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based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org)
Restorative Circles
2015.09.13
seiji.nagata@gmail.com Restorative Circles Japan長田誠司
Restorative Circles共有会
@西新宿
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1
長田誠司(左)
自己紹介
NVC(Nonviolent Communication)を BayNVC Leadership
Program 2013, Findhorn Nonviolence Intensive 2014, CNVC
International Intensive Training 2015 などのトレーニングで多
様なトレーナーや先達に学び、自らの人生上のコンフリクトや困難
に適用するなかで、人間の感情や行動や影響力に対する理解や非暴
力の思想や在り方についての学びを体験的に深める。
イギリス、韓国、アメリカで Dominic Barter, Karl Steyaert から
トレーニングを受けながら、RC Conference 2015 などの経験や
実践を通してRestorative Circles を学ぶ。
NVCやRCのほか、ナラティブ・アプローチや Art of Hosting and
Harvesting Conversations and Works that matter、プロセス
ワークの実践を通して、心を持つ生命としての人間の持続可能性に
ついて探究している。
選択することなく意識せずに継承してきた社会のシステムによって
損なわれてしまってきた、コミュニティや個々の人々が持つ本来の
多様で豊かな側面をつなぎ直すことで、私たち自身の未来を創造し
ていく可能性を模索している。
現在、アクティブ・ラーニングの時代に向けて、
都内の私立高校でRCを試験導入するプロジェクトが進行中。
Restorative Circles Japan 代表
修復的対立ファシリテーター
東京工業大学大学院 理工学部
基礎物理学専攻(素粒子理論)博士後期課程中退
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Restorative Circles の位置付け
2
Restorative Justice
RCVOC FGC …
99% NVC
純粋モデル
最大化モデル
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3
Nonviolent Communication とは?
Marshall B. Rosenberg
 感情はニーズが満たされているか
満たされていないかを知らせている
 人間のすべての行動・言動は
ニーズを満たす試みである
 善悪を超えて
肩書きの奥の人間性を見る
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4
変わり者はエゴイストではない。
社会の通念と変わった言動を持つだけだ。
世人がこれを許すのは、
教養や観念によってではない、
付き合いによってである。
付き合ってみて、世人は知るのだ。
自己に忠実に生きている人間を軽蔑する理由が
何処にあるか、と。
小林秀雄『歴史』より
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相手が今いる現実で相手と出会う
5
他者を見つめる時、起点になるのは常に自分です。
まず自分のケアがあって、
ありのまま全部の自分を生きている時、
はじめて他者の生き生きとした命を感じられます。
わたしの命の息遣いが
ソナーのように拡がって感応する。
相手の居場所をおぼろげにつかむことができる。
そこで、わたしは本当のあの人に会える。
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NVC のプロセス
6
選択 観察
評価 / 判断
分析 / 診断
非難 / 攻撃
きっかけ
自分の
感情
自分の
ニーズ
自分に対する
リクエスト
選択観察
相手の
感情に
寄り添う
自分の
感情を
表現する
相手の
ニーズに
寄り添う
自分の
ニーズを
表現する
コネクション
リクエスト
アクション
リクエスト
自己共感する
共感する
誠実に表現する
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NVCの本質は4つの要素を自覚すること
7
NVCは決して言葉そのもの、
あるいは言葉を使うための一連のテクニックではない。
NVCを実践する際の意識と意図は、
沈黙を通じてでも、人間としてのあり方を通じてでも、
表情とボディランゲージを通じてでも表現できる。
実際には、沈黙を通じての共感や、
多種多様な話題、ユーモア、ジェスチャーがあり、
そのすべてがやり取りの流れを支えている。
マーシャル・ローゼンバーグ
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NVC の4つの要素
8
1. 観察
2. 感情
3. ニーズ
4. リクエスト
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9
評価することなしに
観察する能力は
知性の最高の形式である
ジッドゥ・クリシュナムルティ
観察 評価
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10
私たちの心を乱すのは、
現実に起きていることではなく、
起きていることに対する考えである
エピクテトス(古代ギリシャの哲学者)
考え感情
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11
時間とは、いのちなのです。
そして、いのちは心の中に宿っているのです。
人間がそれを節約しようとすればするほど、
ますますいのちはやせ細っていくのです。
ミヒャエル・エンデ『モモ』から
手段ニーズ
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12
別個には、私たちは一滴である。
一緒になれば、私たちは海である。
リュウノスケ・サトロ
強要リクエスト
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正義/司法システム(Justice System)
13
3つの問い
1. 私の父は、この正義/司法に対するアプローチを、
どこで学んだのでしょうか?
2. この正義/司法システムを採用するにあたって、
なにが私の父の動機となったのでしょうか?
私たちがどうなることを望んでいたでしょうか?
3. このようなやり方から、私の兄と私が実際に学ん
だのは、どんなことだったでしょうか?
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力には2種類ある
14
ひとつは
罰への恐怖によって獲得する力で、
もうひとつは
愛のなせるわざで得られる力である
愛にもとづく力は
罰への恐怖によるものより
千倍も効果的で永続的だ
マハトマ・ガンジー
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15
あなた 対 私
(あるいは、問題にする)
わたしたち
(あるいは、命をより素晴らしくする)
評価
(選択的に聞く)
考え
(不足に目を向ける/自分か他人を責める)
手段
(選択肢があることを否定する)
強要
観察
(共感的に聞く)
感情
(豊かさに目を向ける/責任を持つ)
ニーズ
(選択肢があることを認める)
リクエスト
Power Over/Under
上下関係
Power With
対等な力関係
FEAR Paradigm
恐怖のパラダイム
LOVE Paradigm
愛のパラダイム
ふたつのパラダイム
LISTEN 聞く
OBSERVE 観察
VALIDATE 認める
EMPATHIZE 共感する
FORCE 力
ENEMY IMAGES 仇イメージ
AUTHORITY 権威
REWARD & PUNISHMENT 褒美と罰
©2010 Catherine Cadden and Jesse Wiens • ZENVC.ORG - We honor the influences of Mahatma Gandhi and Marshall Rosenberg.
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問われること
どの法が犯されたのか?
誰がやったのか?
彼らはなんに値するのか?
16
支配・コントロールを維持する
報復的司法(Retributive Justice)
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支配構造(Domination Systems)
17
自己の抑圧
「感情」と「ニーズ」を否定する
道徳的評価・判断
分析によって、人間を一生変わることのない「モノ」にする
官僚ことば
Amtssprache:「すべき」「しなければならない」といった
選択の自由(=責任)を否定する言葉をナチスの官僚が表現したもの
なにに値するかという概念
行動を「アメ」と「ムチ」に結び付ける
だれがパワーを
持っているのか?
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問われること
だれが傷ついたのか?
なにが彼らには必要なのか?
だれにその義務や責任があるのか?
この状況の中でだれが利害を持っているのか?
解決を見つけるために利害関係者ができることは?
18
コミュニティのバランスを取り戻す
修復的司法(Restorative Justice)
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NVC の4つの要素
19
1. 観察
2. 感情
3. ニーズ
4. リクエスト
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20
Dominic Barter(右)
Restorative Circles の生い立ち
RCは、イギリス・北ロンドン出身の Dominic Barter
によって、ブラジル・リオデジャネイロのスラム街での
試行錯誤のなかから生まれました。
絵ハガキで見た通りの生命の躍動が光輝くような美
しさに心を打たれる一方で、ブラジル社会の貧富のひど
い格差、犯罪や殺人・暴力などの構造的な問題に大きな
ショックを受けたことがきっかけでした。
「危ない!やめろ!」という周囲の声よりも、自分の
なかで大きくなっていく声に突き動かされるように、
Dominic はドラッグ・ギャングが支配しているスラム街
にひとりで入って行き、住民やギャングと対話を数年間
に渡って重ねました。
その対話のプロセスなかで見つけたパターンからできることを試し、多くの失敗を重ねるなかで、
うまくいったものを経験的に体系化していったものが Restorative Circles と名付けられました。
ドラッグギャングへの対応に困っていたブラジルの司法省に注目され国内のプロジェクトを展開
し成功をおさめました。現在、全世界27か国に拡がり各地のコミュニティで実践され発展しています。
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22
Rio de Janeiro
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23
Rocinha
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24
Kids Gang
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25
Drug War in Rio de Janeiro
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Restorative Circles とは?
コミュニティのセルフケア・システム
26
コンフリクトに向かって
歩み寄って行く
全体性と複雑性を
ホールドする
お互いを聴き合う能力を
回復する
Post-
Circle
Circle
Pre-
CirclePre-
Circle
Pre-
Circle
Initiate
サークル・プロセスの概要
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声が大きくなるのは距離が拡がったから?
27
アムステルダムでのカップルの喧嘩
狭い路地で口論中のカップルを見ていると、奇妙なアイデアが浮かんだ。
彼らは近くにいるにも関わらず、自分の声を大きくしていった。
それは心の距離が大きくなったのを埋めるためではないか?
暴力は声のボリュームを上げきった先の結果
自分の言ったことが相手に理解されていないと感じ、声を大きくしていく
それでも理解されないと、人は最大限にボリュームを上げ、暴力に走る
理解が暴力やコンフリクトを減衰させる?
上記のことが正しいとしたら、暴力やコンフリクトに歩み寄って行き、
相互理解を促進することで、そのボリュームを下げられるのではないか?
コトバにとって(そして必然的に、ヒトにとって)
応答がないことほど怖ろしいことはない
ミハイル・バフチン
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お互いの聴き合う能力を回復する
28
人が話していることを聴くこととその人を聴くことは違う
• 人間のすべての行動・言動はニーズを満たす試みである(NVC)
• 満たされないニーズの悲劇的な表現(NVC)
• 辞書通りのことばの意味ではなく、
そのことばを発している人が表現している奥底の意味(ニーズ、感情)を聴く
十分に聴いてもらえるまで、人は他の人の話を聴けない
• 多くの言葉を交わしていても、頭の中は言いたいことでいっぱいになっていて、
特にコンフリクトの最中では、発したことばが相手に受け取られることはない
• 「話す」ことよりも「聴く」ということに焦点を当てる
モノローグからダイアローグへ
ダイアローグは支配的なディスコースを崩壊させる
結論がどうなるか分からない対等な人間同士の間での対話
ただ言葉を交換することを超えて「意味」を共に創り上げていく
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暴力
選択肢とニーズ
選択肢があればあるほど、
暴力の可能性は減少する
⇒ ニーズに戻る
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あらゆる非難や評価・判断、怒りの表現は
満たされないニーズの悲劇的な表現である。
マーシャル・B・ローゼンバーグ
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真実は生きている
意味のあることを自分の人生に含める
真実は固定されたものでも、
世界と分離しているものでもない。
いまこの瞬間、
私たちの真実はなんだろうか?
あなたにとって
人生のいちばん大切なものは何ですか?
30
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真正さ(Authenticity)と脆弱さ(Vulnerability)
につながって話し行動を起こす。
奥深い所から出てきたメッセージには、
奥深くを探さないと、応えることが出来ない。
⇒パワーにつながる大切なリソース
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自分のなかの
真実から行動を起こす
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コンフリクトに向かって歩み寄っていく
32
コンフリクトはメッセージである
あなたにメールが来ています!
「あなたの関係性は更新されました。」
「あなたの人生は変更されました。」
コンフリクトを避けることこそが危険なことである
コンフリクトは注意を向けないと気を引くために声を大きくしていく
出現しようとしていた変化は失われ、社会システムや関係性を弱めてしまう
ファイティング・ルームはどこにある?
私たちは、お腹が空くし、栄養を取る必要があると知っているので、
すべての家にはなんらかのかたちでキッチンがあります
私たちは、休息を取る必要があると知っているので、
すべての家には、何らかのかたちで寝室があります
コンフリクトは共存することの一部であり、日常に自然にあるのに、
建設的なやり方で対立するための場所がないのはなぜだろう?
コンフリクトは
危険なのか?
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クネビンフレームワーク
問題解決方法の分類
33
システムの
タイプ
システム要素の
因果関係
解決の
プロセス
最適な
実践方法
Obvious
自明な
誰が見ても
すぐにわかる
知覚⇒分類⇒対応 完璧な実践
Complicated
込み入った
専門知識と分析
によってわかる
知覚⇒分析⇒対応 最善の実践
Complex
複雑な
事後的にわかる 探査⇒知覚⇒対応 創発的な実践
Chaotic
カオス
因果関係がない 行動⇒知覚⇒対応 奇抜な実践
Disorder
無秩序
なにがなんだか
わからない
??? ???
Dave Snowden (2004)
※クネビン(Cynefin) :「自分では気付かないものの人間はさまざまな要素の影響下にある」という意味のウェールズ語
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コンフリクトからイノベーションへ
同じ状況から新らしい物語を再著述する
34
Dee Hock (1992)
Chamos
【崩壊】
Chaos
【混沌】
Order
【秩序】
Control
【統制】
Stifling
Control
【強制】
イノベーション 効率化
やるべきことが
はっきりしている
ゴールが
たえず動いている
Chaodic Path
ケイオディックパス
マニュアル化
管理・指示
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善悪の判断や相手への非難は対立をめぐって当事者の周り
にごく密接に絡みあっているため、何が起こったのか、ま
たは何が起こる可能性があったのかについて、他の記述の
余地などまったく無いように見える。
これは、複雑な状況をひとつの状況の、またはその状況に
いる人の完璧な要約であるとする描写でひとくくりにして
しまうものである。
Winslade & Monk, 1999
35
『ひとくくりにしてしまう描写 』
ナラティヴ・アプローチでの概念
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見ているものを正確に記述するには語彙・意識を変える必要がある
「被害者」「加害者」
1. Author(s)
2. Receiver(s)
3. Conflict Community
36
ACT
ACT
ACT ACT
ACT
コンフリクトの
全体性・複雑性を含める
全体性と複雑性をホールドする
入口
A
A
A A
A
C
R
R
R
RR
C
C
C
間接的に影響を受けた
Re-Humanize
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システムの世代交代
1. 新しいシステムを創造する
2. 新しいシステムのサイクルを動かす
3. 新旧のシステムが共存して機能する
4. 新しいシステムがよく機能するようになった時、
古いシステムは静かに寿命を終える
小さくてもいいから新しいシステムを創ろう!
システム変革の意味
社会変革には、各個人の意識の変容が必要
システムは、その変容をサポートできる
37
動き出したシステムは止まらない
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Dream Justice System
38
3つの問い
1. あなたの家庭、組織、コミュニティでは、どのよ
うにコンフリクトを扱っていますか?
2. コンフリクトの扱い方で、うまくいっているもの/
うまくいっていないものはどんなものですか?
3. コンフリクトを理想的に扱っていける夢のような
システムが目の前にある時、どんな特徴がありま
すか?どんな質や価値が大切にされますか?
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39
平和とは
コンフリクトがない状態ではなく
コンフリクトに応答する
創造的な方法がある状態です。
消極的な応答でも、
攻撃的な応答でもなく、暴力でもなく、
それらにとって代わる
創造的な方法がある状態です。
ドロシー・トンプソン
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コミュニティを特定する
コミュニティとは、リソースとリスクを共有する人たちのこと
40
警察
ギャング
住民
先生生徒
ギャング
住民
警察
生徒
先生
ス
ラ
ム
街
学
校
こっちで
合意することが
とても大切!
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リストラティブ・システムをつくる
コミュニティの人々が一緒につくり、一緒に維持していく
41
合意
空間
サポート
アクセス
情報
コンフリクトに応答するひとつの選択肢として、リストラティブ・
アプローチを用いることに、コミュニティとして合意する
コミュニティでの象徴的な意味、快適さや気楽さ、騒音や他の邪魔
が入らないことに配慮し、サークルの場を開く空間を選定する
意図を共有し、トレーニングをし、サポートすることで、
リストラティブ・プロセスを実践するために必要な人々を育む
リストラティブ・プロセスに関する情報が広く伝わるように、
コミュニティにおける最適な方法で広告・掲示する
コミュニティ内の誰でもが他からの制約を受けず、自らの意思で、
リストラティブ・プロセスを容易に開始できる手段を発展させる
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42
Restorative Circles System
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リストラティブ・システムの階層
すべてのコンフリクトをサークルで扱う必要はない
43
コミュニティ
グループ
対人
個人
自己
共感
共感
調停
RC
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リストラティブ・サークルのプロセスにはステージが3つある
44
リストラティブ・サークル
Post-
Circle
CirclePre-
Circle
Pre-
Circle
Pre-
Circle
Receiver(s)
Author(s)
Conflict Community
Initiate
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Pre-Circle
45
Pre-
Circle
1. 象徴的な行為を明確に特定する
Initiator に対して:
「あなたがリストラティブ・サークルに持ち込みたいと思ったのは、
どんな言動や行動があったからですか?」
他の参加者に対して:
「あなたがリストラティブ・サークルに招かれることになったのは、
どんな言動や行動があったからですか?」
2. その言動や行動は、どんな意味があったのか?(Empathy)
3. 解決するためには、誰がサークルにいる必要があるか?
4. この後のプロセスについて明確にする
5. 先に進みたいか?
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Circle
Circle
46
Phase 1: 相互理解「私たちはいまどうなのか?」
行為やそれがもたらしたものに関連して、
いまこの瞬間、あなたはどのような状態かということについて、
誰に、何を知ってもらいたいですか?
Phase 2: 自己責任「当時なにが起こったのか?」
あなたが行動を決めた瞬間、どんなことを探していたかに関して、
誰に、何を知ってもらいたいですか?
Phase 3: 合意された行為「私たちは次になにをしたいのか?」
あなたは、次にどんなことが起こるのを見たいですか?
Restorative Circles のファシリテーターの問いは、
お互いに奥底にある本当に伝えたい意味を、
確実に伝え、受け取られるようにサポートする
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Circle での対話
47
FacilitatorSpeaker Listener
いいえ
誰に、何を知ってほしいですか?
彼女がなんて言ったのを聞きましたか?
伝えたかったことは今のことですか?
(はいの場合)もっと他にありますか?
※いいえの場合、大抵は、より正確で深い意味がさらに追加で語られます。
はいor
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Facilitator がやること
48
Facilitator
1. 会話と意味をトラックする
話されていることの奥にある意味に注意を向けて、
頭と心身のなかに記憶しておく
※特に未完了の会話や心が動いていた会話に注目する
2. 翻訳する
表面的な言葉のやりとりだけで全部、または一部の対話が
終わってしまった場合、深いところにある意味に翻訳する
• 特別に高かったり低かったりするパワーや権限は持っていない
• 公平(impartial)では在りえないが、
多くの部分を重ね合わせた集合(Omni-Partial)的で複雑な真実を探す
• 場の熱量・エネルギーを大切にする(大声や汚い言葉も排除しない)
• 事前に同僚に自分の評価・判断、恐れを聞いてもらう(同僚の義務)
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49
Post-
Circle
Post-Circle
1. アクション・プランやそれがもたらした結果に関連して、
いま、どのような状態かということについて、
あなたは、誰に、何を知ってもらいたいですか?
 何があったのか?
 どんな意味があったのか?
2. 合意したアクション・プランがもたらした結果に関して、
私たちはどれくらい満足しているのか?
3. 満足している場合は、祝福する!
不満がある場合は、新しいアクション・プランをつくって、
次回のポストサークルを設定する
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コミュニティに向かって歩み寄って行く
50
コンフリクトはコミュニティを理解し発展させる入口である
意味を一緒に創り上げていくなかでコミュニティに近づいていく
自分の行為が他の人にどんな影響を与えたのかについて、
直接的なフィードバックを得て、お互いの痛みを聴き合った時、
つながりはつくられて深まっていく
お互いの生命が織り合わさっていて、
コミュニティのなかで、私たちは一体なのだと実感していく
コンフリクトに歩み寄って行くことは、
コミュニティに歩み寄って行くこと

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リストラティブ・サークルの紹介 20150913

  • 1. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Restorative Circles 2015.09.13 seiji.nagata@gmail.com Restorative Circles Japan長田誠司 Restorative Circles共有会 @西新宿
  • 2. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 1 長田誠司(左) 自己紹介 NVC(Nonviolent Communication)を BayNVC Leadership Program 2013, Findhorn Nonviolence Intensive 2014, CNVC International Intensive Training 2015 などのトレーニングで多 様なトレーナーや先達に学び、自らの人生上のコンフリクトや困難 に適用するなかで、人間の感情や行動や影響力に対する理解や非暴 力の思想や在り方についての学びを体験的に深める。 イギリス、韓国、アメリカで Dominic Barter, Karl Steyaert から トレーニングを受けながら、RC Conference 2015 などの経験や 実践を通してRestorative Circles を学ぶ。 NVCやRCのほか、ナラティブ・アプローチや Art of Hosting and Harvesting Conversations and Works that matter、プロセス ワークの実践を通して、心を持つ生命としての人間の持続可能性に ついて探究している。 選択することなく意識せずに継承してきた社会のシステムによって 損なわれてしまってきた、コミュニティや個々の人々が持つ本来の 多様で豊かな側面をつなぎ直すことで、私たち自身の未来を創造し ていく可能性を模索している。 現在、アクティブ・ラーニングの時代に向けて、 都内の私立高校でRCを試験導入するプロジェクトが進行中。 Restorative Circles Japan 代表 修復的対立ファシリテーター 東京工業大学大学院 理工学部 基礎物理学専攻(素粒子理論)博士後期課程中退
  • 3. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Restorative Circles の位置付け 2 Restorative Justice RCVOC FGC … 99% NVC 純粋モデル 最大化モデル
  • 4. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 3 Nonviolent Communication とは? Marshall B. Rosenberg  感情はニーズが満たされているか 満たされていないかを知らせている  人間のすべての行動・言動は ニーズを満たす試みである  善悪を超えて 肩書きの奥の人間性を見る
  • 5. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 4 変わり者はエゴイストではない。 社会の通念と変わった言動を持つだけだ。 世人がこれを許すのは、 教養や観念によってではない、 付き合いによってである。 付き合ってみて、世人は知るのだ。 自己に忠実に生きている人間を軽蔑する理由が 何処にあるか、と。 小林秀雄『歴史』より
  • 6. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 相手が今いる現実で相手と出会う 5 他者を見つめる時、起点になるのは常に自分です。 まず自分のケアがあって、 ありのまま全部の自分を生きている時、 はじめて他者の生き生きとした命を感じられます。 わたしの命の息遣いが ソナーのように拡がって感応する。 相手の居場所をおぼろげにつかむことができる。 そこで、わたしは本当のあの人に会える。
  • 7. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) NVC のプロセス 6 選択 観察 評価 / 判断 分析 / 診断 非難 / 攻撃 きっかけ 自分の 感情 自分の ニーズ 自分に対する リクエスト 選択観察 相手の 感情に 寄り添う 自分の 感情を 表現する 相手の ニーズに 寄り添う 自分の ニーズを 表現する コネクション リクエスト アクション リクエスト 自己共感する 共感する 誠実に表現する
  • 8. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) NVCの本質は4つの要素を自覚すること 7 NVCは決して言葉そのもの、 あるいは言葉を使うための一連のテクニックではない。 NVCを実践する際の意識と意図は、 沈黙を通じてでも、人間としてのあり方を通じてでも、 表情とボディランゲージを通じてでも表現できる。 実際には、沈黙を通じての共感や、 多種多様な話題、ユーモア、ジェスチャーがあり、 そのすべてがやり取りの流れを支えている。 マーシャル・ローゼンバーグ
  • 9. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) NVC の4つの要素 8 1. 観察 2. 感情 3. ニーズ 4. リクエスト
  • 10. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 9 評価することなしに 観察する能力は 知性の最高の形式である ジッドゥ・クリシュナムルティ 観察 評価
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  • 12. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 11 時間とは、いのちなのです。 そして、いのちは心の中に宿っているのです。 人間がそれを節約しようとすればするほど、 ますますいのちはやせ細っていくのです。 ミヒャエル・エンデ『モモ』から 手段ニーズ
  • 13. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 12 別個には、私たちは一滴である。 一緒になれば、私たちは海である。 リュウノスケ・サトロ 強要リクエスト
  • 14. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 正義/司法システム(Justice System) 13 3つの問い 1. 私の父は、この正義/司法に対するアプローチを、 どこで学んだのでしょうか? 2. この正義/司法システムを採用するにあたって、 なにが私の父の動機となったのでしょうか? 私たちがどうなることを望んでいたでしょうか? 3. このようなやり方から、私の兄と私が実際に学ん だのは、どんなことだったでしょうか?
  • 15. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 力には2種類ある 14 ひとつは 罰への恐怖によって獲得する力で、 もうひとつは 愛のなせるわざで得られる力である 愛にもとづく力は 罰への恐怖によるものより 千倍も効果的で永続的だ マハトマ・ガンジー
  • 16. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 15 あなた 対 私 (あるいは、問題にする) わたしたち (あるいは、命をより素晴らしくする) 評価 (選択的に聞く) 考え (不足に目を向ける/自分か他人を責める) 手段 (選択肢があることを否定する) 強要 観察 (共感的に聞く) 感情 (豊かさに目を向ける/責任を持つ) ニーズ (選択肢があることを認める) リクエスト Power Over/Under 上下関係 Power With 対等な力関係 FEAR Paradigm 恐怖のパラダイム LOVE Paradigm 愛のパラダイム ふたつのパラダイム LISTEN 聞く OBSERVE 観察 VALIDATE 認める EMPATHIZE 共感する FORCE 力 ENEMY IMAGES 仇イメージ AUTHORITY 権威 REWARD & PUNISHMENT 褒美と罰 ©2010 Catherine Cadden and Jesse Wiens • ZENVC.ORG - We honor the influences of Mahatma Gandhi and Marshall Rosenberg.
  • 17. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 問われること どの法が犯されたのか? 誰がやったのか? 彼らはなんに値するのか? 16 支配・コントロールを維持する 報復的司法(Retributive Justice)
  • 18. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 支配構造(Domination Systems) 17 自己の抑圧 「感情」と「ニーズ」を否定する 道徳的評価・判断 分析によって、人間を一生変わることのない「モノ」にする 官僚ことば Amtssprache:「すべき」「しなければならない」といった 選択の自由(=責任)を否定する言葉をナチスの官僚が表現したもの なにに値するかという概念 行動を「アメ」と「ムチ」に結び付ける だれがパワーを 持っているのか?
  • 19. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 問われること だれが傷ついたのか? なにが彼らには必要なのか? だれにその義務や責任があるのか? この状況の中でだれが利害を持っているのか? 解決を見つけるために利害関係者ができることは? 18 コミュニティのバランスを取り戻す 修復的司法(Restorative Justice)
  • 20. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) NVC の4つの要素 19 1. 観察 2. 感情 3. ニーズ 4. リクエスト
  • 21. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 20 Dominic Barter(右) Restorative Circles の生い立ち RCは、イギリス・北ロンドン出身の Dominic Barter によって、ブラジル・リオデジャネイロのスラム街での 試行錯誤のなかから生まれました。 絵ハガキで見た通りの生命の躍動が光輝くような美 しさに心を打たれる一方で、ブラジル社会の貧富のひど い格差、犯罪や殺人・暴力などの構造的な問題に大きな ショックを受けたことがきっかけでした。 「危ない!やめろ!」という周囲の声よりも、自分の なかで大きくなっていく声に突き動かされるように、 Dominic はドラッグ・ギャングが支配しているスラム街 にひとりで入って行き、住民やギャングと対話を数年間 に渡って重ねました。 その対話のプロセスなかで見つけたパターンからできることを試し、多くの失敗を重ねるなかで、 うまくいったものを経験的に体系化していったものが Restorative Circles と名付けられました。 ドラッグギャングへの対応に困っていたブラジルの司法省に注目され国内のプロジェクトを展開 し成功をおさめました。現在、全世界27か国に拡がり各地のコミュニティで実践され発展しています。
  • 22. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 21
  • 23. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 22 Rio de Janeiro
  • 24. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 23 Rocinha
  • 25. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 24 Kids Gang
  • 26. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 25 Drug War in Rio de Janeiro
  • 27. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Restorative Circles とは? コミュニティのセルフケア・システム 26 コンフリクトに向かって 歩み寄って行く 全体性と複雑性を ホールドする お互いを聴き合う能力を 回復する Post- Circle Circle Pre- CirclePre- Circle Pre- Circle Initiate サークル・プロセスの概要
  • 28. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 声が大きくなるのは距離が拡がったから? 27 アムステルダムでのカップルの喧嘩 狭い路地で口論中のカップルを見ていると、奇妙なアイデアが浮かんだ。 彼らは近くにいるにも関わらず、自分の声を大きくしていった。 それは心の距離が大きくなったのを埋めるためではないか? 暴力は声のボリュームを上げきった先の結果 自分の言ったことが相手に理解されていないと感じ、声を大きくしていく それでも理解されないと、人は最大限にボリュームを上げ、暴力に走る 理解が暴力やコンフリクトを減衰させる? 上記のことが正しいとしたら、暴力やコンフリクトに歩み寄って行き、 相互理解を促進することで、そのボリュームを下げられるのではないか? コトバにとって(そして必然的に、ヒトにとって) 応答がないことほど怖ろしいことはない ミハイル・バフチン
  • 29. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) お互いの聴き合う能力を回復する 28 人が話していることを聴くこととその人を聴くことは違う • 人間のすべての行動・言動はニーズを満たす試みである(NVC) • 満たされないニーズの悲劇的な表現(NVC) • 辞書通りのことばの意味ではなく、 そのことばを発している人が表現している奥底の意味(ニーズ、感情)を聴く 十分に聴いてもらえるまで、人は他の人の話を聴けない • 多くの言葉を交わしていても、頭の中は言いたいことでいっぱいになっていて、 特にコンフリクトの最中では、発したことばが相手に受け取られることはない • 「話す」ことよりも「聴く」ということに焦点を当てる モノローグからダイアローグへ ダイアローグは支配的なディスコースを崩壊させる 結論がどうなるか分からない対等な人間同士の間での対話 ただ言葉を交換することを超えて「意味」を共に創り上げていく
  • 30. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 暴力 選択肢とニーズ 選択肢があればあるほど、 暴力の可能性は減少する ⇒ ニーズに戻る 29 あらゆる非難や評価・判断、怒りの表現は 満たされないニーズの悲劇的な表現である。 マーシャル・B・ローゼンバーグ
  • 31. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 真実は生きている 意味のあることを自分の人生に含める 真実は固定されたものでも、 世界と分離しているものでもない。 いまこの瞬間、 私たちの真実はなんだろうか? あなたにとって 人生のいちばん大切なものは何ですか? 30
  • 32. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 真正さ(Authenticity)と脆弱さ(Vulnerability) につながって話し行動を起こす。 奥深い所から出てきたメッセージには、 奥深くを探さないと、応えることが出来ない。 ⇒パワーにつながる大切なリソース 31 自分のなかの 真実から行動を起こす
  • 33. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) コンフリクトに向かって歩み寄っていく 32 コンフリクトはメッセージである あなたにメールが来ています! 「あなたの関係性は更新されました。」 「あなたの人生は変更されました。」 コンフリクトを避けることこそが危険なことである コンフリクトは注意を向けないと気を引くために声を大きくしていく 出現しようとしていた変化は失われ、社会システムや関係性を弱めてしまう ファイティング・ルームはどこにある? 私たちは、お腹が空くし、栄養を取る必要があると知っているので、 すべての家にはなんらかのかたちでキッチンがあります 私たちは、休息を取る必要があると知っているので、 すべての家には、何らかのかたちで寝室があります コンフリクトは共存することの一部であり、日常に自然にあるのに、 建設的なやり方で対立するための場所がないのはなぜだろう? コンフリクトは 危険なのか?
  • 34. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) クネビンフレームワーク 問題解決方法の分類 33 システムの タイプ システム要素の 因果関係 解決の プロセス 最適な 実践方法 Obvious 自明な 誰が見ても すぐにわかる 知覚⇒分類⇒対応 完璧な実践 Complicated 込み入った 専門知識と分析 によってわかる 知覚⇒分析⇒対応 最善の実践 Complex 複雑な 事後的にわかる 探査⇒知覚⇒対応 創発的な実践 Chaotic カオス 因果関係がない 行動⇒知覚⇒対応 奇抜な実践 Disorder 無秩序 なにがなんだか わからない ??? ??? Dave Snowden (2004) ※クネビン(Cynefin) :「自分では気付かないものの人間はさまざまな要素の影響下にある」という意味のウェールズ語
  • 35. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) コンフリクトからイノベーションへ 同じ状況から新らしい物語を再著述する 34 Dee Hock (1992) Chamos 【崩壊】 Chaos 【混沌】 Order 【秩序】 Control 【統制】 Stifling Control 【強制】 イノベーション 効率化 やるべきことが はっきりしている ゴールが たえず動いている Chaodic Path ケイオディックパス マニュアル化 管理・指示
  • 36. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 善悪の判断や相手への非難は対立をめぐって当事者の周り にごく密接に絡みあっているため、何が起こったのか、ま たは何が起こる可能性があったのかについて、他の記述の 余地などまったく無いように見える。 これは、複雑な状況をひとつの状況の、またはその状況に いる人の完璧な要約であるとする描写でひとくくりにして しまうものである。 Winslade & Monk, 1999 35 『ひとくくりにしてしまう描写 』 ナラティヴ・アプローチでの概念
  • 37. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 見ているものを正確に記述するには語彙・意識を変える必要がある 「被害者」「加害者」 1. Author(s) 2. Receiver(s) 3. Conflict Community 36 ACT ACT ACT ACT ACT コンフリクトの 全体性・複雑性を含める 全体性と複雑性をホールドする 入口 A A A A A C R R R RR C C C 間接的に影響を受けた Re-Humanize
  • 38. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) システムの世代交代 1. 新しいシステムを創造する 2. 新しいシステムのサイクルを動かす 3. 新旧のシステムが共存して機能する 4. 新しいシステムがよく機能するようになった時、 古いシステムは静かに寿命を終える 小さくてもいいから新しいシステムを創ろう! システム変革の意味 社会変革には、各個人の意識の変容が必要 システムは、その変容をサポートできる 37 動き出したシステムは止まらない
  • 39. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Dream Justice System 38 3つの問い 1. あなたの家庭、組織、コミュニティでは、どのよ うにコンフリクトを扱っていますか? 2. コンフリクトの扱い方で、うまくいっているもの/ うまくいっていないものはどんなものですか? 3. コンフリクトを理想的に扱っていける夢のような システムが目の前にある時、どんな特徴がありま すか?どんな質や価値が大切にされますか?
  • 40. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 39 平和とは コンフリクトがない状態ではなく コンフリクトに応答する 創造的な方法がある状態です。 消極的な応答でも、 攻撃的な応答でもなく、暴力でもなく、 それらにとって代わる 創造的な方法がある状態です。 ドロシー・トンプソン
  • 41. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) コミュニティを特定する コミュニティとは、リソースとリスクを共有する人たちのこと 40 警察 ギャング 住民 先生生徒 ギャング 住民 警察 生徒 先生 ス ラ ム 街 学 校 こっちで 合意することが とても大切!
  • 42. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) リストラティブ・システムをつくる コミュニティの人々が一緒につくり、一緒に維持していく 41 合意 空間 サポート アクセス 情報 コンフリクトに応答するひとつの選択肢として、リストラティブ・ アプローチを用いることに、コミュニティとして合意する コミュニティでの象徴的な意味、快適さや気楽さ、騒音や他の邪魔 が入らないことに配慮し、サークルの場を開く空間を選定する 意図を共有し、トレーニングをし、サポートすることで、 リストラティブ・プロセスを実践するために必要な人々を育む リストラティブ・プロセスに関する情報が広く伝わるように、 コミュニティにおける最適な方法で広告・掲示する コミュニティ内の誰でもが他からの制約を受けず、自らの意思で、 リストラティブ・プロセスを容易に開始できる手段を発展させる
  • 43. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 42 Restorative Circles System
  • 44. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) リストラティブ・システムの階層 すべてのコンフリクトをサークルで扱う必要はない 43 コミュニティ グループ 対人 個人 自己 共感 共感 調停 RC
  • 45. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) リストラティブ・サークルのプロセスにはステージが3つある 44 リストラティブ・サークル Post- Circle CirclePre- Circle Pre- Circle Pre- Circle Receiver(s) Author(s) Conflict Community Initiate
  • 46. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Pre-Circle 45 Pre- Circle 1. 象徴的な行為を明確に特定する Initiator に対して: 「あなたがリストラティブ・サークルに持ち込みたいと思ったのは、 どんな言動や行動があったからですか?」 他の参加者に対して: 「あなたがリストラティブ・サークルに招かれることになったのは、 どんな言動や行動があったからですか?」 2. その言動や行動は、どんな意味があったのか?(Empathy) 3. 解決するためには、誰がサークルにいる必要があるか? 4. この後のプロセスについて明確にする 5. 先に進みたいか?
  • 47. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Circle Circle 46 Phase 1: 相互理解「私たちはいまどうなのか?」 行為やそれがもたらしたものに関連して、 いまこの瞬間、あなたはどのような状態かということについて、 誰に、何を知ってもらいたいですか? Phase 2: 自己責任「当時なにが起こったのか?」 あなたが行動を決めた瞬間、どんなことを探していたかに関して、 誰に、何を知ってもらいたいですか? Phase 3: 合意された行為「私たちは次になにをしたいのか?」 あなたは、次にどんなことが起こるのを見たいですか? Restorative Circles のファシリテーターの問いは、 お互いに奥底にある本当に伝えたい意味を、 確実に伝え、受け取られるようにサポートする
  • 48. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Circle での対話 47 FacilitatorSpeaker Listener いいえ 誰に、何を知ってほしいですか? 彼女がなんて言ったのを聞きましたか? 伝えたかったことは今のことですか? (はいの場合)もっと他にありますか? ※いいえの場合、大抵は、より正確で深い意味がさらに追加で語られます。 はいor
  • 49. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) Facilitator がやること 48 Facilitator 1. 会話と意味をトラックする 話されていることの奥にある意味に注意を向けて、 頭と心身のなかに記憶しておく ※特に未完了の会話や心が動いていた会話に注目する 2. 翻訳する 表面的な言葉のやりとりだけで全部、または一部の対話が 終わってしまった場合、深いところにある意味に翻訳する • 特別に高かったり低かったりするパワーや権限は持っていない • 公平(impartial)では在りえないが、 多くの部分を重ね合わせた集合(Omni-Partial)的で複雑な真実を探す • 場の熱量・エネルギーを大切にする(大声や汚い言葉も排除しない) • 事前に同僚に自分の評価・判断、恐れを聞いてもらう(同僚の義務)
  • 50. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) 49 Post- Circle Post-Circle 1. アクション・プランやそれがもたらした結果に関連して、 いま、どのような状態かということについて、 あなたは、誰に、何を知ってもらいたいですか?  何があったのか?  どんな意味があったのか? 2. 合意したアクション・プランがもたらした結果に関して、 私たちはどれくらい満足しているのか? 3. 満足している場合は、祝福する! 不満がある場合は、新しいアクション・プランをつくって、 次回のポストサークルを設定する
  • 51. Restorative Circles Japan© 2015 Seiji Nagata All rights reserved. based on the work of Dominic Barter (restorativecircles.org) コミュニティに向かって歩み寄って行く 50 コンフリクトはコミュニティを理解し発展させる入口である 意味を一緒に創り上げていくなかでコミュニティに近づいていく 自分の行為が他の人にどんな影響を与えたのかについて、 直接的なフィードバックを得て、お互いの痛みを聴き合った時、 つながりはつくられて深まっていく お互いの生命が織り合わさっていて、 コミュニティのなかで、私たちは一体なのだと実感していく コンフリクトに歩み寄って行くことは、 コミュニティに歩み寄って行くこと