スクラム道関西主催 第９回スクラムナイトの資料です。

1. 2017/11/14
スクラム道関西
スクラムナイト Episode 09
心理的安全性ってなに？
それって美味しいの？

2. Photo by Virginia L. – thank you / Adapted.
まずはじめに

3. スクラムナイト
スクラム道関西の主催による、スクラムや関連する事柄を少しだけ深く考えてみよ
うというイベントです。
現場での実践にクローズアップしながら、登壇者、参加者全員でよりよい開発のた
めの情報を共有し、幸せなスクラムの実践者を少しでも増やそうという考えで開催
していくイベントです。

4. 本日のナイト役
森田 和則
ゲーム業界でQAエンジニアをしています
品質を上げる為に「チーム」「心理的安全性」「スキル
アップ」等のキーワードにくびったけ
・2014年頃にアジャイル・スクラムを知る
・2015年末くらいから、社外での登壇を開始
・2017年にジェフ・サザーランド博士の研修を受け
認定スクラムマスター取得
購入した商品を手にする男性＝５日午前９時４０分、大阪市北区

5.  聞いてみたかった
 他の業種・立場の人が考える心理的安全性ってなんだろう？
 実は心理的安全性を高めているつもりが、立場によって逆もありえる？
 ワークショップをしたかった
 皆さんを頼りにしています。一緒に学ばせて下さい
 持ち帰ってもらいたい
 明日から開始できる心理的安全性を高める種まき
ナイト役に立候補した理由

6. Psychological safetyを和訳した心理学用語
メンバー一人ひとりが、気兼ねなく発言でき、
「本来の自分を安心してさらけ出せる」
と感じられるような雰囲気や場、状態
心理的安全性とは

7.  遅くまで残ってる人がいると帰りづらい
 気軽に相談できない
 助けてって言えない
 必要以上の事はしない
 自分自身が良ければＯＫ
心理的安全性が無いと

8. それって
チームじゃない

9. DevLOVE関西 「心理的安全性」 のことに思いを馳せてみる

10.  なんでも気軽に発言ができる
 社員・出向社員などで境界線が無い
 間違っている事を指摘しあえる
言える化

11. 注意
心理的安全性は
銀の弾丸ではありません。

12. ゲーム業界って？

13.  技術革新のペース
 ５～８年で新しいゲーム機が発売。ＶＲも現れた。ではこの先さらに？
 開発期間とリリース
 開発に３～４年かかったり、それ以上のプロジェクトも存在する
 発売してユーザー（一般消費者）に届くまで売れるかどうかわからない
 ゲームの種類
 アーケードゲーム、コンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム等
ゲーム業界

14.  プロダクトへの愛が強い人が多い
 「こっちの方が面白い」「それは面白いと思えない」と怒鳴りあったり
 好きだからやっている
 楽しい事大好き
 研修等のロールプレイ大好き。ノリノリ。
 大きなプロジェクトがこけたら会社がつぶれるかもと思っている
ゲーム業界で働く人って

15. ユーザーに喜んでもらう為、
品質を高める為、
生き残る為、
学び続ける
Photo by Eli Francis on Unsplash

16. こんな事ありませんか？

17. 遅れそうという「不安」を発言すると、
「プランを持って来い」
「ネガティブな意見を持ってくるな」と言われる
スケジュールが遅延する
Photo by Andy Beales on Unsplash

18. そのうち大変な事になるだろうし、
何事も放置が一番だ。
できる事だけやろう。
そんな事言われたら・・・

19. 社内勉強会に参加しづらい・・・と感じる
隣の席の先輩が参加していない。
こんなプロジェクトの状況で
参加してもいいのか不安・・・

20. ・参加するのやめよう
・勉強会はこっそりやろう
・知ってる人だけで集まれば良い
なんだか

21. そんな事が続くと
モチベーションが下がる
新しい事への
やる気がなくなる
今持っている
技術のままで作る
・品質が上がらない
・技術力が上がらない

22. そんな人達を少しでもサポートしたい
Photo by rawpixel.com on Unsplash

23. Photo by Luca Upper on Unsplash
やりたい事がある人がアクションを起こせるようになる
こっそりではなく成果を公表し評価を得る事ができる
 どうでもよかった人が楽しそうだからと寄ってくる
サポートする事で

24.  それは、もっと個人ががんばって言うべき。
 気にしなければいい
 （外部から）せっかくアジャイル学んでるんだからプロジェクトなんとかしようよ
 心理的安全性って・・・そんな過保護な感じの馴れ合いなんて
社内でこんな事を言われませんか？
Photo by Štefan Štefančík on Unsplash

25. 社内でこんな事を言われませんか？
 それは、もっと個人ががんばって言うべき。
 言えない人にも理由がある
 気にしなければいい
 いやいや。それ出来たら出来てる
 （外部から）せっかくアジャイル学んでるんだからプロジェクトなんとかしようよ
 なにその他人事感
 心理的安全性って・・・そんな過保護な感じの馴れ合いなんて
 違う。不安を伝えたり、間違いを指摘し合える関係作りだ

26. 組織の空気を変える
組織
開発
プロジェクト
個人
プロジェクト
個人
非開発
個人
複数の小さなグループから
アプローチする
↓
ある程度「集」にした後、
大きな範囲からアプローチを行う
↓
組織・部署で当たり前になる
↓
安心して個人が動きやすくなる

27. その１．
素早く共有したり、
雑な事を言える雰囲気を作る

28. ChatWork部屋に全社員・役員をぶち込む
【目的】
雑な事を発信できるようにする。何か疑問、アクションがあった時に発信したり
称えあったり、笑いあったり、くだらない話や真面目な話をしてみたり。
こんな事を感じ取って欲しい
 誰に聞いたら良いかわからない事とか、とりあえず発信しても良いんだ。
 こんな事言っていいんだ。やっていいんだ。
 モヤッとしてる事言っていいんだ。

29. 始めるまでの仕掛け
プログラマーセクションで、
勉強会、書籍、ブログ、 その他Kaizen等の情報発信部屋を作る
執行役員がいる、とある大所帯のセクションで、
少人数でスタート
派生して同じような物が乱立する。
（同じ内容をコピーして貼り付けたり）
まとめちゃう？全員放り込んでもいっか？

30. 運用に関して
 退室自由
 興味なければ出て行って下さい。
 非難・否定禁止
 それでも何か言いたい事ある人は、管理者まで
 まずは非難・否定されない事をわかってもらう
 時期をみて情報の質や発信量をコントロール

31. その２．
勉強会への組織的な理解を得る為、
勉強会や、発表の場を作る

32. ごめんなさい
また別の機会に！

33.  心理的安全性は銀の弾丸ではない
 言いやすい雰囲気・場を作るのであって、その先は別のお話
 心理的安全性を高める為に上位グループへのアプローチを忘れない
 チームだけのアプローチではなく、効果最大限発揮されるように
各チームに働きかけ、多くを巻き込み当たり前にする
まとめ

34. グループディスカッション

35.  グループ分け（５分）
 自己紹介（１０分）
 ディスカッション１ 事例の共有
 各々現場で感じている「心理的安全性がない」事例を出し合う
 ディスカッション２ アイデア出し
 事例に対して、解決できないかチームで話し合う
 各グループの発表
グループディスカッション

36. 席替えをしよう！
Photo by Jade Masri on Unsplash

37.  自身の名前
 立場・役割
 その立場・役割に対してどういった責務があるか
自己紹介
Photo by rawpixel.com on Unsplash

38.  各々現場で感じている「心理的安全性がない」事例を出し合う
 立場によって違う物は無いか？
 とにかく量を出そう
ディスカッション１ 事例の共有

39.  出し合った事例が解決できないかグループで話し合う
 短期での「解決方法」や、「浸透させる方法」
 上位その他を大勢を巻き込む方法
ディスカッション２ アイデア出し
Photo by Olga Guryanova on Unsplash

40. 発表
Photo by Tim Napier on Unsplash

41. まとめ

42.  心理的安全性は場所・立場によって違う
 組織的に上位から浸透させていく必要もある
 相手を信頼する
 何事も許せる心が必要
 素晴らしいチーム文化を作る
あらゆる人間関係の衝突は、
謙虚・尊敬・信頼の欠如によるものだ。
「Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」 より
問題は大体が「人間関係」

43. 今回いろいろ話はできましたか？
なぜここで話す事が出来たのでしょうか？
そういった話を会社では出来ないですか？
まずは社内で話をする
それが最初のアクションではないでしょうか

44. Photo by Virginia L. – thank you / Adapted.