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CDN Study in http2study
アカマイ・テクノロジーズ合同会社
2018.04.13
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
自己紹介
塲田 隼也(ばた としや)
アカマイ・テクノロジーズ合同会社 シニア・ソリューション・アーキテクト
http2study歴
2012年頃からちょいちょい参加してました
休日の過ごし方
• 旅に出る!
→ 一泊できるのであれば、海外旅行。
• 犬と散歩!
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
本日の発表内容は原則として発表者の個人的見解に基づいており、 当社としての将来
的な経営戦略、技術戦略、営業方針を正式に表明するものではありません
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
Agenda
CDNベンダによる標準化への参加
HTTP/2 & QUIC & TLS 1.3
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
CDNベンダによる標準化への参加
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
Akamaiによる標準化への参加
目的
 CDN事業者は、ブラウザと共有言語で話せる必要がある
 CDN事業者は、ブラウザに新しいプロトコルを導入してもらえないと意味がない
→ 様々なサービス事業者から数多くのユーザに配信しているという幅広い視点を活かし、
ワーキンググループに知見を提供しています
参加状況
 HTTP/2 Chairmanがアカマイ社員(当時)だった
 QUIC Editorとしてアカマイ社員が参加している
 TLS1.3 OpenSSL Software Foundationに出資し、TLS1.3サポートを加速させている
Akamaiでは、コンテンツ配信の知見を活かすため、社員をIETF等の
ワーキンググループに派遣するなど、標準化に貢献しています!
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
QUIC & HTTP/2 & TLS 1.3
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
AkamaiにおけるHTTP/2
HTTP/2は、Akamai製品においてデフォルトで有効となります
また、Akamai独自のアルゴリズムでできたServer Pushなども利用可能です
HTTP/2の利用
アカマイ
サーバ
Web
サーバ
ユーザ
HTTP/2 HTTP1.1
• お客様Webサーバに手を加えることなく
HTTP/2対応が可能となる
• クリック1つでHTTP/2化が実現できる
HTTP/2のオプション機能
以下の機能をオプションとして利用可能
• Server Push
アカマイサーバよりリソースをプッシュする
• Pre-connect
事前に他リソース取得のために接続を確立する
• Resource Optimizer
アカマイサーバでリソースをBrotli圧縮して配信する
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AkamaiにおけるHTTP/2 (Server Push)
Real User Monitor (RUM)を利用した独自アルゴリズムで、cssとjsを対象として効率的
なServer Push機能を提供しています(2018/04現在)
Real User Monitoringとは RUMを使ったServer Push
以下のステップでServer Push対象のリソースを決定します
アカマイ
サーバ
アカマイ
サーバ
測定用jsを付与したhtmlを返却
htmlページを要求
beacon情報を送信
• html返却時、アカマイサーバにて測定用
jsを付与して返却する
• それで得られたbeacon情報を集計し、
実際のユーザ体験を可視化している
サンプリング
フィルタリング
順番の最適化
Server Push対象のリソース決定
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
AkamaiにおけるHTTP/2 (Piez)
ChromeへのAdd-on「Piez」を使用することで、アカマイの機能(画像最適化、Server
Push、Pre-connect、Resource Optimizer)の効果を確認できます
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
AkamaiにおけるHTTP/2 (Demo)
Pre-connect対象
Server Push対象
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AkamaiにおけるQUIC
Akamaiプラットフォームにおいて、Media Accelerationとして、ダウンロードやス
トリーミング配信で6月1日より使用可能となります
AkamaiプラットフォームでQUICを利用するためには、
• メディア製品をご契約されていること
• *.akamaized.net、*.akamaihd.netで配信すること
• 設定において、Media Accelerationを有効にすること
が必要となります
※ただし、他プロダクトでも使用可能なケースがあります
QUICの利用
アカマイ
サーバ
Web
サーバ
ユーザ
QUIC HTTP1.1
• お客様Webサーバに手を加えることなく
QUIC対応が可能
• クリック1つでQUIC配信が可能
QUICご利用の条件
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AkamaiにおけるQUIC (効果測定)
HLS動画ファイルを取得するのに要した時間の合計は、HTTP1.1と比較して約
半分となり、高速化が確認されました
HTTP1.1を利用した時のWaterfall
Media Accelrationを有効にした時のWaterfall
HLS動画ファイル10個を取得するのに要した時間
46.53 sec
23.98 sec
約半分に高速化!
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AkamaiにおけるTLS 1.3
Draft21もしくは23に対応したopensslを利用すれば、Akamaiプラットフォームと
TLS 1.3で接続することが現時点でも可能です
IETFでの標準化が完了すると、以下のようにAkamaiプラットフォームの設定が変更され、Akamaiを
ご利用のすべてのお客様がTLS 1.3を利用できる状態になります
IETFでの標準化完了前 IETFでの標準化完了後
Akamaiプラットフォームの
デフォルトTLSバージョン
TLSv1.0-v1.2 TLSv1.0-v1.3
デフォルトCipherProfile
TLS 1.3対応の
Cipher Profile
TLS 1.3対応の
Cipher Profile
※Cipher ProfileがTLS 1.3対応のものになっていない場合は、Profileの変更が必要となります
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AkamaiにおけるTLS1.3 (Demo)
# LD_LIBRARY_PATH=./ ./apps/openssl s_client -connect h2test.bata.tokyo:443 --tls1_3
CONNECTED(00000003)
(中略)
---
New, TLSv1.3, Cipher is TLS13-AES-256-GCM-SHA384
Server public key is 2048 bit
Secure Renegotiation IS NOT supported
Compression: NONE
Expansion: NONE
No ALPN negotiated
Early data was not sent
SSL-Session:
Protocol : TLSv1.3
Cipher : TLS13-AES-256-GCM-SHA384
Session-ID:
Session-ID-ctx:
Master-Key: B6CF6B4BAD211749228DE62206CB224C8F245B0A932CA8F70906828BC6058BBD9AC91E12F7EB022A5C430615A95FEB68
PSK identity: None
PSK identity hint: None
SRP username: None
Start Time: 1523690447
Timeout : 7200 (sec)
Verify return code: 20 (unable to get local issuer certificate)
Extended master secret: no
---
read R BLOCK
Openslによるテスト
Openslテスト時のパケットキャプチャ
©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM
Akamai Tech Summit
日時:2018/6/21(木)10:00~18:00
場所:Akamai Technologies 東京オフィス (京橋)
レジストレーションサイト:4/27オープン予定
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  • 1. CDN Study in http2study アカマイ・テクノロジーズ合同会社 2018.04.13
  • 2. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM 自己紹介 塲田 隼也(ばた としや) アカマイ・テクノロジーズ合同会社 シニア・ソリューション・アーキテクト http2study歴 2012年頃からちょいちょい参加してました 休日の過ごし方 • 旅に出る! → 一泊できるのであれば、海外旅行。 • 犬と散歩!
  • 3. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM 本日の発表内容は原則として発表者の個人的見解に基づいており、 当社としての将来 的な経営戦略、技術戦略、営業方針を正式に表明するものではありません
  • 4. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM Agenda CDNベンダによる標準化への参加 HTTP/2 & QUIC & TLS 1.3
  • 5. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM CDNベンダによる標準化への参加
  • 6. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM Akamaiによる標準化への参加 目的  CDN事業者は、ブラウザと共有言語で話せる必要がある  CDN事業者は、ブラウザに新しいプロトコルを導入してもらえないと意味がない → 様々なサービス事業者から数多くのユーザに配信しているという幅広い視点を活かし、 ワーキンググループに知見を提供しています 参加状況  HTTP/2 Chairmanがアカマイ社員(当時)だった  QUIC Editorとしてアカマイ社員が参加している  TLS1.3 OpenSSL Software Foundationに出資し、TLS1.3サポートを加速させている Akamaiでは、コンテンツ配信の知見を活かすため、社員をIETF等の ワーキンググループに派遣するなど、標準化に貢献しています!
  • 7. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM QUIC & HTTP/2 & TLS 1.3
  • 8. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるHTTP/2 HTTP/2は、Akamai製品においてデフォルトで有効となります また、Akamai独自のアルゴリズムでできたServer Pushなども利用可能です HTTP/2の利用 アカマイ サーバ Web サーバ ユーザ HTTP/2 HTTP1.1 • お客様Webサーバに手を加えることなく HTTP/2対応が可能となる • クリック1つでHTTP/2化が実現できる HTTP/2のオプション機能 以下の機能をオプションとして利用可能 • Server Push アカマイサーバよりリソースをプッシュする • Pre-connect 事前に他リソース取得のために接続を確立する • Resource Optimizer アカマイサーバでリソースをBrotli圧縮して配信する
  • 9. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるHTTP/2 (Server Push) Real User Monitor (RUM)を利用した独自アルゴリズムで、cssとjsを対象として効率的 なServer Push機能を提供しています(2018/04現在) Real User Monitoringとは RUMを使ったServer Push 以下のステップでServer Push対象のリソースを決定します アカマイ サーバ アカマイ サーバ 測定用jsを付与したhtmlを返却 htmlページを要求 beacon情報を送信 • html返却時、アカマイサーバにて測定用 jsを付与して返却する • それで得られたbeacon情報を集計し、 実際のユーザ体験を可視化している サンプリング フィルタリング 順番の最適化 Server Push対象のリソース決定
  • 10. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるHTTP/2 (Piez) ChromeへのAdd-on「Piez」を使用することで、アカマイの機能(画像最適化、Server Push、Pre-connect、Resource Optimizer)の効果を確認できます
  • 11. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるHTTP/2 (Demo) Pre-connect対象 Server Push対象
  • 12. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるQUIC Akamaiプラットフォームにおいて、Media Accelerationとして、ダウンロードやス トリーミング配信で6月1日より使用可能となります AkamaiプラットフォームでQUICを利用するためには、 • メディア製品をご契約されていること • *.akamaized.net、*.akamaihd.netで配信すること • 設定において、Media Accelerationを有効にすること が必要となります ※ただし、他プロダクトでも使用可能なケースがあります QUICの利用 アカマイ サーバ Web サーバ ユーザ QUIC HTTP1.1 • お客様Webサーバに手を加えることなく QUIC対応が可能 • クリック1つでQUIC配信が可能 QUICご利用の条件
  • 13. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるQUIC (効果測定) HLS動画ファイルを取得するのに要した時間の合計は、HTTP1.1と比較して約 半分となり、高速化が確認されました HTTP1.1を利用した時のWaterfall Media Accelrationを有効にした時のWaterfall HLS動画ファイル10個を取得するのに要した時間 46.53 sec 23.98 sec 約半分に高速化!
  • 14. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるTLS 1.3 Draft21もしくは23に対応したopensslを利用すれば、Akamaiプラットフォームと TLS 1.3で接続することが現時点でも可能です IETFでの標準化が完了すると、以下のようにAkamaiプラットフォームの設定が変更され、Akamaiを ご利用のすべてのお客様がTLS 1.3を利用できる状態になります IETFでの標準化完了前 IETFでの標準化完了後 Akamaiプラットフォームの デフォルトTLSバージョン TLSv1.0-v1.2 TLSv1.0-v1.3 デフォルトCipherProfile TLS 1.3対応の Cipher Profile TLS 1.3対応の Cipher Profile ※Cipher ProfileがTLS 1.3対応のものになっていない場合は、Profileの変更が必要となります
  • 15. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM AkamaiにおけるTLS1.3 (Demo) # LD_LIBRARY_PATH=./ ./apps/openssl s_client -connect h2test.bata.tokyo:443 --tls1_3 CONNECTED(00000003) (中略) --- New, TLSv1.3, Cipher is TLS13-AES-256-GCM-SHA384 Server public key is 2048 bit Secure Renegotiation IS NOT supported Compression: NONE Expansion: NONE No ALPN negotiated Early data was not sent SSL-Session: Protocol : TLSv1.3 Cipher : TLS13-AES-256-GCM-SHA384 Session-ID: Session-ID-ctx: Master-Key: B6CF6B4BAD211749228DE62206CB224C8F245B0A932CA8F70906828BC6058BBD9AC91E12F7EB022A5C430615A95FEB68 PSK identity: None PSK identity hint: None SRP username: None Start Time: 1523690447 Timeout : 7200 (sec) Verify return code: 20 (unable to get local issuer certificate) Extended master secret: no --- read R BLOCK Openslによるテスト Openslテスト時のパケットキャプチャ
  • 16. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM Akamai Tech Summit 日時:2018/6/21(木)10:00~18:00 場所:Akamai Technologies 東京オフィス (京橋) レジストレーションサイト:4/27オープン予定
  • 17. ©2018 AKAMAI | FASTER FORWARDTM

Notas del editor

  1. ・Akamaiはハワイ語 (intelligent, smart, clever)