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DAISUKE YAMAMOTO
Department of Neurology, Shonan Kamakura General Hospital
Neurological examination and diagnostic approach for motor disorder
ミニマム!運動障害の
患者さんに出会ったら
Introduction
運動障害について考えなければいけないシチュエーションは多いです。動けるか動けな
いか?は言うまでもなく重大なテーマであり、神経領域の診療ではメジャーな検討事項
の一つであります。神経領域以外でも、救急診療・外来/入院診療で話題に上がること
も多い事でしょう。ここでは、運動障害の診察の仕方、考え方について学べるスライド
を作ってみました。簡単には語れない内容ではありますが、わかりやすさを重視して作
成しています。カルテ記載の方法、患者説明も含めて言及しており、実践的な内容が学
べるように工夫しています。
運動障害の見方の入り口
運動障害の導入で、まずはじめに確認する事。
それぞれの場合で、原因は以下のように分類できます。
力が入らない場合 → 脳の問題、脊髄の問題、末梢神経の問題、筋肉の問題
神経筋接合部の問題
力は入るが動けない場合 →「運動調節」の問題
まずは入り口で、「力は入るが、動けない場合」の可能性を検討するようにしましょう。
まずは運動障害が、「力が入らなくて動けないのか?」
それとも「力は入るけど動けないのか?」
この二つを考えることから始めます。
運動障害
・力が入らない場合
・力は入るが動けない場合
SUMMARY
力は入るけど動けない場合
→運動調節の問題
運動障害において
運動調節障害を、まずは独立して
理解することが重要です。
運動失調とは、「筋力低下がないのにもかかわらず、力の入り具合を微調節する
ことができないことにより、運動が拙劣になること」と言えます。
パーキンソニズム(無動)とは、「筋力低下がないのにもかかわらず、脳深部の
機能障害により、動きが遅くなったり、少なくなったりすること」と言えます。
この二つについて理解し、説明ができると、ロジカルに患者説明ができます。
力が入るが動けないのは、運動調節の問題によります。
そして、運動調節が悪い場合は、2通りを考えます。
ひとつは、運動失調の可能性。
もうひとつは、パーキンソニズム(無動)の可能性。
運動障害
・力が入らない場合
・力は入るが動けない場合
・運動失調の場合
・パーキンソニズム(無動)の場合
SUMMARY
診察では、二つの運動失調を評価する手技を学びましょう。
小脳性失調をみる試験 →指鼻試験・膝踵試験
感覚性失調をみる試験 →Romberg試験
感覚性失調をみるのに、Romberg試験だけでは不十分です。臨床現場で感
覚性失調を評価する頻度は少ないと思われますので、ここではRomberg試
験だけ記載しています。臨床では、小脳性失調の頻度の方が多いです。
①力は入るけど動けない→運動失調の可能性
運動失調はシンプルには、
小脳性失調と感覚性失調に分けられます。
運動障害
・力が入らない場合
・力は入るが動けない場合
・運動失調の場合
・小脳性失調の場合:四肢失調の診察
・感覚性失調の場合:深部感覚の診察
・パーキンソニズム(無動)の場合:無動の診察
SUMMARY
無動、振戦、筋強剛がパーキンソニズムでしたね。運動障害に関しては、主たる症
状は無動ですので、パーキンソニズムの中の、無動を診察で確認して下さい。
無動の診察→指タップ、グーパー、足タップ
運動障害が問題になるときに、パーキンソニズムは実にメジャーなテーマです。
評価ができるようになると診療に幅が広がります。
②力は入るけど動けない→パーキンソニズム(無動)の場合
無動の診察ができるようになりましょう。
運動障害
・力が入らない場合
・力は入るが動けない場合
・運動失調の場合
・小脳性失調の場合:四肢失調の診察
・感覚性失調の場合:深部感覚の診察
・パーキンソニズム(無動)の場合:無動の診察
SUMMARY
運動障害について評価しようとしたとき、まずはその入り口に二つのことを
考えます。運動機能障害が、「力が入らなくて動けないのか」、「力は入る
が運動調節障害があり動けないのか」、を検討します。
後者の運動調節障害は二つに大きく分けられます。一つは運動失調です。運
動失調は小脳性失調と感覚性失調に分かれます。もう一つの運動調節障害は、
パーキンソニズム(無動)です。
運動失調と無動の診察を加えることで、「力は入るが動けない」を評価でき
ます。この検討を行い、次に力が入らない場合にについて検討していきます。
ここまでのまとめ
力が入らない場合→
軽微な麻痺を検出する方法
脱力を診察するのに、
まず覚えてほしい診察技法。
上肢Barre試験とMingazzini試験を覚えましょう。これらは軽微な麻痺を検出する
診察方法です。これをミニマムな診察として覚えましょう。
上肢の軽微な麻痺を検出する試験:「上肢Barre試験」
下肢の軽微な麻痺を検出する試験:「Mingazzini試験」
これら試験の名称については色々意見があるところですが、ここではわかりやすさ
を重視して上記の記載を採用しています。
力が入らない場合→軽微な麻痺を検出する方法
上肢Barre試験とMingazzini試験
力が入らない場合→
MMTについて
MMTについて、もう一度見直してみましょう。
力が入らない場合→MMT
MMTは関節ごとに記載すると、記載もし
やすいですし、読む側もわかりやすいです。
記載者にも第3者にも、わかりやすさを重
視した記載は私は価値が高いと考えます。
ここでは関節ごとの記載をお勧めしてみま
す。視覚的なわかりやすさに優れています。
□MMT
(上肢)
肩関節外転
肘関節屈曲 肘関節伸展
手関節背屈 手関節屈曲
手指伸展 手指屈曲
(下肢)
大腿屈曲
膝関節屈曲 膝関節伸展
足関節底屈 足関節背屈
脱力の評価で、
追加して評価すること
「腱反射」による部位診断
反射が亢進していれば、中枢神経系(
脳と脊髄)の問題。反射が低下してい
れば、末梢神経の問題と言えます。
反射の亢進・低下って曖昧で難しいで
すよね。まずは、これはさすがに亢進
しているよな!という判断ができれば
いいと思います。
□腱反射
上腕二頭筋反射
上腕三頭筋反射
腕橈骨筋反射
膝蓋腱反射
アキレス腱反射
病的反射:バビンスキー反射
そしてバビンスキー反射はかなり重要です。こ
れは陽性だったら明らかに問題です。バビンス
キーは面倒ではありますが、なるべく評価する
ようにして下さい。
追加で評価すること
筋萎縮があるか?
感覚障害があるか?
筋肉が痩せていて脱力なのか、筋肉の
痩せがないのか、は重要です。筋肉の
痩せがある場合には、脳神経内科疾患
の守備範囲になりますので、それだけ
で脳神経内科へ紹介もありでしょう。
感覚障害の合併もわかりやすいので、
この情報を確認することも難しい事で
はありません。
□筋萎縮があるかどうか?
→筋肉疾患 OR
末梢神経疾患 OR
ALS
□感覚障害があるかどうか?
→末梢神経疾患 OR
脊髄障害
追加で評価すること
歩行の様子は確認する
歩行評価は大切です。
ちゃんと歩けるかどうか?は、簡単にで
きる運動障害の確認方法ですので、ぜひ
診察に加えていただきたいことです。
ベッド上だったり、坐位では、患者さん
の運動障害の主訴がはっきりわからない
ことも多々あります。
実際に歩いてもらうと、やはり運動障害
がある、ということがわかります。
歩いてもらうことは非常に重要です。
歩いて変なら、やはり変です。
運動障害の原因が、力が入らないか?運動調節の問題なのか?を評
価する。力が入らない場合に、軽微な麻痺を評価するために、上肢
Barre試験とMingazzini試験を行う。またMMTをとる。MMTは
関節ごとの評価で記載してみるのが提案。腱反射も評価する。
脱力の情報に加えて、筋萎縮を伴っているかどうか?感覚障害を
伴っているか?は局在評価に参考になる。また、歩行の様子も確認
すること。
これらを、まとめると次のスライドのごとくとなる。
続いて、神経所見のテンプレートは次のごとくとなる。
ここまでのまとめ
運動障害
・力が入らない場合
・導入:バレーとミンガッチーニ
・関節ごとのMMT
・腱反射+病的反射(バビンスキー)
・局在を考えるにあたって合わせてみる所見:筋萎縮、感覚障害
・力は入るが動けない場合
・運動失調の場合
・小脳性失調の場合:四肢失調の診察
・感覚性失調の場合:深部感覚の診察
・パーキンソニズム(無動)の場合:無動の診察
SUMMARY
□運動
上肢Barre試験
Mingazzini試験
MMT
肩関節外転
肘関節屈曲 肘関節伸展
手関節背屈 手関節屈曲
手指伸展 手指屈曲
大腿屈曲
膝関節屈曲 膝関節伸展
足関節底屈 足関節背屈
□腱反射
上腕二頭筋反射 上腕三頭筋反射
腕橈骨筋反射
膝蓋腱反射 アキレス腱反射
病的反射:Babinski反射
□運動調節障害
四肢運動失調 :指鼻指試験
膝踵試験
深部感覚障害 :Romberg試験
パーキンソニズム :無動
指タップ グーパー 足タップ
□歩行
□感覚障害
□筋萎縮
TEMPRATE
神経障害局在の推測
症状に由来する、神経障害部位の診断について。
症状の組み合わせのヒントが、
診断に役立ちます。
力が入らない のみ :脳梗塞、ALS、筋疾患、重症筋無力症
力が入らない+筋萎縮 :ALS、筋疾患、末梢神経障害
力が入らない+感覚障害:末梢神経障害、脊髄障害、脳障害
力が入らない+反射亢進:脳障害、脊髄障害
力が入らない+反射低下:末梢神経障害、筋疾患
力は入るが動けない+小脳性失調:小脳障害、脳幹障害
力は入るが動けない+感覚性失調:末梢神経障害、脊髄障害
力は入るが動けない+無動 :脳深部障害
(パーキンソン病、パーキンソン症候群など)
局在診断を考えるヒント
これらの組み合わせ参考にしてみて下さい。
ケーススタディ
このスライドのテーマは、運動障害の入り口を
整理して、評価について習熟する、であります。
それを意識して記載しています。
病歴から、「慢性経過で進行性増悪の疾患だな」、ということは分かった。
運動障害について一通り診察しましょう。
運動障害が脱力によるのかどうか?を入り口として考えましょう。
ケーススタディA
一年経過で歩行が緩慢になった、
という主訴で外来受診した80歳男性。
□運動
上肢Barre試験 ―/―
Mingazzini試験 ―/―
MMT(RT/LT)
肩関節外転 5/5
肘関節屈曲 5/5 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 5/5 手関節屈曲 5/5
手指伸展 5/5 手指屈曲 5/5
大腿屈曲 5/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上腕二頭筋反射 +/+
上腕三頭筋反射 +/+
腕橈骨筋反射 +/+
膝蓋腱反射 +/+ アキレス腱反射 +/+
病的反射:Babinski反射 底屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :指鼻指試験 正常
膝踵試験 正常
深部感覚障害 :Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動
指タップ グーパー 足タップ
→両手、両下肢で動作の緩慢さあり
□歩行
歩幅は狭い。ゆっくりとした歩行。
ターンでより緩慢になる。
□感覚障害
なし
□筋萎縮
なし
TEMPRATE
□運動
上肢Barre試験 ―/―
Mingazzini試験 ―/―
MMT(RT/LT)
肩関節外転 5/5
肘関節屈曲 5/5 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 5/5 手関節屈曲 5/5
手指伸展 5/5 手指屈曲 5/5
大腿屈曲 5/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上腕二頭筋反射 +/+
上腕三頭筋反射 +/+
腕橈骨筋反射 +/+
膝蓋腱反射 +/+ アキレス腱反射 +/+
病的反射:Babinski反射 底屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :指鼻指試験 正常
膝踵試験 正常
深部感覚障害 :Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動
指タップ グーパー 足タップ
→両手、両下肢で動作の緩慢さあり
□歩行
歩幅は狭い。ゆっくりとした歩行。
ターンでより緩慢になる。
□感覚障害
□筋萎縮
TEMPRATE
わかったこと
・力は入るが動きが悪い。
・運動調節障害と思われた。
・運動失調ではない。
・パーキンソニズムがある。歩行もゆっくり、小刻み歩行の様子。
脳深部の障害と考えた。
まとめ
・無動による運動調節障害が、運動障害の原因らしい。
患者説明
「力は入るが、動きが悪い。という場合は、運動調節の問題と考えます。
運動調節障害の中でも、動きの遅さが目立ちます。この場合には、脳深部
の機能障害を考慮します。運動のプログラミングが悪いと、動きが遅くな
ります。脳深部の機能障害を来たす疾患としては、パーキンソン病などが
あります。それらの可能性を考えて、評価を加えていきましょう。」
ケーススタディA 脳深部障害:パ-キンソン病
一年経過で歩行が緩慢になった、
という主訴で外来受診した80歳男性。
→無動による運動調節障害
「急性経過で悪化する病気」ということは理解できた。
構音障害もあるので、首から上(脳の症状)だろうな、とは思われた。
運動障害について一通り診察しましょう。
運動障害が脱力によるのかどうか?を入り口として考えましょう。
ケーススタディB
3日間の経過で歩けなくなった20歳男性。
発語の聞き取りにくさ(構音障害)もある。
□運動
上肢Barre試験 ―/―
Mingazzini試験 ―/―
MMT(RT/LT)
肩関節外転 5/5
肘関節屈曲 5/5 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 5/5 手関節屈曲 5/5
手指伸展 5/5 手指屈曲 5/5
大腿屈曲 5/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上腕二頭筋反射・上腕三頭筋反射
腕橈骨筋反射 ・膝蓋腱反射・
アキレス腱反射
→正常もしくは低下
病的反射:Babinski反射 底屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :
指鼻指試験 両側拙劣である
膝踵試験 両側拙劣である
深部感覚障害 :
Romberg試験 起立保持ができない
パーキンソニズム :無動
指タップ グーパー 足タップ
→動作の緩慢さはない。
□歩行
坐位もぐらぐらして難しい。
起立も動揺性が強くて歩行不可。
□感覚障害 なし
□筋萎縮 なし
TEMPRATE
□運動
上肢Barre試験 ―/―
Mingazzini試験 ―/―
MMT(RT/LT)
肩関節外転 5/5
肘関節屈曲 5/5 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 5/5 手関節屈曲 5/5
手指伸展 5/5 手指屈曲 5/5
大腿屈曲 5/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上腕二頭筋反射・上腕三頭筋反射
腕橈骨筋反射 ・膝蓋腱反射・
アキレス腱反射
→正常もしくは低下
病的反射:Babinski反射 底屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :
指鼻指試験 両側拙劣である
膝踵試験 両側拙劣である
深部感覚障害 :
Romberg試験 起立保持ができない
パーキンソニズム :無動
指タップ グーパー 足タップ
→動作の緩慢さはない。
□歩行
坐位もぐらぐらして難しい。
起立も動揺性が強くて不可。
□感覚障害 なし
□筋萎縮 なし
TEMPRATE
わかったこと
・力は入るが動きが悪い。
・運動調節障害と思われた。
・運動失調である。
・パーキンソニズムはない。
まとめ
・運動失調による運動調節障害。
患者説明
「力は入るが、動きが悪い。という場合には運動調節の問題と考えます。
運動調節の中でも、失調症状が目立ちます。失調症状のうち、小脳性失調
考慮します。小脳障害を来たす疾患について検討すべきです。髄液検査や
MRIなど評価を加えていきましょう。」
ケーススタディB 小脳障害:小脳炎うたがい
3日間の経過で歩けなくなった20歳男性。
発語の聞き取りにくさ(構音障害)もある。
→運動失調による運動調節障害
「急性経過で進行している」病態。
構音障害もあるので、首から上(脳の病変)なんだろうなと思われた。
運動障害について一通り診察しましょう。
運動障害が脱力によるのかどうか?を入り口として考えましょう。
ケーススタディC
起床時からの右上下肢の脱力がある。
やや進行している経過で来院した60歳男性。
発語の聞き取りにくさ(構音障害)もある。
□運動
上肢Barre試験
右で回内、軽度下垂
Mingazzini試験
右で軽度下垂、挙上保持可能
MMT(RT/LT)
肩関節外転 4/5
肘関節屈曲 4/5 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 4/5 手関節屈曲 4/5
手指伸展 4/5 手指屈曲 4/5
大腿屈曲 4/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上下肢ともに、右側で亢進しているか
もしれない。
病的反射:Babinski反射 背屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :指鼻指試験 正常
膝踵試験 正常
深部感覚障害 :Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
なんとか歩行可能。右足引きずる様あり。
□感覚障害 なし
□筋萎縮 なし
TEMPRATE
□運動
上肢Barre試験
右で回内、軽度下垂
Mingazzini試験
右で軽度下垂、挙上保持可能
MMT(RT/LT)
肩関節外転 4/5
肘関節屈曲 4/5 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 4/5 手関節屈曲 4/5
手指伸展 4/5 手指屈曲 4/5
大腿屈曲 4/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上下肢ともに、右側で亢進しているか
もしれない。
病的反射:Babinski反射 背屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :指鼻指試験 正常
膝踵試験 正常
深部感覚障害 :Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
なんとか歩行可能。右足引きずる様あり。
□感覚障害 なし
□筋萎縮 なし
TEMPRATE
わかったこと
・力が入らなくて動きが悪い。麻痺である。筋萎縮はない。
・運動調節障害はない。
・反射は軽度亢進があるので、大脳か脊髄を考えたい。
まとめ
・脱力(麻痺)による運動障害。
患者説明
「診察ではやはり右手足の脱力があり、しゃべりにくさもあります。しゃ
べりにくさも加味すると、症状は脳由来と考えられます。急に脳の症状で
運動障害がでた場合には、脳卒中を考える必要があります。画像検査をす
ぐにしましょう。」
ケーススタディC 大脳障害:脳梗塞
起床時からの右上下肢の脱力がある。構音障害もある。
やや進行している経過で来院した60歳男性。
→麻痺による運動障害。
「比較的慢性経過で進行している」経過である。
体重減少も伴う脱力。筋肉も痩せている。
運動障害について一通り診察しましょう。
運動障害が脱力によるのかどうか?を入り口として考えましょう。
ケーススタディD
半年間で進行した上肢の運動障害。
70歳男性。体重減少もある。
□運動
上肢Barre試験
拳上はできるが努力的である
Mingazzini試験 ー/ー
MMT(RT/LT)
肩関節外転 3/3
肘関節屈曲 5/5 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 4/4 手関節屈曲 4/5
手指伸展 4/4 手指屈曲 4/4
大腿屈曲 4/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上下肢ともに、亢進している。
病的反射:Babinski反射 背屈/背屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :指鼻指試験 正常
膝踵試験 正常
深部感覚障害 :Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
歩行は概ね正常にみえるが、歩行障害の訴
えあり。
□感覚障害 なし
□筋萎縮 あり。手足の全体的な萎縮が
ある。手内筋のやせはある。大腿も普通よ
りはやせていそう。
TEMPRATE
□運動
上肢Barre試験
両上肢とも努力性に挙上する
Mingazzini試験 ー/―
MMT(RT/LT)
肩関節外転 3/3
肘関節屈曲 4/4 肘関節伸展 5/5
手関節背屈 4/4 手関節屈曲 4/4
手指伸展 3/3 手指屈曲 3/3
大腿屈曲 5/5
膝関節屈曲 5/5 膝関節伸展 5/5
足関節底屈 5/5 足関節背屈 5/5
□腱反射
上下肢ともに、亢進していると思われ
る。
病的反射:Babinski反射 背屈/背屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :指鼻指試験 正常
膝踵試験 正常
深部感覚障害 :Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
なんとか歩行可能。右足引きずる様あり。
□感覚障害 なし
□筋萎縮 あり。手足の全体的な萎縮が
ある。手内筋のやせはある。大腿も普通よ
りはやせていそう。
TEMPRATE
わかったこと
・力が入らなくて動きが悪い。
・筋萎縮も伴っている。
・運動調節障害はない。
・反射は亢進がある。病的反射もある。
まとめ
・脱力(麻痺)による運動障害。
・反射が亢進していて、筋肉がやせるのはALSを考えたくなる。
患者説明
「力が入らなくて動きが悪い。筋肉のやせがある場合には、筋疾患、末梢
神経障害、運動神経障害が考えられます。末梢神経障害としては、反射の
亢進が合わない印象です。末梢神経障害であれば、感覚障害はあることが
多いですが、それもないです。筋萎縮を伴う脱力は明らかにおかしいので
、きちんと調べましょう。」
ケーススタディD 運動ニューロン病:ALSうたがい
半年間で進行した上肢の運動障害。
70歳男性。体重減少もある。
→筋萎縮を伴う、脱力による運動障害
「急性経過で進行する疾患」である。
両下肢脱力で、上肢は問題がない。
運動障害について一通り診察しましょう。
運動障害が脱力によるのかどうか?を入り口として考えましょう。
ケーススタディ E
1週間で進行した高度の両下肢脱力。50歳女性。
□運動
上肢Barre試験 ー/―
Mingazzini試験
膝立てはできるが挙上はできない。
MMT(RT/LT)
上肢はMMT Full
大腿屈曲 3/3
膝関節屈曲 4/4 膝関節伸展 3/3
足関節底屈 3/3 足関節背屈 3/3
□腱反射
上肢反射 正常
膝蓋腱反射 ・アキレス腱反射
→左右とも高度亢進あり
病的反射:Babinski反射 背屈/背屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :
指鼻指試験 正常 膝踵試験 施行できない
深部感覚障害 :
Romberg試験 起立できず施行不可
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
立てない。
□感覚障害 両側下肢の感覚鈍麻としびれ
感(びりびりする)あり。
□筋萎縮 なし
TEMPRATE
□運動
上肢Barre試験 ー/―
Mingazzini試験
膝立てはできるが挙上はできない。
MMT(RT/LT)
上肢はMMT Full
大腿屈曲 3/3
膝関節屈曲 4/4 膝関節伸展 3/3
足関節底屈 3/3 足関節背屈 3/3
□腱反射
上肢反射 正常
膝蓋腱反射 ・アキレス腱反射
→左右とも高度亢進あり
病的反射:Babinski反射 背屈/背屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :
指鼻指試験 正常 膝踵試験 施行できない
深部感覚障害 :
Romberg試験 起立できず施行不可
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
立てない。
□感覚障害 両側下肢の感覚鈍麻としびれ
感(びりびりする)あり。
□筋萎縮 なし
TEMPRATE
わかったこと
・力が入らなくて動きが悪い。
・運動調節障害はない。
・反射は亢進がある。病的反射もある。
・感覚障害も伴っている。
まとめ
・脱力(麻痺)による運動障害。
・反射が亢進している。
・両下肢麻痺なので、感覚障害もあり、脊髄障害うたがい。
患者説明
「力が入らなくて動きが悪い。評価になります。反射の亢進、病的反射もあり、
また感覚障害の合併もあり、強く脊髄障害を疑います。
すぐにMRIをとりましょう。」
ケーススタディ E 脊髄障害:脊髄炎うたがい
1週間で進行した高度の両下肢脱力。50歳女性。
→脱力による運動障害、両下肢のみ。
「亜急性経過で進行する、運動感覚障害」である。
感覚障害も合併しているので、末梢神経障害か脊髄障害を考えたくなる。
運動障害について一通り診察しましょう。
運動障害が脱力によるのかどうか?を入り口として考えましょう。
ケーススタディ F
半年経過で四肢の脱力が進行している。
感覚障害も伴っている。
□運動
上肢Barre試験 ー/―
Mingazzini試験 ー/―
MMT(RT/LT)
肩関節外転 4/4
肘関節屈曲 4/4 肘関節伸展 4/4
手関節背屈 4/4 手関節屈曲 4/4
手指伸展 4/4 手指屈曲 4/4
大腿屈曲 4/4
膝関節屈曲 4/4 膝関節伸展 4/4
足関節底屈 4/4 足関節背屈 4/4
□腱反射
上下肢とも、やや低下がありそう。
病的反射:Babinski反射 底屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :
指鼻指試験 正常 膝踵試験 正常
深部感覚障害 :
Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
歩行は可能だが、ややふらつきあり。
□感覚障害 両手関節・足関節以遠のしび
れ感の訴えあり。
□筋萎縮 上下肢軽度筋萎縮ありそう。
TEMPRATE
□運動
上肢Barre試験 ー/―
Mingazzini試験 ー/―
MMT(RT/LT)
肩関節外転 4/4
肘関節屈曲 4/4 肘関節伸展 4/4
手関節背屈 4/4 手関節屈曲 4/4
手指伸展 4/4 手指屈曲 4/4
大腿屈曲 4/4
膝関節屈曲 4/4 膝関節伸展 4/4
足関節底屈 4/4 足関節背屈 4/4
□腱反射
上下肢とも、やや低下がありそう。
病的反射:Babinski反射 底屈/底屈
□運動調節障害
四肢運動失調 :
指鼻指試験 正常 膝踵試験 正常
深部感覚障害 :
Romberg試験 陰性
パーキンソニズム :無動なし
□歩行
歩行は可能だが、ややふらつきあり。
□感覚障害 両手関節・足関節以遠のしび
れ感の訴えあり。
□筋萎縮 上下肢軽度筋萎縮ありそう。
TEMPRATE
わかったこと
・力が入らなくて動きが悪い。
・運動調節障害はない。
・反射は低下がある。
・感覚障害も伴っている。
・軽度の筋萎縮もある。
まとめ
・脱力(麻痺)による運動障害。
・反射が低下している。
・感覚障害も伴っており、末梢神経障害うたがい。
患者説明
「力が入らなくて動きが悪い。評価になります。
反射の低下、感覚障害の合併からは末梢神経障害疑いです。
四肢遠位の感覚障害は末梢神経障害らしいです。」
ケーススタディ F 末梢神経障害:CIDPうたがい
半年経過で四肢の脱力が進行している。
感覚障害も伴っている。
→脱力による四肢運動障害、感覚障害もある。
最後に
運動障害の評価の難しさについて
複合的要因が関与することについての説明。
高齢者診療においては、例えば運動障害を患者さんが訴えているときに、単一の
問題で運動障害が起こっていないシチュエーションの方が多いと思われます。脳
血管性パーキンソニズムの要素もあるでしょうし、加齢による筋肉ボリュームの
減少もあるでしょう。ここでは述べられていませんが、骨関節系の問題も必ず併
存していると思われますし、前庭機能障害によるバランス障害も関与している可
能性もあります。また、認知機能自体も運動機能(運動調整)に関与していると
推測されます。これらのごとく、運動障害の原因は多様です。患者さんと話し合
うときには、「運動機能は複合的な問題による。クリアカットな答えは出にくい
かもしれない。」、という前提は共有しておくべき事実とも思われます。
患者さん、医療者ともに理解しておくべきこと
広範な神経診察の知識を学ぶことは骨が折れることですし、総論的に語ろうとする
と話題が多岐にわたりすぎてしまいます。よって、このスライドでは、運動障害に
テーマを絞って、神経診察を学ぶことを目標にしました。運動障害は重要なテーマ
でありますので、このスライドの知識を入り口として、より深く勉強を進めていた
だけたら幸いです。また、患者説明の方法についてもご参考にしてみて下さい。
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