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入院患者の下痢へのアプローチ       2013年2月15日    都立墨東病院感染症科         岩渕千太郎
本講義の内容• 下痢とは• 入院中の下痢で問題となるもの• CDIの診断について• CDIの治療について
下痢と言えば?
感染性下痢症のやっかいな点は   周囲に広まること!• 医療機関で働く人は下痢嘔吐症状があ ったら休む!• 周囲に広げないことが大事!
下痢の定義とは“Diarrhoea is the passage of 3 or more loose orliquid stools per day, or more frequently than isnormal for the indi...
ケースブックの症例に
現病歴:ADL はベッド上長期臥床中の 78 歳女性。脳梗塞後遺症にて誤嚥性肺炎、尿路感染症を繰り返している。今回急性腎盂腎炎にて5 日前に入院し、エンピリックにシプロフロキサシン静注で治療開始され、尿からセフェム系全般に感受性のある大腸菌だっ...
感染性下痢の分類                             I                          II                         III病態                非炎症性      ...
下痢症の原因(薬剤性)   Acid-reducing agents (e.g., histamine H2 receptor   antagonists, proton pump inhibitors)Antacids (e.g., thos...
その他(1)MuddyROAD TRAVEL with Family(非感染性下痢) Milk and fluctose allergy/Drugs/Roentogen therapy/Ope/AIDS/Alchohol/DM/Travel/Ir...
3days-rule?• 「入院患者は市中の細菌性腸炎には罹 患する可能性は低いので入院後48時間 過ぎたら便の細菌培養はしない(手間 がかかる)」
beyond-3days-rule!  個人的な経験ですが• HIV患者が差し入れのケーキを食べてサ ルモネラ腸炎に• 外出して焼肉食べてカンピロバクター 腸炎に• 便の検鏡検査をしたらジアルジア!       全例に便培養を取る意味は無いが、...
ディスカッション 入院中の患者で問題となる下痢は?
•   感染性    •   細菌性腸炎              •   市中              •   院内(Clostridium difficile)    •   ウイルス性腸炎•   非感染性    •   薬剤性    • ...
Clostridium difficile      による下痢へのアプローチ               2013年2月15日           都立墨東病院感染症科                 岩渕千太郎
定義の話• 入院して48時間以上で発症:HO-HCFA• 退院後4週間以内:CO-HCFA• 12週以上:CA-CDI
疫学• 無症候キャリアは   • 急性期病院では7-26%がキャリア      • CDI流行している病院では50%!   • 長期療養施設では5-7%がキャリア
CDIはどうやって伝播する?• Fecal-oral route• 他人のうんちを食べてはいけません • (糞→芽胞→環境→手→口)• 曝露から発症までの潜伏期は不明 • 非流行期の伝播の原因は医療従事者
あなたです!
CDIのリスク•   年齢(64歳以上)•   入院期間•   抗菌薬曝露歴(年単位)•   抗癌剤使用歴•   HIV患者•   消化管手術、操作(経管栄養も)•   制酸剤(特にPPI)
抗菌薬曝露歴• まずどこからかCDの伝播、定着• 抗菌薬投与での常在細菌叢の破壊• 単回よりも複数の抗菌薬、長期間• だからといって術前単回投与でもリス クは上昇する
Fig. 2: Factors contributing to the development of Clostridium difficile colonization and diarrhea      [adapted, with per...
ディスカッション院内発症の下痢、特にCDIを疑う場合、診断はどのように進めるか?
検査•   下痢かつCDIが疑われる時にだけ検査•   無症状、治療後には検査しない•   便培養は最も感度が良いが時間がかかる•   トキシンの細胞アッセイも信頼出来るが手間がかかる•   トキシンA/BのEIA法での検出が早いが感度低い• ...
検査• GDH:CDの共通抗原   • 昔は感度低い検出法でした   • EIA法の開発で感度が高くなった    • 陰性予測値が高くなり、スクリー    ニング検査としての価値が上昇
国内の検査• トキシンA/B  TOX A/B QUICK CHECK• トキシンA   ユニクイックA• GDH      CDチェックD-1 感度が良い• 培養      2-3日かかる、連絡をする
昔は培養が困難。    だからdifficile• だからトキシンの検査が重宝された• 今はきちんとした検査室であれば、培 養可能な微生物である• 培養から毒素検出まで行うと9日かかる
CD腸炎の検査まとめ   診断法             時間   感度 特異度     手間 病歴(抗菌薬等)          瞬間   ?          なし  嫌気培養             数日   高い        検査室次...
検査室が無い(外注)場合   診断法            時間    感度 特異度     手間 病歴(抗菌薬等)         瞬間    ?          なし  嫌気培養            数日    高い        検査...
検査室がある場合   診断法            時間    感度 特異度     手間 病歴(抗菌薬等)         瞬間    ?          なし  嫌気培養            数日    高い        検査室次第 ...
手持ちの道具を組み合わせて診断するしかない   映画「ライフ」より
実際の流れ   入院中の下痢                                    CDI                  数時間 抗菌薬曝露歴あり                          GDH陽性かつ  CDIか...
CDI診断で知っておきたいこと                                  ら                                た •   水様下痢、発熱、下腹部痛、白血球増多                ...
どの抗菌薬がリスク? よくある         ときどき     稀(でもある)フルオロキノロン     マクロライド    アミノグリコシドクリンダマイシン      サルファ剤     テトラサイクリン広域ペニシリン      トリメトプリ...
CDI≠CDAD≠PMC?•   昔は偽膜性大腸炎=CD腸炎•   偽膜と呼ばれるフィブリンや白血球などの    塊の付着を確認して診断•   Colonoscopyは必須ではない(CD腸炎の    50%くらいしか偽膜は認めない)•   CT...
CDI診断における  colonoscopyの適応• とにかくすぐに診断したいとき  (検体検査に時間がかかる)• 便検体が得られない(イレウスなど)• 他の鑑別すべき大腸疾患を疑うとき
少しだけ触れておきたい           重症例について•   CDIは死ぬ病気•   発熱、腹痛(含む腹膜刺激症状)、脱水(シ    ョック)、アシドーシス、腸管          孔    •   腸管が拡張し、腸管内に下痢が貯まれば  ...
治療について1•   まず抗菌薬を中止する•   中止出来ない場合(治療中など)はCDIを    起こしにくい抗菌薬に変更可能か検討を    する     •   同時に、感染拡大防止も行う•   supportive therapy:脱水・電...
治療について2•   有症状かつCDIの徴候があれば治療(と感染対策)•   メトロニダゾールかバンコマイシン経口    •   治療効果同等なら安いほうを    •   VREのリスク↑からメトロニダゾール、という考え方は        今は...
Current Concepts                         治療について3mycin was re- ses in the in- ection during                         100    ...
治療について4•   経口でダメなら    •   静注メトロニダゾール?    •   イレウスならバンコの経直腸投与•   メトロニダゾールは炎症がおさまる、ある    いは固形便になると腸管内濃度が下がる    (移行性↓)
重症例の対応•   腸管の動き、排便回数、腹部所見に注意    し外科手術のタイミングを逃さない•   イレウスの状態でどのように感染部位に    到達させるか?•   メトロニダゾール静注+バンコ経口•   ダメならcolectomy
ディスカッション繰り返す、再燃例では何を考え、どのように治療するか?
治療について5•   再燃について    •   再燃は耐性獲得では無く、残存する芽胞が増加    •   CD抗体価が低いと再燃しやすい?    •   再燃の1回目は同じ薬で治療可        •   メトロニダゾールは蓄積するので2回ま...
治療について6• その他の治療は効果は不明 • 整腸剤/プロバイオティクス(CIII) • 陽イオン交換樹脂 • 免疫グロブリン • 糞便移植療法   ( ´_ゝ`)フーン
移植!?                 new england                     The             journal of medicine             established in 1812  ...
まとめ•   下痢の原因は多彩•   しかし、院内で発症した下痢はCDIが重要•   CDIの診断•   CDIの治療•   難治性の治療はどうするか
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入院患者の下痢へアプローチ

  1. 1. 入院患者の下痢へのアプローチ 2013年2月15日 都立墨東病院感染症科 岩渕千太郎
  2. 2. 本講義の内容• 下痢とは• 入院中の下痢で問題となるもの• CDIの診断について• CDIの治療について
  3. 3. 下痢と言えば?
  4. 4. 感染性下痢症のやっかいな点は 周囲に広まること!• 医療機関で働く人は下痢嘔吐症状があ ったら休む!• 周囲に広げないことが大事!
  5. 5. 下痢の定義とは“Diarrhoea is the passage of 3 or more loose orliquid stools per day, or more frequently than isnormal for the individual. It is usually a symptom ofgastrointestinal infection, which can be caused by avariety of bacterial, viral and parasitic organisms.Infection is spread through contaminated food ordrinking-water, or from person to person as a resultof poor hygiene.”
  6. 6. ケースブックの症例に
  7. 7. 現病歴:ADL はベッド上長期臥床中の 78 歳女性。脳梗塞後遺症にて誤嚥性肺炎、尿路感染症を繰り返している。今回急性腎盂腎炎にて5 日前に入院し、エンピリックにシプロフロキサシン静注で治療開始され、尿からセフェム系全般に感受性のある大腸菌だったため、セファゾリン静注に 3 日前からスイッチし、また経鼻胃管からの経腸栄養を再開した。2 日前から水様性の下痢が続き、再度 38 度台の発熱を認めたため感染症科コンサルト。コンサルト時に経鼻胃管、末梢ルート、尿カテーテルが挿入されている。身体所見:体温 38.6 C、心拍数 98、呼吸数 12、血圧 122/80.全身状態:それほどきつそうでない、頭目耳鼻喉:異常なし、心臓:I・II 音正常、雑音なし、胸部:肺胞呼吸音、ラ音なし、腹部:平坦・ 軟、CVA 叩打痛なし。腹部触診にて筋性防御はなく下腹部おさえると顔をしかめる様子、肝脾腫なし、四肢:皮疹なし。検査データ:白血球 11,200/μL(好中球 90%、リンパ球 2%、桿状球8%)、電解質異常なし、クレアチニ ン 1.2mg/dL、BUN30mg/dL;尿所見:pH6、ケトン(3+)、蛋白・糖(-)、赤血球 1 5/HPF、白血球<1 5/HPF、細菌(-);便所見:粘液(-)、白血球(-)、血液(-)
  8. 8. 感染性下痢の分類 I II III病態 非炎症性 炎症性 貫通性部位 口側小腸 大腸 肛門側小腸症状 水様下痢 渋り腹 腸熱 白血球(-) 便中多核球便検査 軽度ラクトフェリン上昇 ラクトフェリン上昇 便中単球増 Vibrio cholerae Escherichia coli (ETEC, LT, ST) Clostridium perfringens Bacillus cereus Shigella Staphylococcus aureus E. coli (EIEC, EHEC) Also[†]: Salmonella enteridis Salmonella typhi微生物 Giardia lamblia Rotavirus Vibrio parahaemolyticus Clostridium difficile Yersinia enterocolitica ?Campylobacter fetus Norwalk-like viruses Campylobacter jejuni Cryptosporidium parvum Entamoeba histolytica* E. coli (EPEC, EAEC) Microsporidia Cyclospora cayetanensis
  9. 9. 下痢症の原因(薬剤性) Acid-reducing agents (e.g., histamine H2 receptor antagonists, proton pump inhibitors)Antacids (e.g., those that contain magnesium)Antiarrhythmics (e.g., quinidine)Antibiotics (most)Anti-inflammatory agents (e.g., 5-aminosalicylates, gold salts,NSAIDs)Antihypertensives (e.g., β-adrenergic receptor blocking drugs)Antineoplastic agents (many)Antiretroviral agentsColchicineHeavy metalsHerbal productsProstaglandin analogs (e.g., misoprostol)TheophyllineVitamin and mineral supplements
  10. 10. その他(1)MuddyROAD TRAVEL with Family(非感染性下痢) Milk and fluctose allergy/Drugs/Roentogen therapy/Ope/AIDS/Alchohol/DM/Travel/Irritable bowel/Family history ofIBD(2)DATSUN(よくある薬剤)Diuretics/Anti-acids,Anti-arrythmia/Theophilline/Softner/NSAIDS(3)24-7-365 at CT(画像検索が必要なことも)Carcinoids/Carcinoma/Thyroid inbalance
  11. 11. 3days-rule?• 「入院患者は市中の細菌性腸炎には罹 患する可能性は低いので入院後48時間 過ぎたら便の細菌培養はしない(手間 がかかる)」
  12. 12. beyond-3days-rule! 個人的な経験ですが• HIV患者が差し入れのケーキを食べてサ ルモネラ腸炎に• 外出して焼肉食べてカンピロバクター 腸炎に• 便の検鏡検査をしたらジアルジア! 全例に便培養を取る意味は無いが、 鑑別疾患から外さない
  13. 13. ディスカッション 入院中の患者で問題となる下痢は?
  14. 14. • 感染性 • 細菌性腸炎 • 市中 • 院内(Clostridium difficile) • ウイルス性腸炎• 非感染性 • 薬剤性 • 非薬剤性 • 浸透圧性 • 経管栄養 • 炎症性腸疾患
  15. 15. Clostridium difficile による下痢へのアプローチ 2013年2月15日 都立墨東病院感染症科 岩渕千太郎
  16. 16. 定義の話• 入院して48時間以上で発症:HO-HCFA• 退院後4週間以内:CO-HCFA• 12週以上:CA-CDI
  17. 17. 疫学• 無症候キャリアは • 急性期病院では7-26%がキャリア • CDI流行している病院では50%! • 長期療養施設では5-7%がキャリア
  18. 18. CDIはどうやって伝播する?• Fecal-oral route• 他人のうんちを食べてはいけません • (糞→芽胞→環境→手→口)• 曝露から発症までの潜伏期は不明 • 非流行期の伝播の原因は医療従事者
  19. 19. あなたです!
  20. 20. CDIのリスク• 年齢(64歳以上)• 入院期間• 抗菌薬曝露歴(年単位)• 抗癌剤使用歴• HIV患者• 消化管手術、操作(経管栄養も)• 制酸剤(特にPPI)
  21. 21. 抗菌薬曝露歴• まずどこからかCDの伝播、定着• 抗菌薬投与での常在細菌叢の破壊• 単回よりも複数の抗菌薬、長期間• だからといって術前単回投与でもリス クは上昇する
  22. 22. Fig. 2: Factors contributing to the development of Clostridium difficile colonization and diarrhea [adapted, with permission, from Johnson S, Gerding DN. Clostridium difficile-associated diarrhea. Poutanen S M , Simor A E CMAJ 2004;171:51-58©2004 by Canadian Medical Association
  23. 23. ディスカッション院内発症の下痢、特にCDIを疑う場合、診断はどのように進めるか?
  24. 24. 検査• 下痢かつCDIが疑われる時にだけ検査• 無症状、治療後には検査しない• 便培養は最も感度が良いが時間がかかる• トキシンの細胞アッセイも信頼出来るが手間がかかる• トキシンA/BのEIA法での検出が早いが感度低い• トキシン検査の感度を上げるために繰り返すことは今は 推奨されない• 2step法を勧めることが多い
  25. 25. 検査• GDH:CDの共通抗原 • 昔は感度低い検出法でした • EIA法の開発で感度が高くなった • 陰性予測値が高くなり、スクリー ニング検査としての価値が上昇
  26. 26. 国内の検査• トキシンA/B  TOX A/B QUICK CHECK• トキシンA   ユニクイックA• GDH      CDチェックD-1 感度が良い• 培養      2-3日かかる、連絡をする
  27. 27. 昔は培養が困難。 だからdifficile• だからトキシンの検査が重宝された• 今はきちんとした検査室であれば、培 養可能な微生物である• 培養から毒素検出まで行うと9日かかる
  28. 28. CD腸炎の検査まとめ 診断法 時間 感度 特異度 手間 病歴(抗菌薬等) 瞬間 ? なし 嫌気培養 数日 高い 検査室次第 トキシンA/B 数時間 低い 高い それほど GDH 数時間 高い 低い キット必要Cytotoxin assay かかる 高い 高い かかる PCR/NAAT 早い 高い 高い かかる 一番良いのを頼む
  29. 29. 検査室が無い(外注)場合 診断法 時間 感度 特異度 手間 病歴(抗菌薬等) 瞬間 ? なし 嫌気培養 数日 高い 検査室次第 トキシンA/B 数時間 低い 高い それほど GDH 数時間 高い 低い キット必要Cytotoxin assay かかる 高い 高い かかる PCR/NAAT 早い 高い 高い かかる
  30. 30. 検査室がある場合 診断法 時間 感度 特異度 手間 病歴(抗菌薬等) 瞬間 ? なし 嫌気培養 数日 高い 検査室次第 トキシンA/B 数時間 低い 高い それほど GDH 数時間 高い 低い キット必要Cytotoxin assay かかる 高い 高い かかる PCR/NAAT 早い 高い 高い かかる
  31. 31. 手持ちの道具を組み合わせて診断するしかない 映画「ライフ」より
  32. 32. 実際の流れ 入院中の下痢 CDI 数時間 抗菌薬曝露歴あり GDH陽性かつ CDIか!? トキシン陽性! まず高感度のGDH 2−3日 +トキシンチェック GDH陽性・トキシン陰性かつ培養陽性・トキシン陰性かつGDH陽性 培養検査+トキシン?CDIかどうかの判断はグレー
  33. 33. CDI診断で知っておきたいこと ら た • 水様下痢、発熱、下腹部痛、白血球増多 昇 を 見 上 • 発熱は15%程度 白 血 球 え ! の 疑 Iを • 因 不 明 白血球増多は15000↑することも多い C D 原 • 通常は抗菌薬投与の5−10日後だが 10週以上経過してからの発症もある
  34. 34. どの抗菌薬がリスク? よくある ときどき 稀(でもある)フルオロキノロン マクロライド アミノグリコシドクリンダマイシン サルファ剤 テトラサイクリン広域ペニシリン トリメトプリム クロラムフェニコール広域セファロスポリン メトロニダゾール バンコマイシン
  35. 35. CDI≠CDAD≠PMC?• 昔は偽膜性大腸炎=CD腸炎• 偽膜と呼ばれるフィブリンや白血球などの 塊の付着を確認して診断• Colonoscopyは必須ではない(CD腸炎の 50%くらいしか偽膜は認めない)• CTでは大腸壁の肥厚を確認できるが、感 度特異度共にそんなに高くない
  36. 36. CDI診断における colonoscopyの適応• とにかくすぐに診断したいとき  (検体検査に時間がかかる)• 便検体が得られない(イレウスなど)• 他の鑑別すべき大腸疾患を疑うとき
  37. 37. 少しだけ触れておきたい 重症例について• CDIは死ぬ病気• 発熱、腹痛(含む腹膜刺激症状)、脱水(シ ョック)、アシドーシス、腸管 孔 • 腸管が拡張し、腸管内に下痢が貯まれば むしろ排便は止まる • Toxic megacolonは緊急手術の適応 • イレウス解除、大腸切除などが必要に
  38. 38. 治療について1• まず抗菌薬を中止する• 中止出来ない場合(治療中など)はCDIを 起こしにくい抗菌薬に変更可能か検討を する • 同時に、感染拡大防止も行う• supportive therapy:脱水・電解質補正も
  39. 39. 治療について2• 有症状かつCDIの徴候があれば治療(と感染対策)• メトロニダゾールかバンコマイシン経口 • 治療効果同等なら安いほうを • VREのリスク↑からメトロニダゾール、という考え方は 今は異なる • 再発率については同等 • 副作用はメトロニダゾール(末梢神経障害、脳症、味 覚障害など) • 静注用メトロニダゾールは飲めないときの選択に
  40. 40. Current Concepts 治療について3mycin was re- ses in the in- ection during 100 98% Vancomycin Metronidazole 97% 重症nts remain the 90% 90 patients with 年齢 60歳以上 Response Rate (%)ntrolled trials 80 76% ducted before mulative fail- 38.3℃以上 70 nidazole and 体温 60.5% and 3.5%, substantially 2.5g/dl以下 50 rted for met- アルブミン 0xample, in the Mild Infection Severe Infectionuebec, 26% of o metronida- Figure 3. Response Rates to Vancomycin and Metroni- AUTHOR: Kelly RETAKE dazole Therapy, According to the Severity of C. difficile ICM 1st Cre 1.5以上 tudy also re- Infection. FIGURE: 3 of 4 REG F 2nd 3rdof diarrhea in Patients with C. difficile infection were randomly as- 15000以上 CASE Revisedmetronidazole Line signed to receive therapy with either 4-C vancomycin oral 白血球 N Engl J Med 2008;359 1932-40 EMail SIZE ARTIST: ts H/T daily) or metronidazole H/T e treated with (at a dose of 125 mg four times Enon Combo 16p61).22 (at a dose of 250 mg four times daily) after stratifica- AUTHOR, PLEASE NOTE: tion according tobeen redrawn and type has been reset. was Figure has disease severity. Severe infection debate as to defined according to the check carefully. Please presence of pseudomembra-metronidazole nous colitis on endoscopy, admission to an intensive tion. Recom-essional soci- 推奨量は通常よりも高容量(500mgx4回/日) care unit, or any two of the following factors: an age JOB: 35918 ISSUE: 10-30-08 of more than 60 years, a temperature above 101°F (38.3°C), a serum albumin level of less than 2.5 g per rst-line agent deciliter, and a white-cell count of more than 15,000 since a small cells per cubic millimeter. The difference in response al in patients rates between vancomycin and metronidazole was not
  41. 41. 治療について4• 経口でダメなら • 静注メトロニダゾール? • イレウスならバンコの経直腸投与• メトロニダゾールは炎症がおさまる、ある いは固形便になると腸管内濃度が下がる (移行性↓)
  42. 42. 重症例の対応• 腸管の動き、排便回数、腹部所見に注意 し外科手術のタイミングを逃さない• イレウスの状態でどのように感染部位に 到達させるか?• メトロニダゾール静注+バンコ経口• ダメならcolectomy
  43. 43. ディスカッション繰り返す、再燃例では何を考え、どのように治療するか?
  44. 44. 治療について5• 再燃について • 再燃は耐性獲得では無く、残存する芽胞が増加 • CD抗体価が低いと再燃しやすい? • 再燃の1回目は同じ薬で治療可 • メトロニダゾールは蓄積するので2回まで • 2回目以後はバンコマイシン漸減など
  45. 45. 治療について6• その他の治療は効果は不明 • 整腸剤/プロバイオティクス(CIII) • 陽イオン交換樹脂 • 免疫グロブリン • 糞便移植療法   ( ´_ゝ`)フーン
  46. 46. 移植!? new england The journal of medicine established in 1812 january 31, 2013 vol. 368 no. 5 Duodenal Infusion of Donor Feces for Recurrent Clostridium difficile Els van Nood, M.D., Anne Vrieze, M.D., Max Nieuwdorp, M.D., Ph.D., Susana Fuentes, Ph.D., Erwin G. Zoetendal, Ph.D., Willem M. de Vos, Ph.D., Caroline E. Visser, M.D., Ph.D., Ed J. Kuijper, M.D., Ph.D., Joep F.W.M. Bartelsman, M.D., Jan G.P. Tijssen, Ph.D., Peter Speelman, M.D., Ph.D., Marcel G.W. Dijkgraaf, Ph.D., and Josbert J. Keller, M.D., Ph.D. A bs t r ac t ランチタイムの抄読会に是非!Background
  47. 47. まとめ• 下痢の原因は多彩• しかし、院内で発症した下痢はCDIが重要• CDIの診断• CDIの治療• 難治性の治療はどうするか
  • ssuser340304

    Aug. 6, 2021
  • chikuchi426

    Mar. 24, 2021
  • AzusaOkada2

    Feb. 12, 2021
  • ssuser3f4d46

    Aug. 16, 2020
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    Mar. 31, 2020
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    Nov. 13, 2019
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    Jul. 19, 2019
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    Jun. 23, 2019
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    Mar. 17, 2019
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