1. 人工呼吸器の基本③
∼呼吸仕事量を減らす∼

2. 人工呼吸器の目的
✦酸素化の改善
✦換気の改善
✦呼吸仕事量の軽減
✦気道確保

3. 呼吸仕事量が増える原因
①気道抵抗の上昇
人工気道or患者気道。患者気道なら閉塞性肺障害。
②コンプライアンスの低下
肺胞or肺外からの圧迫or胸郭。いづれも拘束性障害。
③呼吸回数の増加
疼痛、低酸素血症、発熱、感染、代謝性アシドーシスなど

4. 呼吸仕事量が増える原因
①気道抵抗の上昇
人工気道or患者気道。患者気道なら閉塞性肺障害。
分泌物・液体貯留、気道の狭窄
気管支喘息、COPDなど
②コンプライアンスの低下
肺胞or肺外からの圧迫or胸郭。いづれも拘束性障害。
無気肺、ARDS
気胸、胸水・腹水貯留
肋骨・胸骨骨折、疼痛、熱傷、
肺線維症
腹腔内圧上昇
バストバンドによる圧迫など
③呼吸回数の増加
疼痛、低酸素血症、発熱、感染、代謝性アシドーシスなど
これらの原因を除去・治療する

5. 閉塞性or拘束性のみかた
FEV1%
(一秒率)
拘束性
正常
混合性
閉塞性
70
80
%VC
(％肺活量)

6. 閉塞性or拘束性のみかた
FEV1%
(一秒率)
拘束性
正常
混合性
閉塞性
70
人工呼吸器管理下
では計測できない
気道内圧波形から読み取る
80
%VC
(％肺活量)

7. 気道内圧波形のみかた
P
気道内圧
(cmH2O)
P＝R✕F＋TV/C＋PEEP
※従量式に限る。

8. 気道内圧波形のみかた
P
気道内圧
(cmH2O)
空気を送り込んでいる
空気を送り込んだ後の回路が
空気が細い通り道をくぐり
閉じた状態
抜けるために圧が上がる
実際に肺胞にかかっている圧
※従量式に限る。

9. 気道内圧波形のみかた
R✕F
最高気道内圧
プラトー圧
TV/C
PEEP
P＝R✕F＋TV/C＋PEEP
※従量式に限る。

10. 気道内圧波形のみかた
10cmH2O以上 異常
5cmH2O以下 正常
最高気道内圧
R✕F＝気道抵抗の上昇
分泌物・液体貯留、気道の狭窄、
気管支喘息、COPDなど
※従量式に限る。

11. 気道内圧波形のみかた
プラトー圧
TV/C＝コンプライアンスの低下
無気肺、ARDS、肺線維症、気胸、胸水・腹水
貯留、腹腔内圧上昇、肋骨・胸骨骨折、疼痛、
熱傷、バストバンドによる圧迫など
※従量式に限る。