
  • 39. アジャイル導入への課題 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED デジタルディスラプション 新たなテクノロジーを 活用した市場破壊 働き方改革 IT技術者の生産性向上 ビジネスとITの融合 ITをビジネスに直結 差別化のコア 市場での生き残り IT人材確保 デジタル技術活用 SoE+SoR 人材育成 ツール導入 大規模開発 複数のアジャイルチーム ウォーターフォール混在 品質の考え方 ウォーターフォール開発の考え方が適用できない マイグレーション マイクロサービス化 分散システムの監視・運用 SIerとの付き合い方 多重請負構造の中での契約 社内の人材確保 SIer側も人材が不足 38
  • 40. なんちゃってアジャイルの典型的な失敗事例 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED それぞれが 自分を主張し 要求をチケット投入 タスク管理ツール 開発チーム お客様 矛盾 心変わり 丸投げ すべてが最優先 アジャイルは、タスク管理ツールを導入し、チケットで進捗管理すればいい お客様の要求は すべて正しいと信じている 受け身体質 112 113 114 115 116 117 大量の要求 チケット 残タスク 1168件 ソース中のTodo 250箇所 プロセス・ルール無しの安易なツール導入による混乱 39
  • 41. WFとアジャイル開発混成プロジェクトでの失敗事例 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 共通DB 入金 システム (A社) 与信DB 与信 システ ム 帳票 システム 入会受付 システム 請求 システム 変更 変更 変更 変更 変更 Waterfall アジャイル (C社)(B社) (D社) (E社) WFとアジャイル混成チームの障害割合 IF漏れ IF誤り 70% (参考)WFでの障害割合 IF漏れ IF誤り 15% 顧客管理請求売上 照会 発行 漏れ漏れ 漏れ遅れ 遅れ x 30 40
  • 42. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 参考)State of Testing Report 2020 41 https://qablog.practitest.com/state-of-testing/ 80ヵ国 1,500人のテストエンジニアへの調査
  • 43. 参考)USでAgileの普及が加速している要因 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED •アジャイルの成熟 スクラム (1986) やXP (1996)といった根本的な考えやプラクティスをベースに アジャイルソフトウェア開発 宣言が2001に提言された。その後、様々なエンジニアがこの宣言を元にプラクティスを熟練させていき、 SAFeなど大規模向けのフレームワークが整備されるなど、10年の時を経てアジャイルが成熟した。 SAFe® for Lean Enterprises 5.0 Kniberg and Anders (2012). “Scaling Agile @ Spotify” 42
  • 44. Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED FYI :Volvo Cars 43 https://europe.safesummit.com/presentations/ From 0 to 500 Agile Teams in 18 Months – Volvo Cars implementing SAFe Mikael Westerdahl
  • 45. Team Agile から Enterprise Agile へ Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED 開発チーム 企業横断 プロダクトValue ビジネスValue 企業活動全体の価値向上 組織風土変革スキル Lean Enterprise 単一システムの価値向上 エンジニアリングスキル 自律組織 Team Agile Enterprise Agile ←(マネジメント対象)→ 企業変革コンサル ・組織風土改革 ・PPM連携 Agileコーチ ・プロセス/Testing ・自動化/ツール ・品質(QCD)改善 プロジェクト・ ポートフォリオ管理 財務会計 Agile/WFの同期管理 Issueの依存関係管理 XP,Scrum,Lean Team Large Solution Portfolio 44
  • 46. 参考)USでAgileが普及が加速している要因 Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED https://www.ibm.com/developerworks/community/blogs/c914709e-8097-4537-92ef-8982fc416138/entry/comparing_approaches_to_scaling_agile?lang=en 45
  • 47. FYI : Cultural Diversity and Agile Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED US Japan トップの強いコミットメント ビジネスモデルを変革 現場まかせ ビジネスモデルは不変 Menlo Innovation headquarters in Ann Arbor, Mich. Photo by Elise Hu/NPR 46 スクラムは 「組織変革」 日本人にとっては 「新しい開発手法」
  • 50. さて、どこから始めよう ◼ POもSMも置けない状態でどこからやるか 受託開発をしていて、ペアプロできる状況にないし、勉強会の時間も取れない ふりかえり? 朝会? タスクボードで見える化? タスク管理ツールの導入? Copyright 2020 FUJITSU SOFTWARE TECHNOLOGIES LIMITED49 まず、何かを”やめる”ことを考える 長時間の会議、上司しか読まない報告書 バグを見つけられないテスト 形骸化した改善活動 新しくやることを増やすのではなく。 やめられたら、その時間で、自分たちが一番変えたいと思う事から始めよう。